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ネパールひとり旅『ユーフォーを呼ぶおんな@オーストラリアンキャンプ』
2020年1月 ネパール旅行記 Vol.08
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夕暮れ手前にオーストラリアンキャンプに到着。
ヒマラヤ山脈には雲がかかっている。風で雲が強くたなびいてるけど、山頂にかかった雲は、ドラッグクィーンのウィッグみたいに、絶対に取れない。
不思議。
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この山、本当かっこいいよね。
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今夜は隙間風が入る美しいロッジに泊まる。
部屋に暖はなし。シャワーはあるけどお湯はなし。トイレは流せる。
素晴らしい。
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それでも、ないよりはマシ!
食堂にはストーブがあって暖かいので、メシが終わっても部屋には戻らず、ポットいっぱいにもらったお湯でラムを割り、蜂蜜を垂らしてすする。
少々酔ってきた頃、外に出たら、ま ん て ん の星ヤバい。
なんというおびただしい数の星!星!星!そして流れ星の数がすごい!だいたい30秒に1回くらいのペースで視界に入る。
すごい!
しばらく空を見てると、焚き火のスペースに火がくべられて、どこからか現れた5名ほどのあんちゃんグループがBBQを始めた。
多分地元っ子。
肉や酒を勧めてくれるが、とにかく酔いたくないのでお断りする。
てかそれどころじゃないんだよアタイ今、談笑とかしてる場合じゃないんだ。
だってこの流れ星の数よ?こんなの見たことない!今日は願い事3回言える気がする!
ひとりで没頭したいが火の側は離れたくない。
ワイワイガヤガヤ、肉を食い酒を酌み交わすあんちゃんたちの横で、アタイはひとりずっと空を見つめる。
まあ飛ぶ飛ぶ、、すごい!
しばらくすると、いよいよ彼らにからかわれ始める。私がずっと空を見て、流れ星を見つけるたびにいちいち、あっ、と声をあげるので、彼らにそれを真似される。
流れ星がそんなに珍しいかよーー(爆)と彼らは嘲笑する。
珍しいよ!!
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朝方、まだ暗いうちに起きて、誰もいない広場に仰向けに寝転び、また流れ星を見る。
流れ星を"探す"、じゃなくて、"見る"、ね。
でもってアタイ、ここでUFOを見たのだ。
連れて行かれる?という考えが一瞬頭をよぎったが、大丈夫だったみたい。
次の日、"ヒマラヤ UFO"で検索したけど、あんまり出てこなかったな。
あとで仲良くなったネパール人の人にも話したんだけど、UFO話は聞いたことないと言っていた。
『UFOは聞いたことないけど、イエティの話なら何度か聞いてます。ヒマラヤにはイエティがいるんですよ!本当にいるんです!!』
とのことだ。