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【秋のフランス歩き旅⑤】フランスの軍事施設に迷い込む

日にち : 2022年11月12日(土)
天気 : 16/6℃
総合距離 : 10km
現在地 :ハイキングコース入り口

11月11日(金)。フランスは第一次世界大戦休戦記念日で祝日だ。そこで連休を利用して、パリからヴェルサイユの隣町まで1泊2日のハイキング旅にでることにした。本日は2日目。ベルサイユまで歩いてパリに帰る予定だ。

前回の記事はこちら↓



11:00 ハイキングコース入り口

ホテルの朝食ビュッフェでエネルギーチャージし、ハイキングコースを目指す。しばらく森をあるくと昨日のハイキングコースについた。

昨日隠しておいたウォーキングスティック(木の棒)があるかチェックする。

あったようだ(笑)
また今日もよろしく頼みます。

昨日とは別のコースを進む。というか、正式なコースではない道を選ぶパートナー。こうゆう道を見ると、彼はいつも行きたそうにウズウズしているのがわかるので、(いつもは私がナビゲーターだが)今回は彼に譲ることにした。

公式なルートではないからか、ランニングやウォーキングする人たちがいないので、青空トイレも気兼ねなく出来た。すっきりして、また進む。

ハクメイとミコチの世界

どちらに進もう。この森の右側は公式なハイキングルートで、左側は車道と線路があるようだ。右側にいくことにした。人生の分かれ道。


11:30 茨の道

人生で茨の道を避けてきた私だが、現実の茨の道は避けることが出来なかった。進めば開けた所に出ると願うが、どんどん道が狭くなってくる。

その上、植物をよく見るとバラのようなトゲがついているものもあった。自分の着ているウィンドブレーカー(自転車用)は薄いので破れないか心配になる。

 しばらく進むとフェンスがはられた建物が見えた。げ、ここって刑務所じゃないよね。と心配になる。

引き返そうか話すが、かなり遠くまできてしまったし、また茨の道を戻るのは大変なので様子を見ながら進む。木の棒で植物を押しながら歩く。

 

キノコの道

開けた場所にでて、ふと地面をみるとう○ちのようなものが。

キクラゲ。。。?

最初は踏まないように歩いていたが、どんどん増えていくのでそのまま進む。いつのまにかフェンスは2重になり、フェンスとフェンスの間には人が歩くスペースが設けられている。あぁ、これは沖縄の国道からよく見た景色と似ている。

地図でみると、この辺り一帯モザイクで隠されていた。やはりフランスの軍事施設だった。フェンスには感電注意とかかれており、ここを歩いて大丈夫なのかとビビッっていたが、粘土のような地面には、他の人の足跡があったので、このまま進む。

相変わらずキノコが這えている。草

 大きめなマイタケみたいだ。和風パスタに入れたい。

ハイキングシューズにドロがついて、足が重い。しばらくすると、他の人の足跡は消え、その代わりにどうぶつの足跡が見えてきた。

 どうやら鹿のようだ。複数の足跡が先へと続いている。

重たい足を引きずり、やっとコンクリートに足をつけることが出来た。
 その瞬間自分の身長が変に高くなっているのを感じた。粘土の高いドロが固まりついて厚底になっていた。

ミストで曇っていて、何処かの惑星に降り立ったみたいだ。

 未解放の道路のようで、車も人もいない。世界が終わった感があるのと、ここに入って大丈夫なの?感で、焦ってくる。

これからコンクリートが敷かれる予定の道路

工事現場を抜けて、門を出るとそこは軍事施設広がっていた。ただ人は誰もいなくて、見つからないようそそくさと歩く。

12:00 軍事施設に入り込んでしまった

軍事施設を過ぎると、また軍のものらしき建物が。こんなところ歩いていてもあまり楽しくないので、はやく森に入りたいのだがまだまだ続く軍の施設。

住宅地っぽいエリアを歩いていると、前から制服を着た長蛇の列がこちらに向かって歩いてくる。がっつり軍事施設方面から歩いてきた私たちは、気まずくて避けようと思ったが、数メートル先で彼らは斜めに進み、建物に入っていった。

思わずパチリ。若い人たちだった。
こちらはおそらく寮だろう。

 展示用のミニ戦車。車のタイヤだから進むのが早そうだ。

軍人だらけのスーパーを通りすぎ、線路でスタンド・バイ・ミーごっこをする。はっきりはわからないが、線路横には工場らしき建物が続いている。戦時中にこの線路を使って物を運んでいたのかなと考えたりする。

線路が古いのは、平和だという証拠かな。と考えてしまう。


12:50 ベルサイユの街

 小さな森を抜けると、そこはベルサイユの街はずれだった。このまま道にそって歩けばベルサイユ中心街につくのだが、この辺りに街を見下ろせるビューポイントがあるみたいなので、また山道に入っていく。

線路にそって歩いていく。アップダウンが激しくなってきた。

少しずつ森に向かっていく。

右側の脇道をすすむと、ベルサイユ宮殿の隣に位置するスイス公園(Pièce d'Eau des Suisses)に着く。

なだらかな山を登る。久しぶりの山で嬉しい。

数分坂を上がると頂上らしき場所についた。

そこからベルサイユの街が見渡たす事ができた。

少し上がった息を整えながら見る景色。

山はいいなと再確認する。日本の山が恋しい。

続く


 ★秋のフランス歩き旅★


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