東京中日スポーツで「飛び魚日記」というコラムを書いていますが、noteでは「Tabibitoダイアリー」を始めようと思います。つれづれなるままに・・・2020年5月29日。写真は2005年12月に撮影した中野真矢さんと500系のぞみ。新幹線にも緩まないネジが使われています。
「午後の紅茶・レモンティーが欲しくなる」
緊急事態宣言は解除されましたが、引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための自粛生活が続いています。勿論、できる限りの仕事はしていますが、なんせレースが開催されないし、選手たちも自粛しているので取材活動もできない状態です。
しかたなく、映画を見たり音楽を聴いたりという時間が多く、最近は国会中継をネットで見て、どれどれ、わたしたちが納めた税金の使い道はどうなっているのかな?しっかり話し合ってくれているかなと感心を寄せているところですよ。
この数日は、国会中継をネットで見ているのですが、なんでこんなにカタカナ言葉が多いのだろう?と思いましたね。2,3日前は、福島イノベーションコースト構想という言葉がやたらに登場し、それが終わったと思いきや、今度はスーパーシティ法というのが論議されていました。
福島イノベーションコースト構想というのは、東日本大震災からの復興をめざすプロジェクトで、日本語で表記すると「福島・国際研究産業都市構想」となります。これは日本語の方が圧倒的にわかりやすいと思うけれど、次のスーパーシティ法は「改正国家戦略特区法」というもので、カタカナも日本語もまったくイメージできないもので笑っちゃいました。
そこで、カタカナ表記について考えてみましたよ。まず、イノベーションというのはどういう意味なのか。これは、一新するとか技術革新という意味ですが、使用例として次のようなものが出てきました。
「新しいことを否定してばかりでは、イノベーションは生まれない」「イノベーションの原動力となりうるのは何だろう?」・・・この二つは、イノベーションという言葉の意味を知っていればなんとなく理解できますね。
しかし、次の使用法に至っては、もう、完全に意味不明。
・「持続的イノベーションで成り立っている企業は、破壊的イノベーションを重視しない傾向にある」
・「最近では、ユーザーが目的達成のためにイノベーションを起こすユーザーイノベーションが多発してる」
そんなことに頭を悩ましていると、頭が糖分を要求してくるので、「午後の紅茶・レモンティー」が欲しくなるのでありました。どうして「午後の紅茶・レモンティー」なのかというと、この午後の紅茶は緩まないネジで知られる天才発明家・道脇裕さんが頭の糖分補給に愛飲しているのをテレビ番組で知り、以来、僕もそれを飲むようにしています。
「ネジの歴史を変えた」道脇さんは、驚くほどのアイデアを持っている人で、代表者を務める株式会社NejiLowは、5月に飛沫感染・エアロゾル感染のリスクに対応した新技術「Dr.AiR/ドクターエアー」を発表しています。新型ウイルス感染拡大を防ぐ技術としてこれから注目されていくのではないかと思ったりします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000045839.html
もうひとり、東大阪のハードロック工業の若林克彦社長は、新幹線やスカイツリーなどに採用された緩まないネジを発明したことで知られています。若林さんのインタビューを読むと「世の中は不完全であり、そこに発明のヒントがある」とあたりまえのことを言っていますが、頭のいい人はそこから先が違うんだろうなあとつくづく思ったりします。
とまあ、話は飛んでしまいましたが、意味不明の言葉でどうどう巡りのような論議を続ける国会を見ていると、こうしてはいられないと思ってしまいます。道脇さんは、アメリカ留学などを経て、20代後半にはひきこもって数学を徹底的に勉強しますが、そのときに多くのアイデアを考えついたようですよ。
今日も引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための自粛生活を続けていますが、この引きこもりの間にためこんだアイデアを、そのうち、一気に放出していきたいなあと思ったりしていますよ。