旅に出なくても、特別に何もしなくても
あんなに旅に恋焦がれていたのに、最近はそうでもない。毎日の暮らしに満足しているからかもしれない。現実からの逃避行を必要としなくなったということだろうか。
そう言えば、この前久しぶりに近所の友人達と集まったけれど、心から楽しいと思えなかったし、最近、あんなに好きだったテニス観戦さえも面白いと思えなくなっている。これも、特別に何もしなくても、日常のささやかなことに楽しみを見いだしているからだろうか。犬と一緒に裏庭に出て草むしりをするとか、片付いた家で好きな飲み物を飲んでリラックスするとか。
好きなことを楽しいと思えなくなったり、やる気が出なくなったりするのは、鬱の症状らしいから、ちょっと心配。最近やけに疲れやすいし、なぜか心中穏やかでない。いつ家族が精神的に不安定になるか分からなくて、怯えているから?自分も不安定になるのではないかという不安もあるから?
でも、だからこそ、何もない日に感謝できるようになったのかもしれない。好きなことが楽しいと思えなくなったり、やる気が出なくなったり、やけに疲れやすくても、些細なことに小さな喜びを感じているのだから、きっと大丈夫。だから、今日も何もない普通の日を満喫しよう。旅に出なくても、特別に何もしなくても、普通の日が幸せであることを噛みしめていよう。犬と散歩したり、庭の草抜きをしたり、家を片付けたりして。