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急遽、娘の引っ越し

急遽、娘が予定より早く家に引っ越して戻ってきた。辛そうに泣きながら電話してきた娘の精神面を一番に考えての、突然の決断。まるで夜逃げのように一気にものを運び出して、家に帰ってからもすべてを一気に片付けて、半日もかからず、あっという間に引っ越しが完了した。

家の中は、思ったよりものが増えたようには見えず、ほっとしている。きっと、この数年でものを大幅に減らして、余白を作っておいたおかげ。娘のもので埋まってしまった余白も、また少しずつできる範囲で減らして行けばいい。

今は、あまりにも突然の決断と変化で、気持ちが追いついていない。娘の心のケアを一番に、と気をつけているけれど、たまにこれでいいのか不安になる。

夫も、息子も、これでよかったと言っていて、息子は娘のためにアイスクリームを買ってきて、今朝なんて朝ごはんまで準備してあげていて、びっくり仰天。卵がこびりついたフライパンがコンロの上に置きっぱなしだったけれど、娘への思いがけない心遣いに泣きそうになった。

娘の辛そうな姿を見ると、心がつぶれそうになるけど、それに引きずられないように、いつも通りの生活を送っている。それが、私にできる精一杯のこと。できるだけ穏やかに、優しく、なにげない日常を笑顔で送ること。

雨降って地固まるように、これで家族がまたさらに強くつながることを願う。それぞれが辛い時期を経験しているからこそ、お互いに支え合って行けるように。良いことも悪いことも、幸せな時間も不安定な時期も、すべてまるごと受け入れて、どんな時も変わらずそばにいる家族に感謝して。

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