ここで書きたいこと、書いていて気づいたこと
ここで文章を書くようになってから、色々なことに気づいた。最初は旅の記録とミニマリストを目指す道のりについて書くつもりだった。でも結局、私が一番書きたかったのは、家族の精神疾患や障害のことだったらしい。特に、家族を見守り、支える側としての苦しみや不安。私にとってそれらを書くことは、精神疾患や障害から目をそらさず、真っ向からすべてを受け入れることだった。それまでは、目をそむけて、何となくやり過ごそうとしていただけだったんだと思う。
それらの苦しみや不安について書いて、少しずつ受け入れながら、自分でできる対処法を探し続けて来た。そして、私が最初に書こうとしていた旅もミニマルライフも、そういう問題への対処法の一つだったということに気づいた。家族を支えながら、辛い時を乗り切るために、自分の心を安定させるために、私ができること。私ができる考え方。
自分の心を安定させるために自分ができることに焦点を当てて、意識するようになったら、家族の精神的な不安定さや心配事に心が波立っても、以前ほど翻弄されず、踏みとどまって受け止められるようになって来た気がする。乱れたり沈んだりしそうになる心が平らになるように、天秤の反対側で安定させる感じ。不安や心配の方に傾きそうになる心を引っ張ってつなぎ止める感じ。
そして、ここで書いている内に、こんなにも色々なことや人に私は助けられ、支えられているんだ、ということに気づいた。本、音楽、ヨガ、瞑想、ハイキングや散歩、家の整理整頓、スポーツ観戦、仕事、などなど。そして、幼なじみ、友人、犬、植物、元カウンセラー、セラピスト、そして家族も。ずっと、ネガティブなことにばかり目が行っていて、今まで気づいていなかったけれど、いつも何かや誰かに支えられ、助けられていた。結局、必要なものはすべて、いつも手の中にあったのかもしれない。幸せがいつもそこにあるのに、気づかずにいるように。
すごく遠回りした気分だけど、やっとそれに気づいた今、もっと色々と小さな幸せに目を向けて感謝できる気がする。これからも、旅行だけでなくちょっとしたお出かけに、家族と一緒に住むとミニマルライフは無理だと気づいたけどシンプルライフに、その他の好きなこと諸々に、小さな幸せを見つけて、自分の心を安定させることに心を注いで行こう。それが家族の不安定な精神を支えることにつながるのだから。