アブダビ駐妻の物価レポ ~卵は日本の1.5倍弱?~
◎筆者は…
2022年よりUAE(アラブ首長国連邦)の
首都アブダビにて駐在帯同生活中。
海外で長く暮らすのは今回が初めて。
30代のママです。
物価記録を発信する理由
国により多少の差こそあれ、海外で生活中の日本人が日々痛感するのは物価の高さ(というか日本の物価の安さ?)。
特にここ1年程は円安がひどかったので、円換算した時に泣きたい気持ちになった方も多いことだろう。
一方で海外での生活も2年を過ぎてくると、悲しいかな金銭感覚がやや麻痺してくる面もあり、以前は躊躇していた1杯1000円を超えるコーヒーも、あっさり注文している自分に驚いたりもする。
ただ、駐在開始前の自分に立ち戻ってみると、現地の物価、特に食品や日用品の相場価格というものは、気になる情報の上位である一方で、渡航前にはなかなか手に入りにくい情報でもあった。
また、筆者はUAE以外での国では生活経験がないため、感覚的には日本しか比較対象がなく「アブダビではこんなに高いんだけど他の国ではどうなんだろう…」と疑問に思うことも多々ある。
noteでアブダビの物価情報を発信することにより、駐在を控える方の参考として頂いたり、世界各国の海外生活仲間さんと情報交換ができたりしたら良いなと思う。
日持ちが長く大容量の卵
まずは食品部門で欠かせない卵について。
よく語られていることだが、卵を生食するという日本の習慣は世界的には少数派で(おいしい卵かけご飯が恋しい)、日本の卵は生食できるための殺菌処理がしっかり施されているという。
故に、日本で通常販売されている卵は消費期限も比較的短い。これが海外だと、Expire Dateが数ヵ月先の日付になっているのが普通なので、最初は「え?ほんと?」と驚いたりもする。
日持ちが長いからというのもあるのか、アブダビのスーパーの卵売り場でいちばん品数が多いのは30個入りパック、次いで15個入りパックだ。これも、来たばかりの頃は「多い多い!10個入りはないの!?」と焦ったものだが、15個入りを購入しても消費期限までに問題なく食べ終えることが分かり、むしろ30個入りの方が購入の頻度が低くて良いのでは?と検討するくらいまでになってきた。(とは言え、なるべく新鮮な方が良いかなと思い15個入りにしていますが…)
1個あたり30円前後が平均価格
そんな訳で卵の価格だが、この15個入りのパックが概ね11~12Dhs(=450~480円 ※2024年11月のレートで計算)くらい。オメガ3配合のものなど、高いブランドでは30Dhsを超えたりするものもあるが、どのスーパーでも最も手頃なものはこれくらいの価格という印象だ。つまり1個あたり約0.75Dhs(=30円)ということになる。
1個30円と考えると、日本の1パック(10個)なら300円だから、筆者としては「高っ」と思うのだが、昨年の卵価格高騰時は、日本国内でもこれくらいの水準になっていたという記事も見かけた。執筆現在で調べると、少々落ち着いて200円台前半で推移というところだろうか。
筆者がアブダビに渡航する前は、スーパー(首都圏の下町)で170~190円台で買えていたし、200円を超えると「高いな」と感じていたので、日本で近年叫ばれている物価高騰を遠くから少しだけ垣間見た気がする。
価格は今のところ安定的
日本ではここ1年でも卵の価格がかなり変動したことになるが、筆者がアブダビに渡航したばかりの2022年の家計簿を見ても、15個入りパックを11Dhsで購入しており、今月(2024年11月)に購入したものと変わらない。売り場の価格だけで判断すれば、アブダビでの卵の価格は、少なくともここ2年は安定しているように見える。(全体像を語れるほどの材料はありませんが)
卵と畜産の余談
ちなみにスーパーの売り場で見かける卵は、ほぼUAE国内産。アブダビの市街地を歩いていて養鶏場を見かけることはないが、アルアインというアブダビ首長国の東にある地域で多く生産されているようだ。
この灼熱の国で畜産を営むのはかなりハードだろうなと、素人ながら推測する。きっと色々と最新の技術を使って気候のハンディをカバーしているのだろうし、いつかそんなことも勉強できたら良いなと思う。
まとめ:卵は物価比較では優秀な部類
余談が多くなってしまったが、アブダビと日本の価格を比較して、1.5倍から、場合によっては同価格と考えると、その他の食品と比べても、卵の価格はかなりマシな方だということになる。
スーパーの売り場では、日本比較で2倍3倍を超える品々に「Oh…」となることの方が多いので、追々紹介していけたらと思う。
各国の物価事情が気になっているので、お住まいの国の情報をコメント欄で教えて頂けたら大変嬉しいです^^