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若狭国熊川宿~日本海と都を繋ぐ鯖街道の宿場町
鯖街道とは?
「鯖街道」はいまの福井県南部の若狭湾沿岸と京都を結ぶ複数街道の総称で、古代より海産物を京都に運搬するための物流ルートでした。最もよく利用されたのが小浜から熊川宿、滋賀県高島市の朽木、そして京都の出町に至るルートです。
特に18世紀後半には大量の鯖が運ばれたので昭和の中頃より鯖街道と呼ばれるようになりました。
京都の鴨川デルタ公園近くにかかる、大文字山もよく見えるこの出町橋の西詰が終点です。京都御所まで数百メートルの地点です。京阪線出町柳駅の対岸でもあります。
琵琶湖畔からバスで鯖街道を熊川宿へ
今回は京都からJR湖西線で琵琶湖のほとり近江今津駅まで行き、そこから日本海側の小浜市に抜けるバスルートで熊川宿にアプローチします。
JR近江今津駅からはだいたい1時間に1本くらいの割合で出発していて30分弱で「道の駅若狭熊川宿」バス停(写真右)に到着します。
バス料金は近江今津駅→熊川宿が840円、熊川宿→小浜駅が840円で、熊川宿までの往復でも小浜駅まで抜けるにしても1680円かかりますが、青春18きっぷの時期でそれを見せれば800円で済むのでおススメです。
バスが到着する道の駅若狭熊川宿です。
この道の駅の中にある通路を裏側のほうにまわっていくと熊川宿がある街道側の道に出ることができます。
熊川宿の写真
カフェもいくつかあります。下記はSOL'S COFFEE LABORATORYさんです。
新しいお店も出店しています。下記は給食カフェはな結さんです。
熊川宿と鯖街道の歴史が分かる熊川宿宿場館です。昭和15年に熊川村役場として建てられました。
町並みマップ、若狭&湖西路地図、JRバス案内
食祭海道若狭路 人と自然のおもてなし湖西 ぐるっと周遊まんぞくマップ
日本海側の小浜市へ抜ける
せっかく熊川宿までバスで来たらそのままバスを乗り継いで小浜市に行くことをおススメします。小浜市にも熊川宿と同様、規模は少し小さくなりますが、国の重要伝統的建造物群保存地区(43都道府県に123地区あります)に指定されている小浜西組という場所があります。福井県はこの小浜西組と熊川宿の2ヵ所が指定されています。
また、酒粕を加えたエサで育てられた「小浜の酔っ払い鯖」はぜひ食べてみてください。の鯖のへしこ、一夜干し、しめ鯖など、酢や塩を加えて加工したものはどこでも入手できますが、足の早い鯖の刺身は産地でしか食べられません。