
中山道醒井(さめがい)宿~清流と梅花藻の里
新幹線の停車駅でもある滋賀県米原駅からひとつ名古屋寄りにJR醒ヶ井駅がありますが、駅周辺は中山道の61番目の宿場町として栄え、小さな地蔵川の流れに沿って往時の風情をよく残しています。
また、湧き水に端を発する地蔵川は年間を通じて水温が14℃程度と一定で、初夏から初秋にかけてウメの花のような白い花を水中につける梅花藻を5月中旬から9月くらいまで楽しむことができます。7月下旬から8月頃が見ごろのようです。
JRの駅からも近いので、京都・大阪方面や名古屋からの日帰り、米原駅で降りて立ち寄るなど、夏の間に思い立って訪問するにもおススメの場所です。冷たい地蔵川に足を浸して涼むこともできます♪
JR醒ヶ井駅とその周辺
京都方面から電車でアプローチする場合は、新快速などで米原駅まで来てから次の駅なのですが、米原駅から先、大垣駅までは東海道線の運転本数が日中1時間に2~3本なのである程度時刻を調べてから来るとよいと思います。
ですが、駅前は旧中山道を踏襲する国道21号線が走っており、醒井水の宿駅があったり、食堂が数軒、地元スーパーなどもあり、食事、食料やお土産の調達に困ることはありません。名物の「びわます」や「虹ます」のランチも食べることができます。
駅前から旧中山道へ
駅前の通りをまっすぐ行って突き当たって右にいけば上記の地元スーパー、左に行けば旧中山道と清流地蔵川に合流します。
途中左側に、明治から昭和にかけて日本で数多くの西洋建築を手懸けたウィリアム・メレル・ヴォーリズによる、建築家国登録有形文化財の旧醒井郵便局があります。現在は資料館になっていて醒井宿の歴史などを学ぶことができます。ここを過ぎるといよいよ梅花藻の地蔵川に近づきます。
地蔵川沿いの宿場町と梅花藻
この地蔵川の橋まで駅から徒歩5分、300mほどです。ここから先、街道が見下ろせる加茂神社や地蔵川の源泉「居醒の清水」までも400m程度です。
こんな感じで街道沿いに地蔵川が流れています。
この緑色にゆらゆらなびいているのが梅花藻です。小さな白い花を咲かせています。8月上旬の写真です。
街道側の様子はこんな感じです。
こちらが全国でも珍しい、完全な形で現存する問屋場のひとつです。いまは醒井宿資料館のひとつになっています。問屋場は、江戸と全国各地との間でやりとりされる幕府の書状の継立(つぎたて)や、参勤交代時に周辺の村々から駆り出された人足・馬を取り仕切る場所でした。
休憩所、カフェ、料理店なども点在しています。
一番奥にある、地蔵川源泉「居醒の清水」です。
すぐ奥にある加茂神社に上って見下ろした醒井宿の様子です。
梅花藻の写真
梅花藻の写真をさらに見たい方はこちらから♪
🏠 京都滞在は家具家電完備のリノベーション京町家で♪ 🏠