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タビナカ市場の動向まとめ【2019年版】

from:名古屋からの帰りの新幹線

▼この記事の概要▼
観光市場で注目を集める「タビナカ」の現状とこれからの動きまとめ。


オプショナル マクロ市場|

タビナカ!タビナカ!と言われていますが、市場はどうなっているのかを見てみます。

▼2011年:2017年のオプショナル市場比較

(出典:観光庁「旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究」) 

オプショナル市場を、
全体:国内旅行:海外旅行
 ×
個人旅行:パッケージ
に分けてまとめてみました。わかりやすい変化が2つあります。

①個人旅行が押し上げ、パッケージが押し下げている
②特に、スポーツ関連とガイド市場がよく伸びている

②は、例えばマリンスポーツなど、体験型の運動アクティビティ市場も含まれています。総じて納得できる動きだと思います。


それでは、その市場を代表する、3つのサービスをみてみます。


オプショナル市場のサービス|

それぞれのサービスの解説は省略します。この3つのサービスが、タビナカオプショナルの検索市場に置いて、最もセッションを集めているサービスです。


▼2018年における流入状況とSESS推移

ベルトラさんは流石ですね。月間UU:31万月間SESS:65万はダントツですし、直帰率や滞在時間等も他の2サイトをよりもかなり良いです。

次いでアソビューさん、という順位を見ると、市場が成長期であるので、まだまだ先駆者メリットの効力が残っており、参入したサービスは販促力の高いサービスがきちんと結果を出すことができているという印象です。


▼検索市場とセッションKW【上位30】

明確に棲み分けがなされていますね。
ここでは指名検索を省いていますが、ベルトラさんは最も指名検索が多く、「観光地名_ベルトラ」などの検索と「観光地名」単体KWでの検索に強みがあります。

対してアソビューさんは、「施設名」を取ることで、オプショナル顕在KWを面で押さえに行っているのがわかります。

タビナカさんは他2サイトにまだまだ劣っている状況ですが、「観光地名_持ち物」や、あとは「物価」「お土産」などの隙間KWから順番に取って行っている模様です。

※サポート(いくらでも)いただけたら、原票お送ります。


後は、仕事旅行さんというサービスを少しだけご紹介します。

仕事旅行さんは、個人的にすごく好きなサービスで、取り扱っている全てのコンテンツが自社企画開発なんです。どこかのチケットを代理販売しているなどはありません。

「見たことない仕事、見に行こう。」というサービスコンセプトの通り、職場のリアル体験を販売しています。


オプショナル市場における、唯一のコト消費サービスだと認識しています。
※コト消費についてはこちらの記事をご覧ください。


この様なタビナカ市場の動きは日本だけでなく、海外でも活況を迎えています。簡単に海外オプショナルサービスをまとめましたので、これは参考までに。
▼appendix



タビナカ市場のこれから|

タビナカには今、大きな追い風が吹いています。


そんな追い風もありますが、タビナカ市場の成長期がピークに近づいているタイミンングでもあります。

成長期をすぎ成熟期を迎えると、必ずプラットフォーマーが現れます。オプショナル市場も例にもれず、その動きが出てきました。

これらのサービスについてはまた次回、機会があれば触れたいと思いますが、どちらもデスティネーションにおける、インフラを押えに行っています。

オプショナル市場でのプラットフォーマーというポジションは、他の市場のそれよりも大きな力を発揮できるのではないかと予想しています。


なぜならオプショナル販売の難点として、「そのオプショナルが旅行の目的ではない」場合、情報収集→検索→比較されるタイミングが他の観光商材(ホテルなど)よりも後ろになる傾向がある、からです。

例えば、「沖縄に行くのでダイビングをする」のと、「ダイビングをするために石垣島にいく」のとでは、消費行動が大きく変わるということです。


後者の場合は、比較的オプショナルプレイヤーに有利ですが、前者の場合はかなり不利になります。そのため、単純なプラットフィームではなく、インフラとしてのプラットフォームを前提としたサービスになっているのだと思います。

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武本 一樹
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