【コンサドーレ2025】2月16日アウェー大分トリニータ戦
試合前
2025年シーズンの開幕戦。例年以上に楽しみにしていました。
チームはJ2に落ちましたが、監督に岩政大樹が就任。自分は元々DF好きで、岩政は普通に選手として好きなのでオフシーズンはずっと踊ってました。
冬の間に毎日届くキャンプ情報はポジティブなものが多く、どうやら選手の感触も良さそう。チームに新しい風が吹いているのが外野である自分にも伝わりました。
特にこの一連の情報発信には日本人監督の良い部分が出ていましたね。良いスピード感で情報が届くんです。あと通訳を介さないので間違いなく本人の意図した通りに言葉を受け取れる良さも。どんなに通訳の人が頑張っても、細かなニュアンスを全て意図通りに伝えるのは難しいと思うので。
そんな感じでかなりワクワクしながらNHKの中継を正座待機してました。
試合結果
🕕FULL TIME🕕
— 北海道コンサドーレ札幌公式 (@consaofficial) February 16, 2025
本日も応援いただき、誠にありがとうございました。
切り替えて、次節の準備を進めます。
🏆明治安田J2リーグ 第1節#大分トリニータ 2-0 #北海道コンサドーレ札幌#consadole #コンサドーレ pic.twitter.com/T5T782XIoB
残念ながら負け。スコアもスタッツも微妙な感じですが、実は前半の試合内容は今後のコンサの目指すものが伝わってくる開幕戦らしい内容でしたよ。
感想
まずは公式垢が始めたこの投稿を。
本日のスタッツリーダー
— 北海道コンサドーレ札幌公式 (@consaofficial) February 16, 2025
シュート数: #木戸柊摩
パス成功数: #大﨑玲央
ドリブル数: #近藤友喜
チャンスクリエイト: #田中宏武
タックル数: #木戸柊摩
こぼれ球奪取: #大﨑玲央
【2025明治安田J2リーグ 第1節】
大分トリニータ vs 北海道コンサドーレ札幌#consadole #コンサドーレ pic.twitter.com/JomWnLg5Y1
横浜FCがやってて福森が常にチャンスクリエイトに座っている例のアレです。
この6項目について、個人的な感想を浮かべてみようと思います。
①シュート数
木戸くんが2本シュート撃っていたとあります。1本だけ思い出せました。コーナーキックからの波状攻撃で蹴ったやつがあったかと。思いっきり枠外れて上行ったんじゃなかったかと思います。
木戸くんがどんなプレイスタイルなのかはまだ掴めていません。攻撃面はあまり印象が残りませんでした。後述する守備の方が記憶に残ってます。
チームとしてシュートが少なくてどうなんだって声がXで散々上がってました。前半の様子を見る限り、そのうち改善するでしょう。できればFW2枚の方が良さそうですが。今日1トップ2シャドーにしたのは何の意図だったのかは気になります。FW不足?
②パス成功数
大崎が最もパスを出したんですね。多分高嶺も同じぐらい出してたんじゃないかと思います。最後尾の大崎がまずゲームを作り、一旦ボールが前に出てからは高嶺が新たに底になって指揮者役をする感じ。
気になったのはGP菅野のタッチが少なめだったこと。チームとしてそういう方針なんでしょうか。極力GP以外のメンバーでビルドアップしようとしてるように見えました。ただの勘違いかもしれませんが。
面白かったのはパスを出した後の動き。パスを蹴った選手が出し先の選手を追い越すような動きを繰り返していたのがこの試合で一番印象に残った事項です。試合前半はDFラインの選手から早くもその動きが始まっていて、その回数の多さからも、今年のコンサのコンセプトの一つなんだろうなと受け取りました。
前線ではオーバーラップだけでなくインナーラップも繰り返されていて、選手が慣れてくれば、サイドアタックから推進力を失わずにPA侵入や生きたパスを連発できるようになる気がします。地味にポジ要素は多かった試合だと思います。
③ドリブル数
近藤のドリブルには相手がダブルチームでついていました。金子の時と同じですね。そうとわかればその人数差を利用したいもの。岩政監督の著書や松田監督の著書での対談内容を見る限り、岩政監督の守備理論は相当に人数差やカバーリング等を理詰めで構築しているので、リーグ戦が進んでいく中で近藤が作るギャップの有効活用法を見出してしつこく突いてくれるでしょう。
田中宏武のドリブルももっと見たかったな〜とも書いておきます。次の出場機会はもっと派手に暴れてほしい。
④チャンスクリエイト
田中宏武が1回で最多。
あれ〜、そうだったかなぁ。なんか結構なメンバーがラストパス出してたと思うんですが。その辺は何をもってチャンスクリエイトとするか知らないのでまぁ気にしないでおきます。
荒野やジョルディが攻撃を作ろうとあれこれやっていた記憶があります。バカヨコを怪我で欠いた状態で縦に早い攻撃を成立させるためにどうにかポストしようとしてた感じ。
今日の様子を見る限り、現時点での岩政サッカーは空中戦に強いポストプレイヤーがキーマンになるように思えます。縦ポンの数が明らかに増えたので。縦ポンからの一斉押し上げハイプレスからの擬似ショートカウンターをやりたかったのではと思ってます。
バカヨコの復帰に時間がかかるようであれば、今後も荒野の前線起用が増えるんじゃないでしょうか。チェイシングできてポストできて高さもあって気の利いたパスも出せる。荒野でしょう。
あと田中克幸のパスが相変わらず必殺技級。また見たいです。
⑤タックル数
これは木戸くん目立ってた。高嶺と組んで守備だいぶ顔出してたと思います。
守備はだいぶ整備されてましたねぇ。ファーストDFになった選手がプレスをかけた際、すぐに2人目がパスカットなりボール奪取なりを成功させる。守備でのコンビネーションは昨年と比べて明らかに進歩してると思います。
言い方は悪いですが、付け焼き刃状態でここまでやってるのだから、今後守備戦術が更に浸透成熟していくことを思うと、今年はショートカウンターの数がものすごく増えるのではと思います。それこそ去年までのコンサが目指した形です。
あとはそのショートカウンターが回数をこなすことで研ぎ澄まされていけばチームの得点は増えると思いますよ。
⑥こぼれ球奪取数
トップは大崎になっていますが、これチーム全体でも数も多かったと思います。2人目のカバーが早いから。
パスカットもそうですが、今日のコンサは選手が前を向いたり前に走ったりしてる状態でのパスカットやルーズボール拾いが多かったんですよね。これはイタリアサッカーなんかで重要視されている部分で、守備に成功した後にできるだけ良い形で速攻に繋げたいという思想です。
カウンターの形が定まってきて、ボール奪取した選手が迷わずカウンター起点パスを出せるようになれば、イタリアサッカーのような光速のカウンターが手に入るかと。
その他
・「圧倒的に勝ちまくる常勝軍団になることがJ1自動昇格に必須!勝利は当たり前!」と自主的スローガンを掲げたくなる一年ですが、やはり若めの新監督ということで、結果だけでなく「成長」を楽しむ姿勢も必要かなと思います。選手の成長もそうですが、チームとしての成長も。チーム全体の方向性が育っていく中で結果がどんどんついてきて…なんて一年になることを願って週末を楽しめればと思います。
・今日の敗戦を経て、次の試合が尚更楽しみになりました。というのも、スタッフ力が試される1週間になるからです。岩政監督がこの試合から何を掴んだか。それを日本人監督の強みを活かしてどうコーチ陣と共有したか。そして選手達に分析と改善をどれだけ伝えられるのか。新監督なんですから、これから1週間の報道と次節でのチームの変化を追っていくのは極上の楽しみでしょう。成長を楽しんでいきましょう。