21歳になってから、ビッグカツを丼にすることになるとは思わなかった 続 ビッグカツ紀
「カツ丼、食うか?」
私は今、取り調べを受けている。
この間ビッグカツの食べ比べをしたのに、またビッグカツを買ってきてしまった容疑で。
私の目の前に座る刑事、いかにもベテランの刑事(デカ)と言った風貌で、他の刑事さんからは「マサさん」と呼ばれているらしい。
「いゃ、別にお嬢ちゃんがまだビッグカツを食べたいなら仕方ないが…
いくらなんでもこれは食べ過ぎだ。
この間noteでビッグカツの食べ比べをしたから、すっかりビッグカツを見つけたら買うのが習慣になっちゃったんだろう?」
私は静かに頷く。
先日の記事は公式マガジンにも掲載していただいて、大変多くの方から反響をいただいた。本当にありがたい限りである。
だけど、私はまたビッグカツを買ってしまった。
もう、しばらくビッグカツは食べなくていい、そう思っていた…そう思っていたはずなんだ。
あーあ。バカなの?私。また罪を重ねるの??
マサさんはそう言うと、汁だくのカツ丼を差し出した。ビッグカツでできたカツ丼。
「だって、閉店セール間近の百円ショップで見つけてしまったから、買うしかなかったんです…そりゃ刑事さんだって買うでしょう?」
マサさんは、静かに私の話を聞いている。
「うぐっ…それも、今まで見たことがないくらいのどデカいやーつ!普通のカツでもなかなかない大きさなのよ?
一応ね、「受験に勝つ」ってコンセプトの商品だったから『別に私受験生じゃないけど買っていいのかしら…』と少し気が引けて、周りをキョロキョロ確認してから買ったの。それでもいけないの??」
大粒の涙をこぼしながらビッグカツ丼を頬張る私に、マサさんは優しくこう言った。
「そもそもビッグカツ自体がかなり塩気が強いからな、カロリー塩分ともにかなりギルティな食材だ、お嬢ちゃん。おやつばっかり食べちゃだめだぞ、釈放だ」
かくして、無事に私は無罪放免となった。
…さて、茶番はこの辺にして、と。
(すみません、どうしてもカツ丼なんだから取り調べされたかった)
先日のビッグカツの記事を書いてから、
体がビッグカツを探すことを覚えてしまったらしく、こんな魅力的なビッグカツと出会ってしまったのだ。
しかし、普通に食べるのはもう飽きた
困っているところに記事を読んだ知人から「ビッグカツ丼を作りましょうよ」とナイスなアイデアをいただきまして。
ここにビッグカツがあるじゃろ?
( ^ω^)
⊃野生のビッグヵツ⊂
これをこうして…
( ^ω^)
≡⊃⊂≡
こうじゃ
( ^ω^)
⊃ カツドゥぅぅぅゥゥゥゥゥン⊂
いやこれ本当にお肉入ってないのか!?というほど美味
かつやのカツ丼を食したことがないことが悔やまれるが、家庭の味として十分に成立するレベルのクオリティである。
ちなみに、今回参考にしたレシピはこちら
マサさんも言ってたけど、結構ビッグカツ自体の味が濃いので、お出汁は少なめに!
かくして、私とビッグカツはまた次の関係に進むことになったのだ。