From The Beginning begins
D2024年 4月3日
18:30〜21:00
THEALFEE
風の時代・春 From The Beginning
サンシティ越谷市民ホール
⚠️ライブレポもどきのオタクの感想
⚠️ネタバレ
冷静ではない
私にとって去年7月以来のライブ参加となった。4度目のライブ参加とはいえ、春秋のツアー参加は初めてだ。
つまり、キャパが1桁違う。
近い。通路より後ろとはいえ、初の1階席しかもホール規模のライブである。近い。人間だと認識できるレベルの距離感でTHE ALFEEが見える。
物販列に心が折れ、知り合いがいない上にいまだに慣れない雰囲気の集団の中にいる居心地の悪さに心が折れ、毎回開場前は体調を崩しているが、それら全てを凌駕するレベルでTHE ALFEEに会うことに対して緊張している。吐きそう。心臓とか。どうして演者でもないのに緊張しているんですか?
過去の自分が用意してくれたバファリンを飲みつつ開演を待つ。
グッズ列がとんでもなかった上にだいぶ遅れて並んだらそのまま入場列になってしまったので早めに入場できた。入場時にカメラが回っているようだったのだが、もしかして40周年のときに製作されたドキュメンタリーのような映像を作る予定があるのだろうか……?
ホール内ではロックっぽい洋楽らしき曲が流れていた。開演前の会場内では壮大なクラシックのインスト音楽が流れているイメージがあったので驚いた(夏と冬だけ?)。洋楽に造詣が深くない上に知らない曲なのだが、知っている曲だったとして耳に入ってきたかはわからない。緊張しすぎている。坂崎さんのパーカッションセットが視界に入っただけで手が震えた。
開演アナウンスに拍手、客席の照明が落ちていよいよTHEALFEEが登場する。照明がゆっくりと変化し、青い光が宮殿のような背景を照らし出す。
ゆっくりと変わった照明が突然明るくなり、3人のシルエットを映し出す。私はこの瞬間に「えっ」と間の抜けた声が漏れるのを抑えきれなかった。
巻き髪じゃない!
高見沢俊彦さんが髪を巻いていなかった。パブリックイメージを守り、人前に出る際は殆ど必ず巻き髪姿の高見沢さんが。噂に聞く限りツアーでも時々見られるか見られないかという、所謂“サラミー”の姿で登場したのだ。
3人が登場するだけで心臓が止まったというのにそんなサプライズを受けたオタク(一人称)の声にならない悲鳴をよそに3人は悠々と歩いて各々の持ち場に着き、楽器を持った。
桜井賢さんはスリーピースのダークスーツだったが、シャツの色はピンク、ネクタイも赤系で丸? の柄が入っている。フォーマルだけでなく可愛らしさすら感じられる衣装だ。
坂崎幸之助さんは(おそらく)ペイズリー柄のパッチワーク風柄ジャケットがよくお似合いだった。本当に悔しいのが坂崎さんのことをかなり見ていたのにシャツの詳細はあまり覚えていないことです。襟付きだった記憶はある。あと眼鏡のつるがオレンジ色でオシャレだった。
高見沢俊彦さんは黒金衣装……? 黒い衣装が金に光っているように見えたが、金地に黒の柄だったらしい。シャツは白いフリル付きのシャツに金色のタッセルボタンのような飾りがあるのが見えた。衣装がギラギラし過ぎていて正確な色を認識できない。どんな衣装? 黒ネイルもしているようでした。
今回の幻覚なんですけど(毎回幻覚を見ているわけではない)、ちょくちょく90年代高見沢さんの幻覚が見えました。セトリの中にアルバム『夢幻の果てに』の楽曲が3曲歌あった。それだけならちゃんと現代の3人が見えている正常なオタクでいられるのだが、今回の高見沢さんはストレートヘアなのだ。『夢幻の果てに』のジャケットを彷彿とさせる、薄い色の、ストレートヘアなのだ。
紛れもない幻覚である。幻覚ではあるのだが、過去の彼らは確かに現在の彼らに地続きなのだと改めて感じさせられた。ずっとビジュ良くて草。
1曲目『悲劇受胎』
昨年12月20日にリリースされたベストアルバムSINGLE CONNECTION & AGR(ALFEE Gets Requests)のAGR1曲目である。予想通りではあったのだが予想というものに意味は無い。当たっても外れても嬉しいので。
予想は当たったというのに呆然として立ち尽くしてしまった。ALFEEのこのようなメタル(で合っているかはわからないが)ナンバーをライブで聴くのは初めてだ。マイク越しでもわかる高見沢さんのとんでもない声量に圧倒されてしまう。前回から少し間が空いた参戦、久しぶりのALFEEとしてあまりにもストレートに脳に突き刺さる声。かっこよすぎて苦しかったです。前期高齢者どころか成人男性とは思えないほどの音を出す高見沢俊彦はどうあがいてもかっこいい。ありがとう。Flying Angel -Black Fantasia-での演奏で、衣装にも黒が見えたので(ギターも含めてのトータルコーデなんだな……)と思いました。
50th Anniversaryサウンドをこれでもかとぶつけられる曲。歌い出しから、激しい演奏に負けない高見沢さんの声がツアーの開幕をこれ以上ないほど華々しく彩った。真っ直ぐに飛び込んでくる高音に眩暈を感じつつ、ALFEEのコンサートという空間を全身に浴びているのだという実感ができて嬉しかった。
2曲目『冒険者たち』
坂崎幸之助さんかっこよすぎないですか? いつもか。グッズ発表後に「新しいマラカスライトがイエローとホワイトなの、金と銀ってことだろうし『冒険者たち』の「Gold Rush!」でイエロー振りたいな〜」みたいなことを言っていたらまさかの本当にセトリに入ってきた曲。アンコール後の曲ではないのでマラカスライトではなかったが、該当箇所で拳を上げるのはとても楽しかった。
2曲目にして既に今日のセトリはすごいセトリだぞ……と思った。前奏の時点で思考が止まって棒立ちになったレベルで好きな曲です。曲の構成から何から何までかっこよすぎる。ファンファーレのような特徴的な音が、曖昧だった2曲目の輪郭を突然はっきりさせる。『冒険者たち』だ! 全ての楽器の演奏が始まる前のその音はある種の静寂すら感じさせて、その緊張感に喉が絞まった。
歌い出しから「Stay Dream Stay Gold」の部分、そしてサビの「Gold Rush!」の部分と緩急に溢れた展開をしていく構成のこの曲、ライブで聴く曲として楽しすぎる。手拍子のノリも拳を上げる箇所もすごい楽しい……この曲好きです……(n回目)。
3曲目『Final Wars!』
最強の桜井賢。
この曲をライブで聴くことができたのは2度目だった。艶のある真っ直ぐな声で叩きつけられる「戦え!光りの戦士よ」という歌い出しから最強の桜井さん。ウルトラマンの曲だからか赤と白の照明がALFEEを照らしてスーパーヒーロー的なかっこよさが前面に押し出されていた。
アニメソングをカバーする桜井さんの声に惚れてTHE ALFEEのファンになったファンなのでこういうタイプの桜井さんの歌声が本当に好きです……何度聴けても嬉しいです好きです……。本当にすごいセトリじゃないですか……開幕から最強にかっこいい3人をぶつけられて体力と呼吸が保つか心配になりました。酸欠で死んでも本望かもな(迷惑)。
歌い出しと同じサビが本当に好きです。意外と曲全体としてはメロディアスな部分も多いと感じているのですがそのパートを終えての「戦え!」という力強い歌詞を桜井さんの力強い歌唱が力強く掲げる。しかもそれをライブで目の前の桜井賢がやっている。かっこよすぎでは……。ラストで桜井さんのロングトーンも存分に聴かせてもらえる。桜井さんが最強で嬉しいな……。
4曲目『シンデレラは眠れない』
拝んだ。
死角から来ました。来ると思ってなかったので本当に震えました。そう、目の前にいるのはオリコン1位の男です。坂崎幸之助……。
percussion坂崎幸之助はかっこよすぎるので法整備が必要。かっこよすぎて崩れ落ちそうになりました。アコースティックギターを持っていない坂崎幸之助、永遠に見慣れないかもな。サカザキ・ギャップモエ・コウノスケさん……。
春の日差しに微笑む君、なるほど春ツアー。高見沢さんはステンドグラスギターを持っている。前奏が始まった瞬間に周囲からざわめきと悲鳴が聞こえたのでそれは心強かった。死にかけているのは俺だけではない。俺たちがSweet little シンデレラだ。
今までの参戦でもパーカッション楽曲に当たったことはありますがこんなに冷静に凝視できたのは初めてかもしれない。冷静に見てもめちゃめちゃ好きだな……。そしてラスト怒涛のスティック回しタイム大変助かりました。双眼鏡で見ていたのでまともに被弾した。スティック回しをする坂崎さんなんて何回見ても意識を失ってしまう。
5曲目『この素晴らしき愛のために』
SINGLE CONNECTIONの1曲目。明るい緑の照明を見てすぐに「緑萌える陽射しのように」という歌詞を思い浮かべた。この曲はこの緑色の照明が主できれいだった。小鳥のさえずり緑の木々の息吹……。
強い光を放つような明るい曲の中で高見沢さんの声が朗々と響いて緑萌える陽射しのようでした。美しいな……存在が……。
6曲目『星空のディスタンス』
早! と思いました。こんなに早く星空のディスタンスをやることもあるのか……。暗く落ちた照明の中に流れるただすけさんのキーボード前奏とふいに現れるUltimate Archangel Guitarの光。確定演出。そろそろファンになって2年になるけど今だに高見沢さんのギターが光るのが面白くて仕方ない。
良い曲ですね〜!(n回目)キーボード前奏から客席が既に盛り上がっている。星に見立てられたであろう青い粒の光が客席に映し出されて行くのもきれいだった。3人の冒頭ハモりが主旋はあるのに対等に聴こえるのがまさにTHE ALFEE。その後に続く前奏で爆発するように盛り上がって最初から最後までずっとかっこいい。かっこよくないタイミング無いもんなTHE ALFEE……。
真ん中あたりの席にいたのが初めてでどの程度腕を上げて良いかずっと困惑していてもこの曲のノリには参加しなければならない……! と楽しく手拍子したりFive hundred miles(5本指を掲げるやつ)したりしました。
7曲目『My Life Goes On』
坂崎さんの「平和の歌です」という曲振りに(どれだ……?)と思った座らせ忘れMC後1曲目。ALFEEは平和を歌うバンド。まさかあの坂崎幸之助が客席に座るよう促すのを忘れてこちらが立ったまま聴くとは思いませんでしたが、心臓に手を当てつつ聴きました(そろそろ鼓動がヤバかったので)。2022年の夏イベで聴いたときより高見沢さんのギターソロが進化している。 おそらくレスポール使用曲だったと思います。
アルバム『天地創造』から入ったファンなのでこの曲をまたライブで聴くことができたのはとても嬉しかったです。
「でも僕のスペースは広くないし」のところ以前は「し↑」で歌ってたような気がするけど今回は「し→」だった。立たされていること忘れるくらい坂崎さんの優しい歌声が会場中に広がっていくのが沁み入るように心地良かった。
2年前この曲で坂崎さんの歌声がこの声だと初めてはっきり認識して、天使の歌声だと思ったことを覚えている。初めてこの曲を聴いたときと寸分違わず坂崎さんの歌声は穏やかな天使の歌声でした。
8曲目『COMPLEX BLUE-愛だけ哀しすぎて-』
デカい声で叫びかけました。あの『COMPLEX BLUE』をライブで聴ける日が来るとは……! もうなんか説明不要ではないでしょうか。好きな曲ではあるけど主観を超えて物凄く魅力的な曲だと思う。どの時期の桜井さんであれ後ろめたい愛、影の中の愛を歌う桜井さんは美しい。自明の理です。
原曲が1994年、今年でちょうど30年。30年前よりも安定して伸びやかになった現在の桜井賢さんの発声で歌われる『COMPLEX BLUE』を聴けてしまった……。桜井さんの声は30年前も現在も大変美しく傾国の美声と言っても過言ではない。歳を重ねて進化し魅力を増した桜井さんが目の前で『COMPLEX BLUE』の哀しい愛を歌ったことが本当に嬉しすぎてその現実を受け入れるのに少し時間がかかった。
この曲に対して個人的にはアルバム『夢幻の果てに』のイメージでオレンジ色の印象があるけどタイトルは“BLUE”。タイトルだけでなくオリジナルのシングルのジャケットも青い。今回の照明もずっと曲の哀しみをなぞるような青が使われていたが「あなたが欲しがった温もりは→私だけじゃなかった」の歌唱の盛り上がりに合わせて青い照明は一転、真っ赤な照明に変化した。「私だけじゃなかった」その事実への激しい情念が、静かな哀しみというだけの感情ではいられなくさせることを表現するような、そんな照明の変化がとても我々を惹きつける素晴らしい演出でした。ありがとう照明さん……。
9曲目『A Last Song』
ワ゛ーッ! 好きな曲です。高見沢さんはクリスタルエンジェルギターでの演奏でした。優しく美しい高見沢さんの歌声がまるで語りかけるように思えて、深く感じ入り聴き入らざるを得なかった。
2番の「それでもこの手の愛は」で高見沢さんが掲げた自身の左手を見つめて「信じよう」で拳を握りしめていたのが印象に残っている。
お座り忘れで私はこの曲を立ったまま聴いていたのですが、曲後のMCで高見沢さんが笑いつつ「みんなが立ったままLast Songを歌うのは久しぶり」「君が好きさ……に力が入った」「みんなが近くて……」と言ったのを聞いてしまい頭を抱えました。そんなことを言われたらガチ恋してしまう。自分ガチ恋超えてガチ愛良いっすか? 厄介オタクやめてください。「君が好きさに力が入った」発言では会場中が盛り上がっていました。ありがとう。払える限りの金銭を払います(愛情表現)。
力が入ったという話は特に関係ないのだが「君が好きさ」を聴けたのが嬉しかった。元音源の「君が好きさ」にはコーラスが無いが、ライブでは数回目に桜井さんと坂崎さんのコーラスが入ってくる。……ということはライブ音源を聴いたことがあるので知っていたが、それはやはり会場で聴くのとスマホ越しに聴くのとでは違う。静かなイメージの曲に、ALFEEのコーラスの音の厚みが寄り添うようだった。
10曲目『運命の轍 宿命の扉』
ヤッタ〜! MCでお座り忘れに坂崎さんが謝り、高見沢さんが「もうちょっと座ってていいからね」と言った直後ではあるがファンはこのイントロを聞いて座っていることはできないらしい。仕方ないね……訓練された観客席、好きだな……。
初手から桜井さんの声が真っ直ぐすぎて貫かれました。音源より遥かにパワーに溢れている。力強くどこまでも進んでいく歌詞が似合うALFEE。
これものすごい1曲目みたいな気持ちで聴いていたけど全然10曲目じゃん。1曲目くらいテンションを上げてくる曲なので本当にワクワクした。
11曲目『GATE OF HEAVEN』
鐘の音SEで(どれだ……)となった。ALFEEは曲前に鐘が鳴るタイプの曲が多いので。前奏が始まった瞬間、物語が始まったように惹き込まれた。前奏から世界観が完成されている。
この曲の神々しさは筆舌に尽くし難いものがある。タイトルから壮大なものではあるのだが、パートごとに世界観が確立されているようなのに、1つの曲の物語になっているという印象も強い曲だ。すごいかっこいいです。
ライブで『時の方舟』以外の組曲を聴いたのは初めてでした。全てのパートが最高なので特にどれとか言えないんですけど3人ともかっこよかったですね。いつもか。照明がきれいで(ここは覚えておこう……!)と思った覚えだけはあるが何も覚えていない。記憶が飛んでいる。
12曲目『天地創造』
『GATE OF HEAVEN』→『天地創造』の流れすごすぎないですか? 天国の門開いて天地創造してすごいバンドですわほんま。
なんか高見沢さんのほうにラメの光にしては強い光が見えるなと思って双眼鏡を覗き込んだらVampire Angelの目だった。本当にこの人のギターが光るの面白くて仕方ない。あと高見沢さんいつの間にかサングラスを外していましたがいつ外したんですか!?
明るい青と白が基調の照明が神々しくてきれいだった。個人的にこの曲も最強の桜井賢だと思っているのでまた聴けて嬉しかったです。最強の桜井賢がサービスされすぎ。ありがとうございます。
そして本当に浅学にしてアホみたいな字面なのですが高見沢さんがギターでギュイ〜ンってやる度に何本もの白ライトがしゅ〜って高見沢さんに集まっていったのがきれいでした。
13曲目『Last Stage』
本編ラスト曲。まさかこの曲を現在のALFEEから聴けるなんて思いもしなかった。好きな曲なので嬉しくはあるが、発表当時ALFEE解散説の根拠の1つになったらしい歌詞を持つ曲なので、まあ流石に情緒をめちゃめちゃにされました。ステージ上のパフォーマンスで聴く曲としてものすごく心を揺さぶられる曲だと思う。
そしてなんと歌詞変がありました。ラストの歌詞
「ラスト・ステージきっといつか
君にもう一度会えるきっと会える
ラスト・ステージその時まで
愛の唄は歌わない」
(THE ALFEEオフィシャルサイトより)
が
「ラスト・ステージきっといつか
君に会える必ず会える
ラスト・ステージその時まで
君の唄は歌わない」
と歌い変えられていました。
THE ALFEE……………………………………………………………………………………………………………………………………。
失礼ながら「君に……」と聞いた瞬間は高見沢さんの歌詞ミスかと思った。「もう1度」と歌うはずだけど、と思いながら聴いていた次の瞬間に息を呑んだ。
この曲の歌詞は、正直当時解散説が囁かれたのも頷けるような、ステージを後にするミュージシャンを描いた歌詞だ(と私は解釈している)。曲の中の物語であるということは理解できるし、高見沢さんが自身の作詞は創作ベースだと語っていることも知っている。それでもこの曲を歌われては、彼らがいつか迎えるのであろうLast Stageを思って胸が締め付けられる……という人も多いだろう。
『もうひとつのLast Stage』っていう歌詞変曲があるのにそれでもなくこの曲で歌詞変することあるんだ……こんなことあるんだ……実は間違いでも嬉しい……。
Last Stageにする気などないのだ。もう1度でもなく、必ず会えるのだ。そんなことを歌ってくれる。50周年のこの年に、解散すら疑われたこの歌で、必ず会えると歌ってくれた。
また会いに来るしかない。何度でも、必ずまた会いに来よう。強くそう思った。
アンコール後ALFEEさんはRADICAL TEENAGERリストバンドを着けていた。坂崎さんと高見沢さんは右手、桜井さんは左手に着けていたが桜井さんはどこかのタイミングで外していた。買えなかったの悔しい。事後通販お願いします。アンコール後の高見沢さんは濃いピンクのノースリーブ。裾の長い衣装の中に銀色のパンタロンが見えた。春でもノースリーブになるんですね……。
14曲目『Crash!』
コント後1曲目。やば……(即死)。
言わずと知れた坂崎さんハンドマイク曲です。かなりどうしようかと思いました。かっこよすぎて。流石にガチ恋ですわ(大の字)。
坂崎さんは曲中下手→上手→正面と移動して高見沢さんも前に出て来ていた。坂崎さんハンドマイクでのパフォーマンス上手いよな〜かっこいいな〜高見沢さんぴょんぴょんしてるな〜元気だな〜と呑気に見ていたら正面に戻って来た坂崎さんと高見沢さんが突然背中合わせで歌い始めたので膝から崩れ落ちかけた。ロックバンドすぎる。ギャップ萌えの体現者こと坂崎幸之助さんの左耳に揺れるピアスが見えた。おそらく坂崎さんのピアスを視認できたのは初めだったので興奮のあまり叫びかけました。魅力大爆発の背中合わせで押し合うようにして歌う2人。最後の「Crashing in the night〜」ラッシュがとんでもなかった……火傷するなよじゃないんだよな……我々はもう火だるまなので……。
15曲目『SWEAT & TEARS』
ありがとう。高見沢さんはゴジラギター使用、色の濃いサングラス着用、そして「今年1回目の! みんな大好き! SWEAT & TEARS!」の曲振り。
そうじゃん今年1回目じゃん! と言われて初めて気が付きました。春ツアー初日。
やっぱりこの曲はライブで聴けると嬉しい。定番曲ではあるんだろうけど1回1回特別感がある。
マラカスライト点灯曲だったので、通常拳を振るところものすごい勢いでマラカスライトを振った。この曲のことを高見沢さんと俺たちが拳を掲げ合うタイプの曲だと思っているものの、今回はマラカスライトにその役割を任せた。「振り向くな立ち止まるな!」のところでマラカスライトを振るのがめちゃめちゃ楽しかったです。うるさ。同じ時代に生まれられて本当に嬉しいな。
16曲目『鋼鉄の巨人』
ワ゛〜゛!゛ 高見沢さんの激アツ曲振りがありました。うろ覚えですが
「坂崎はもうすぐ古希になります(他人事)。古希になっても、80歳になっても! 90歳になっても! できれば100歳になっても! 『鋼鉄の巨人』!」
というようなことを仰っていた。
アツすぎ。100歳になっても鋼鉄の巨人やるって言いましたよね? 言質取りましたよ!
MCから曲振りの流れになってるの永遠に気付けない。私は気付かないまま「嬉しい〜!」って思いながらずっとマラカスライトを振ってた。
この曲も黄白マラカスライトを点灯したかったセトリ予想曲の1つだった。本当に聴けてしまった……。「鉛色の魂がGoldに変わるとき」でホワイト→イエローやりたいな〜とか「Steel giant」でホワイト振りたいな〜とか思っていた。
この曲における観客席での小刻みな腕振りは映像で観て知っていたのだが、どう考えても終盤にぶち込んでくる曲ではない。腕がヤバい。もうこれで終わってもいいので全力で腕を振りました。
こんな終盤になっても太くよく響く桜井さんの声と脳天に突き刺さる高見沢さんの声、激しく掻き鳴らされる坂崎さんのギター。こんなに熱いものを掻き立ててくる曲なかなかない。かっこよすぎる。本当にこれライブで聴けたのめちゃめちゃ嬉しかったです。ありがとう。
17曲目『明日なき暴走の果てに』
このタイミングで〜!?
坂崎さんと高見沢さんがアコースティックギターを持って向き合いタイミングを合わせて演奏が始まる。背中合わせも向かい合わせも見られてしまった……ありがとう……。
未だゴールは見えず、という歌詞がMCで触れられた。以前もMCで同じ曲のときに同じ言葉を引用していたし、特にその曲をやらないのにこの言葉を引用したこともあった。歩んできた50年の旅路に、今このタイミングで何か思うところがあるのかもしれない。きっとそれはファンには窺い知れない何かなのだろう。
続けてきた、続けていくことということ自体が誇りになっていると語る彼らが、デビュー50周年の幕開けにこの曲を舞台上で歌う。このことに、まだまだ続けるという意志を感じて嬉しくなった。
18曲目『ロマンスが舞い降りて来た夜』
#THEALFEE新曲最高
50周年に弾みをつける……みたいな文脈で高見沢さんが「新曲」と口にした瞬間に歓声が上がった。なんとラジオでもテレビでもなく、まさにこの日、春ツアー初日に初めて公開された曲となった。
すでに発表されていた情報は明石家さんまさん主演ドラマ『心はロンリー 気持ちは「・・・」』の主題歌をTHE ALFEEが担当するという情報のみ。
頭がぶっ飛びました。ありがとう。まさかこの発売形態がしっかりと形作られている2020年代に新曲初公開の場を目撃できてしまうとは。新曲が地球上ファンの前で初めて公開される瞬間を共有できてしまった……。坂崎さんのラジオ番組K‘s TRANSMISSIONでマネージャーの棚瀬さんが「4月10日放送の某テレビ番組で“テレビ初公開”」と仰っていたのでラジオかツアーで先に公開されるだろうなとは思っていたのですが……。
高見沢さんボーカルの可愛い曲です。さんまさんのドラマの主題歌だけある。こんなに可愛い曲って近年のシングルでは珍しくないですか? ピンク系の照明が可愛らしく3人を彩っていた。新曲なのでまだ慣れていないのか怪しい部分もあったし、歌詞もそんなに聞き取れてはいないので発売が楽しみ。少し聞き取れた歌詞の中に「しあわせなんて気分次第でなんとかなるさ」とあった。高見沢さんが過去の楽曲の歌詞でも似たようなことを書かれていることに思い当たり、ポップな曲調の中の変わらない言葉に私はひっそりとはしゃいだ。歌詞を読むオタクなので……。
私は今回で4度目の参加となり、ライブ中(もしかして今回はライブで初めて知る曲って無いかも♪)とか思っていたら最後に新曲をぶち込まれてしまった。ありがとう。
新曲の初公開の場に居合わせるというとんでもない事態に脳を灼かれて、私は終演後しばらく呆けていた。
それでも必死に曲目を反芻し、今日演奏された曲とTHE ALFEEに想いを馳せ、決して忘れまいと春ツアー初日の全てを記憶に刻んだ。
初日なのだ。春ツアーはまだ開幕したばかりどころかこの日が最初で、彼らはこの先3か月かけて全国を回るのだ。その初日に、50年間続けてきたこと、この先も続けていくこととを証明するような力強いステージを見た。
THE ALFEEのデビュー50周年イヤーが始まった。
またさきトリオちゃん続投おめでとう~‼️🎊
今回は背中に「祭」と入ったそれぞれのイメージカラーのはっぴを着ての登場。かわいいね。50周年のお祝いにちなんでか坂……さきっちょくんの“じゅうはちばん”『まつり』(北島三郎さん)が披露された。たっちゃんが「お前のじゅうはちばんだって知ってるんだおれ。カモンアルフィーで……」と言っていました。まあ彼らはALFEEじゃなくてまたさきトリオなんですけど……。
そしてなんと(伏線は張り巡らされていたとはいえ)まさかの『YELLOW SUNSHINE』! またさきトリオがALFEEの50周年に捧げる最高の1曲とのこと。こんなことをしてBE∀T BOYSが黙っていないぞ(歓喜)。新曲のくだりで書いたように、明石家さんまさん主演ドラマの主題歌を担当するということ(『YELLOW SUNSHINE』は高見沢さんが明石家さんまさんに提供した曲の1つ)、そして新しいマラカスライト「ダブル・ファンタジー」の色にイエローが入っていたこと。美しい伏線回収だ。
すごくイケイケ(死語)な曲で大好きです。またさきトリオでの歌唱ということで、かっこいいALFEEに対してパフォーマンスがえらくかわいい。おふざけ的なパフォーマンスと共に歌われるイケイケ(死語)な曲は破壊力が凄まじい。印象に残っているかわいいは「イカした女と〜」でそれぞれ1人ずつを指すところです。
たっちゃんから「マラカスライトを黄色にして。持ってる人は黄色、そうじゃない人は黄色のつもりで」との指示があった。私はダブル・ファンタジーしか持っていないので黄色を掲げたが、ミカエルの剣やアクエリアスの涙を振っている人も多かった。アンコール前の準暗転みたいな照明も青、紫、黄色とマラカスライトカラーでした。ここでは黄色が多く3色だったが、最大で4色になるマラカスライトの波は眩しく輝いていた。アイドルか? アイドルか。またさきトリオちゃんにペンラを振ることができて嬉しかったな。
そして記憶が飛んでいるのでここに書くが、まっちょくんがさきっちょくんにバックハグしてぴったりくっついて歓声が上がったタイミングがあった。絶対何か話の流れでそうなっていたのだが、絵面の衝撃で記憶が吹き飛んだため全く覚えていない。バックハグでくっついて歓声が上がる69歳たち、愛しいね。
MCで特筆すべきはやはり坂崎幸之助お座り言い忘れという大事件。まず坂崎幸之助がこんなミスをするという時点ですごく珍しいのではないかと思います。 坂崎さんに座るよう言われなかったので座らなかった人も、普段なら座るよう言われるから言われずとも座った人もいた(多頭飼い)。前者が圧倒的多数だった。ALFEEに足腰を鍛えさせられている。
でもお陰で『COMPLEX BLUE』→『A Last Song』の間で坂崎さんに耳打ちする高見沢さんを見られたので良かったです。後日のラジオ番組K’s TRANSMISSIONで坂崎さんが言うには「座ってもらうの忘れたろ」と言われたそう。
加えて先述のように高見沢さんから「みんなが立ったままLast Songを歌うのは久しぶり」「君が好きさ……に力が入った」「みんなが近くて……」などの言葉を頂けたのでお礼しかない。レア回感謝。
最初のMCで桜井さんが「実は俺は……越谷市出身なんだ」と言って会場がざわついたのが面白かったです。50年目の真実。「だって4月はエイプリルフールだろう?」1日だけです。「あ! わかったぁ! どうして4月バカって言うのか! 4月生まれにバカが多いからだ!」誕生日が近い右2人。
坂「加山(雄三)さんも(吉田)拓郎さんも4月生まれなんだぞ! 拓郎さんに言いつけるぞ!」
桜「それだけは……やめてくれぇ!」
ALFEEはいつも拓郎さんに怒られるのを危惧している。そういえば私にとっては69歳の3人に会える最初で最後のタイミングでした。嬉しいね。
続いて坂崎さんの「本当に4月生まれにバカが多いのか、登場していただきましょう。高見沢さ~ん」というフリで上手側から登場した高見沢さん。「実は僕は……フランスのパリ出身なんです」埼玉県出身組。個人的に高見沢さんはパリというよりもっと田舎貴族っぽいほうが解釈一致です(最悪の感想)。
今回は密かに持っていた「いつか……」が沢山叶った参加となった。いつかサラミーの公演に当たりたかったし(今回の春ツアーはかなりストレートヘア割合多めだったようだが)、いつかアルフィーの不倫ソングを生で聴きたかったし、いつか歌詞変を現地で聴きたかったし……。
希望たる新曲『ロマンスが舞い降りて来た夜』。2回目ですがこの発売形態がかなりしっかり形作られた2020年代に、ラジオですらオンエアされていない新曲をライブで初めて公開することがまさか2年連続であるとは……(昨年の両A面シングル『鋼の騎士Q/Never Say Die』収録曲『Never Say Die』もライブ初公開だった)。しかも今回は発売未定、タイトルすら初公開だった。そんな場所に自分が居られたということは本当に至上の喜びでした。ありがとう。数十年前ならそれなりによく聞いた話ではあるが、近年ではきっとなかなか無いと思っていたから、自分がそんな経験をできたのが本当に嬉しい。音源公開も発売も待ってます。
今回で4度目となったTHE ALFEEのライブへの参加も最高の体験となり、また強いインパクトを残された初のツアー参加となった。ツアーのネタバレができないことがこんなに辛いとは……。越谷後の『終わらない夢』放送時間変更後初の放送で『Crash!』が流れたの確実にそういう意図なのに何も言えなくて……。
彼らの歌うメッセージも新たな希望も掲げられて、50周年の矜持を見せつけられたような気がする。彼らが活動を続けてきて、50周年を迎えること、新たな曲を生み出しつつこれからも続けていくこと、全てが貴い。
そして何より『Last Stage』で「必ず会える」と言われた。あの“最後”を示唆する曲で、もう1度の代わりに、必ず会えると歌われた。
勿論この曲を現在のALFEEが歌った衝撃もこの曲自体への寂しさもある。それでも、いつか終わりが来ようとも、彼らは必ず会えると約束してくれたのだ。少なくとも、今はそう言ってくれるということが本当に嬉しい。
必ず会えるという言葉はファンにとって希望だし、この曲に悲しみや寂しさを感じるファンにとってはその言葉が救いになると思う。
いつかまた必ず会えるし、希望となる新曲も発表してくれる。それが私の未来への希望であるTHE ALFEEの在り方なのだと改めて突きつけられ、改めてこの先も彼らについて行きたいと思わされた。
この歌詞変は、そういえば過去に『終わりなきメッセージ』で入れられていた歌詞変・追加歌詞(2014年AGR新録に入っている)と似ているなと感じた。
『終わりなきメッセージ』は「きっといつか何かが見つかるだろう」を「きっと必ず君を抱きしめるだろう」。今回の『Last Stage』は「きっといつか君にもう一度会えるきっと会える」を「きっといつか君に会える必ず会える」。「きっと」を「必ず」に言い換えているという共通点がある。どちらも「きっと」という曖昧なものを「必ず」という確実なものに言い換えて、確固たる約束にしてくれているのだろう。
「未だゴールは見えず」という歌詞に何度も言及するように、Last Stageを再会の約束に変えてくれたように、THE ALFEEはこの先も歩み続けて、何度もステージに立つのだろう。
私もそこにいたい。必ず会えると歌ってくれるのなら、これから何度でも会いに行きたい。
デビュー50周年From The Beginningの幕開けに、改めて彼らの誇り、彼らの在り方に触れて、改めてこの先も彼らを愛していきたいと思った。
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