【商業BL感想】ドラマCD インディゴの気分
【旧ブログより】
2017年12月 2日 (土)
初めて聴いたBLCDのことは全く覚えていない。
ただ、これを声優さんがどのような状況でどのような気持ちで録音しているのかを想像し、ただただ恥ずかしくなったことは覚えている。
特にいまのところは声優さんに特別な興味もない。
そんな私が所有しているBLCDが3枚だけある。
1枚目は、聖典『新宿ラッキーホール』
2枚目は『ポルノグラファー』
そして満を持して発売日に手に入れた3枚目『インディゴの気分』
想像を超えてきた。なにこの立体感。
りーちゃん化する前の木島の天才・天然の嫌なヤツ感。
城戸の葛藤とか、蒲生田先生の圧倒的な存在感と破壊力!!
そして元ヤン木島妹と姪の活躍も見逃せないし、久住君の「ヤリカーだ!」を聞けた喜び。
毎日聴いている。
本編ラストシーンの城戸のモノローグは何度聴いてもグッとくる。
原作ファンは、本編ラスト3分だけでも十分聞く価値があると思う。
声という魂が吹き込まれることによって、これは木島という魔性に翻弄された城戸の物語だったのだと実感する。
木島推しの私にとって、原作で城戸は「好きだけれど、憎たらしくもある存在」だったのだけれど、このCDを聴いて印象がずいぶん変わった。
城戸と木島は人間として、友人として対等であった(あろうとした)からこそ成立した話だったのだと思えてきた。
城戸の胸に燻り続ける小さな火種は消えないし、城戸も消すつもりはないのだろう。“それ”の燃料が、愛なのか憧れなのか、劣情なのか罪悪感なのか、
友情なのか恋なのか、それとも全部…
聴いているこちらの心にも、もやもやと切ない気持ちがいつまでも居座り続ける。
確かに、もやもやはスパイスだと思う。
こういうもやもやなら大歓迎。
もっと聴きたいし読みたい。