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鬱の本を読んだ
点滅社から出ている本で水野しずさんが参加しているので気になって通販で購入した

鬱は例外的な存在ではなく一緒に歩んでいくものなのだろうとおもった

それは今までの自分を振り返っても、自分以外の人間にとっても

私はあらゆる時代の中で憂鬱を感じてきた

幼稚園に行きたくないと母に駄々をこねたと思う
小学校で一緒にいた子たちからハブにされたり
中学で部活動でトラウマができたり
短大では授業が終わったらすぐに帰ってバイトに行っていた
そして仕事が続かない

仕事をしていないと精神状態がすこぶる良い
毎日残業をして20時、21時に帰っていた時は本を読めなかった
本を読めるかどうかが自分の状態を図るバロメーターになりそうだ

私は高校の頃、ゆめかわいいが好きだった
その時は自分だけ好きだと思っていたが、最近友達も同じ頃にリズリサに姫カット、チョーカーみたいなファッションをしていた話を聞き、あれは自分だけじゃなくて「ブーム」だったんだとわかった

その名残かもともとの好みかどこか夢見がちでかわいいものがすきで今も好きだ
キャンディーストリッパーという青文字系のファッションブランドにコロンとしているローファーがあった
ピンク、黒、白の色展開で値段は二万円位したかも
買うわけではないがインスタでみて♡を押していた


短大の時に内緒でしていたバイト、あるマンションを事務所にしており、お客さんから呼ばれないときは控室で待機していた。
お店というか業界のルールで女の子同士はあんまり仲良くしないように言われていたので、私も事務所ですれ違っても話すことは挨拶以外はほぼなかった
控室は従業員がイメージで作った女の子の部屋になっていたが、とても空虚でモデルルームのようなでも生身の人間がいなさそうな空間でなんだか気味が悪く落ち着かなかったのを覚えている。薄ピンクのカーペットに薄ピンクのクッション、百均で揃えた壁掛け、メイク直し用の大きなミラーなどが置かれていた

そこである女の子に出会った
その子に出会ったのはその一回きりだった

控室の玄関には、キャンディーストリッパーでみたミルキーピンクのローファーが揃えて置いてあった
かわいかった

その子は黒髪で前髪はぱっつん、姫カットに低いツインテールだった
当時私は十代でその子も同い年くらいだろうと思う
何を話したかどうかは覚えておらず、そもそもそんなに話してないがその子にかわいいですねと言われた。
その子がどうしてこの場にいるのか私はなんとなく同じかもしれないと思った
それが嬉しかった
もう会うことはないと思うが、この場面は私の良い場面として記憶されている

同じ時期に同じようなことで悩み同じやり方に至った人と同じ空間にいたと思っている

全然ただの勘違いかもしれないが、
この場面を情景として丁寧に思い出してみたかった