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山形のさくらんぼ農家さんを応援し、収穫の体験ができる!山形さくらんぼ部の取り組みに密着!!/前編

山形県で毎年6月上旬頃から7月初旬頃に行われるさくらんぼ収穫。
しかし、近年は深刻な人手不足に悩まされています。

そこで立ち上がったのが「山形さくらんぼ部」です。個人農家さんが立ち上げたもので、繋がっているさくらんぼ農家さんをマッチングして参加者を派遣しています。
この取り組みは、山形県天童市のさくらんぼ農家さんのところへ行き、収穫や詰め方、出荷作業などをお手伝いするものです。
今回、私はリピーターも多いと聞くこの活動に参加し、その実態を取材してきました!

書き手:石村瑠理



◯山形さくらんぼ部の活動スケジュール(2泊3日の場合)

初日:12:30に天童駅集合!
   13:00~17:00 さくらんぼの詰め方や出荷作業手伝い

2日目:早朝5:00~7:00 収穫作業
    朝食後~17:00  さくらんぼの詰め方や出荷作業手伝い
(途中昼食1時間休憩あり)

3日目:早朝5:00~7:00 収穫作業
    朝食後~12:00  さくらんぼの詰め方や出荷作業手伝い後解散

※作業内容は日々変わるさくらんぼの生育状況をみて、農家さんが判断して決めます。
 なので必ずしもスケジュールに書いてある通りの内容になるとは限りません。

参考HP:『ヤマガタ未来Lab.』
https://mirailab.info/club/club_type/sakuranbo

‐初日‐実が赤くなるようにサポートする葉摘みを体験

受け入れ農家さんと天童駅で待ち合わせ。
山形県天童市は”将棋のまち”だけあってポストも将棋の形なのが面白いです。

今回コーディネートしてくださったのが、さくらんぼ部部長の小座間剛(おざま・つよし)さんです。
小座間さんからは「さくらんぼ部」設立の背景や思いをインタビューしたので、
それは後編にて記事にさせていただきます。お楽しみに!!

待ち合わせ場所で小座間さんから受け入れ農家さんを紹介していただき、
作業場所へとさっそく向かいます!
(送迎は車がなくても農家さんがしてくださるので安心です)

今回お手伝いするのは「天童ふる里果樹園」さんです。
さくらんぼだけではなく、桃や葡萄、ラ・フランス、林檎まで幅広く栽培している農園です。
果樹の栽培と並行して、直売や観光客向けの収穫体験も行っています。

天童ふる里果樹園さんの公式サイトはこちら↓↓
(オンラインでも果樹を購入出来ます!)
https://lp.furusatokajyuen.com/

到着してさっそくお手伝い!!
時期が6月の上旬だったため、収穫には少し早いタイミングでした。
なので収穫作業ではなく、葉摘み作業を行いました。
葉摘み作業はさくらんぼの周りに茂っている葉を取り除くことで日当たりを良くし、
色づきを良くさせるために行います。
もう少しで赤くなりそうなさくらんぼ。

雨除けハウスの下で総勢7名ほどで葉を摘んでいきます。
ポイントは葉を摘みすぎないこと!
なぜかというと、葉っぱには大切な栄養分があるからです。
この栄養分があるからこそ、赤くて美味しいさくらんぼを食べられるのです。

摘みすぎてはいけないし、うまく日当たりがよくなるように葉を摘まないといけない。
最初は加減が分からず、思うように作業が進みません。
それでも周りにいるベテランのお手伝いさんが丁寧に教えてくださるので、
初心者でも安心です!

さくらんぼの実は割と高い位置にあるので、作業は脚立を使います。
初心者の私はまずは低い位置の葉摘みを中心に行います。

作業はご年配の方から若者までいろんな世代の人がいて、
皆で喋りながら和気あいあいとした雰囲気で行いました♪

午後からの作業だったので、初日はあっという間に終わりました。
作業後は用意してくださったホテルへチェックインして自由時間です。

体力が残っていれば、観光にも出掛けられます!
夕飯代をいただけるので、筆者は天童市で有名な水車そばを食べたり、
天童温泉を堪能したりしました。

‐2日目‐さくらんぼ部はいろんな交流が生まれるのがいい

2日目も初日と変わらず、葉摘み作業を延々と行います。
慣れてきたのか作業もスムーズに!
ただ朝はとても早い!!
早朝5時から作業開始なのでまだ半分寝ぼけ眼です……。

園長を務められている森谷恵一(もりや・けいいち)さん曰く、
農繁期(のうはんき)は毎日のように5時前から仕事をするという生活を続けているそうで、
すごいと思うと同時に、少しばかりですが大変さの一端を知ることができました。

早朝の作業後は森谷さんに用意していただいた朝食を食べながらゆっくり会話。

「さくらんぼ部の受け入れを始めたばかりですが、手伝ってもらって助かるというだけではなく、
いろんな交流が生まれるのがいい」とお話してくださいました。

作業を引き続き行います。
収穫前のさくらんぼの木の周りに敷いてある反射シートを外す作業も合間で行います。
反射シートを敷くのはさくらんぼに満遍なく光を当てるためです。
かなりの数のシートも人手があるとあっという間に終わります。

この日は一日中作業だったため、かなりぐったりです。
最終日に備えて早めに身体を休めました。

‐最終日‐さくらんぼの収穫を体験!

最後の日もなんとか起きられてホッとしました。
今日は早朝から収穫作業です!
有り難いことにお土産用にいただける、さくらんぼの収穫です。

かごを持って1キロになるよう、感覚で摘んでいきます。
摘み方にもコツがあって、ただ引っ張るだけでは取れません。
さくらんぼは軸ごと上に持ち上げながら摘むとスムーズです!

今回収穫させてもらったのは、「佐藤錦」。
まだちょっと熟すのには早かったのですが、宝石のような美しさです。

おまけで特別にちょうど熟していい時期を迎えている「紅さやか」という
黒いさくらんぼも収穫させていただきました。
少しだけその場でいただきましたが甘くて美味しい!!

紅さやか

摘んださくらんぼを梱包します。
そのままお土産として持って帰ることもできますし、
配送料は別途かかりますが、
その場で配達をお願いすることもできます!

佐藤錦

この日も葉摘みの作業を引き続き行い、無事お昼までの作業で終了。

森谷さんをはじめ、一緒に作業した皆さん
大変お世話になり、ありがとうございました!!

お手伝いをしないとわからない生産のこだわりについて知れました!

普段めったに口に出来ないさくらんぼがとても身近に感じられました!

作業を実際に手伝うことで、こんなに農繁期は早朝から夜遅くまでずっと農作業に追われていたり、観光農園の対応をしながら農作業をしている姿を見て、手間暇かけて作られていることを知り、
生産者さんの苦労を少しですが理解することができました。

今は当たり前に食べられているものでも、作り手がいなくなれば、
私たちは美味しいさくらんぼを味わうことができなくなります。

さくらんぼ部の活動を通して、改めて生産現場に関心を持つこと、
さくらんぼを購入したり、お手伝いをするなどの
よきファンやサポーターになっていくことが大事だなと感じました。

さくらんぼ部にご興味のある方は、
主にfacebookに毎年4月頃から掲載されている募集をみて応募すれば
農繁期の間の6月中にお手伝いをすることが可能です!
山形さくらんぼ部Facebook:https://www.facebook.com/groups/984381388348730/
天童ふる里果樹園HP:https://lp.furusatokajyuen.com/

https://www.instagram.com/furusatokajyuen/

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