胸をはって“好き”と言えること。
確かにさっきまで、とても心地良い空間にいた。
なんだか陽だまりの中、縁側でお茶を飲んでるような、気持ちのいい空間だった。
それが終わってしまって、楽しかった時間を噛み締めながら、それぞれ帰路についたんだけど、SNS上では繋がっていて、各々思いのたけを140文字の中に目一杯詰め込んで共有してた。
家について、シャワーを浴びて、歯を磨いて、布団に入る。
このまま夜に溶けていくのは勿体無い気がして、電気を消した部屋の中、今日のことを反芻する。
どうしてあんなに最高な空間になったのか。なんでみんなあんなに楽しそうだったのか。
それはひとえに、“まっすぐな目で「好き」と言える関係性だった”ってことに尽きる気がしている。
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「どんな本が好きなの?」「坂元裕二さんが最高なんだよ!」「川上奈々美さんが大好きで、、、」「コンビニ人間よかったよ!」「コンビニ人間よかったです。とても笑いました。」「あの映画はこういう楽しみ方ができるよね。」「コナリミサトさんの漫画でこういう漫画があって、、」
好きなものの話しかしない。
参加している人たちが、どんなもので、笑ったり、泣いたり、悲しんだりするのか。そんな心の動きをみんなで持ち寄って、差し出して、受け取って。
5歳(嫁公認アカウント)さんが主宰をしていた、オンラインサロンでは、上のようなやりとりが、オンラインでもオフラインでも交わされてた。そんな空気を作ったのは、他ならぬ主宰の5歳さんで、彼が目をキラキラさせて、自分の好きなものを嬉々として話してくれるから、こっちもつられて話してしまう。
少しづつ、みんなの口から、心から好きなものが溢れてくる。
2、3時間話すと、その場は本当にみんなの好きなものがたくさん溢れていて、生きていくことから全て肯定されている気分になれる。
このオンラインサロンは3ヶ月という期間限定で、もう終わってしまうのだけど、僕は、あの時間を忘れないだろうし、あの場所にいたみんなも忘れないだろうなぁと勝手に思っている。
好きなものを探しながら歩くこの道のりは、本当に美しいし、横を見ると、同じようにキョロキョロしながら好きなものを探している友人たちがたくさんいて、手を振りあえる関係性を見つけられたことが素直に嬉しい。
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ちなみに、“好き”を表す言葉は、
親身、恍惚、嗜好、愛でる、陶酔、惚ける、一途、愛おしむ、情欲、情炎、慕情、思慕、慕う、寵愛、憧憬、親和、愛染、愛惜、感服、景仰、好意、仁愛、人情、友愛、欣慕、敬慕、慕い寄る、情愛、相思、友誼、鍾愛、狂恋、懸想、愛敬、心服、横好き、盲愛、惑溺、耽溺とかがある。
今回のこの期間限定の5歳サロンは、
愛惜 愛して大事にする。なくなることに寂しさを感じる。名残惜しい
がぴったりかな。と感じる。
いい場所だったなぁ。