[講義動画]現代の子ども達の表情筋のアセスメントに必要な視点を理解する@口腔機能探求部
こんにちは奥住啓祐です。
前回の口腔研修で取り上げたテーマ「口唇周囲筋」の続きの内容になります。
参加される方は前回の講義を視聴のうえご参加ください。
前回の講義は下記のマガジンにも掲載していますので、まだ視聴されていない方は下記マガジンを購入する方がお得です。
子ども達の表情筋
ここ数年、主に小児の言語聴覚士さんから子ども達の口唇閉鎖不全に関するお悩み相談が増えています。
日本の定型群の小学生の30%が抱えているとも報告されている口唇閉鎖の問題。これは定型群の子ども達だけではなく、言語聴覚士が関わる機能性構音障害、吃音などの診断がある子ども達も、発話面以外の悩みとして併せ持ちます。
実際、口唇閉鎖不全のみが主訴で言語聴覚士が相談を受けて、どのように対応すればよいか分からず悩んでいるという相談も少なくありません。そもそも言語聴覚士の養成課程で学ぶことがない内容なので、現場の言語聴覚士さんが悩むのも無理もありません。
また、臨床場面以外にも言語聴覚士さんのお子さん自身も口唇閉鎖のしにくさがあり悩んでいるという相談も複数あります。
おそらく子どもに関わることがない言語聴覚士さんで、ご自身の子どもさんにも口唇閉鎖の問題がない場合、この子どもたちの口唇閉鎖、表情筋の問題についての実感はあまりないかもしれません。
実際には定型群の30%が口唇閉鎖の課題があるという状況はとても影響が大きく、これからは成人領域、小児領域に関わらず、多くの言語聴覚士が知識として持っておく必要があると考えています。少なくとも「様子をみましょう」という一言が解決に繋がらないことを理解し、専門職として、解決策を提案できるようになる必要があります。
口唇閉鎖不全は、単に「口が閉じれない」という問題だけですむものではなく、睡眠時無呼吸症候群との関係、集中力との関係などなど研究が行われている領域でもあります。
何を学ぶべきか
さて、現代の子ども達が抱える表情筋の問題を解決するためには何を学ぶ必要があるのでしょうか。
それはやはり必要なアセスメントを学ぶことです。
口唇閉鎖不全の悩みがあるという主訴のお子さんが目の前にきた時、確認すべき項目をまず皆さんと共有します。
実際の臨床場面では、前回の口腔研修で行ったアセスメントとケアの続きとして行う、アセスメントとケア内容になりますので、必ず前回の講義動画を視聴のうえ、ご参加ください。
今回は下記の3つの視点でのアセスメントとケアをお伝えします。呼吸、発声、構音、嚥下などの土台となる口腔機能について今回も一緒に楽しく学びましょう。
ちなみに今回行うアセスメントとケア内容は、そのまま高齢者の表情筋にも応用可能です。終末期に関わるような職種の方にも知っておいてほしいなと思います。
オンデマンド配信
皆様からの優しいお気持ちは、共同プロジェクト「言語聴覚士オンライン」の活動に活かしてまいります。