無意識に行う専門的技術・介助
こんにちは奥住啓祐です。
北海道小児口腔研修がおわり福岡へ帰ってきました。企画頂いた網走の小西歯科診療所の今井先生、札幌の桜田歯科医院の桜田先生には心よりお祈り申し上げます。
今回は沖縄の歯科医院で行ったのと同様に「研修と臨床見学」をセットで行いました。ケアルームのスペースの関係で、全ての方が臨床場面を見学できたわけではありませんが。
歯科医院で治療に悩んでいるお子さんについて、実際にアセスメントとケアを行うことで、講義のみでは伝わりにくい情報収集の仕方、空気感、そして口腔と身体の変化のスピードなどを見ていただきました。
身体とお口の現状を共有するなかで顕在化していく日常生活上の困っていること。なかには明確な主訴がないご家族もいましたが、身体とお口の状況を丁寧に伝えていくなかで、心に引っかかっていたお悩みを思い出された方もいました。
目の前で変化していく口腔周囲筋や身体の動き。
それらの変化と合わせて発音は明瞭に、ハスキーな声は柔らかい声へ
札幌では生後2ヶ月の赤ちゃんのアセスメントとケアも見学して頂くことができました。
特に小児の言語聴覚士さんや、子育てをされている言語聴覚士さんから質問されることが多い「赤ちゃんの哺乳のアセスメントの仕方」は、実際に赤ちゃんのケア場面を見学してもらわないと理解することが難しいところ。
そういう意味でも、今回のように「研修と臨床見学」をセットに行う事はほんとに良いと感じました。
今、お話を頂いている高知県や沖縄(1月開催します)でも、このスタイルで開催が出来たらと考えています。
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さて、今日のテーマは「専門的技術や介助」のお話。
この3年オンライン研修を中心に行ってきましたが、今年久しぶりに集合研修を再開し、名古屋、東京、大阪、北海道を訪問。
実際に受講者の方に会場でお会いすることで、私自身にも沢山の気付きがあったのですが、
「オンライン研修でお話したことに関して、何が伝わっていて、何が伝わっていないのか」
という事が見えたことは大きな収穫でした。
歯・歯茎と口唇周囲筋の間
口腔機能探求部に参加して頂いている方にとってはお馴染みのアセスメント項目。
歯・歯茎と口唇の間に指が楽に入るかどうか
というアセスメントです。これは赤ちゃん~高齢者まで行えるもので、特に口腔ケアのしやすさにも関係してくる大切なアセスメント項目。
とてもシンプルなアセスメントなのですが、実際に集合研修で参加者が行う様子を見ていると、予想以上にこのアセスメントの方法が伝わっていないことが分かりました。
口腔機能探求部に参加頂いている方は、このアセスメントを行った際、歯・歯茎と口唇の間に指が入りましたか?
ちなみに札幌の集合研修の参加者17人について、このアセスメントを行った結果、上下左右全ての歯・歯茎と口唇の間に指が入った方は「0人」
もしかしたら「私は指が入った」と思っている方も、実際には口唇周囲筋の緊張が高く、指が入りにくい状態かもしれません。
なぜアセスメント結果が異なるのか
その要因は3つ
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