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口腔機能探求部

こんにちは奥住啓佑です。

先週は第6回LT大会を開催しました。今回も多くの方の発表ありがとうございました。聴講枠で参加していたアメリカSLPや香港のSTさんからも、”いろんな領域のお話が聴けて面白かった”とメッセージをもらいました。

実はLT大会が終わってから連日アメリカSLPさんとの、英語の発音(特にr)についてのディスカッションが続いています。スペクトログラムなど使ってのディスカッションでとても面白いので、もし興味のある方が多ければzoomでのミニ講義もお願いしようと思っています。興味のある方は個別にメッセージをください。

LTセッションの前に、現在作成している”国内外の言語聴覚士情報をまとめたWebサイト”について簡単に紹介していますので、ご確認ください。

5月9日は日本では口腔ケアの日でしたが、Webサイトのカレンダーをみると、国内外で言語聴覚士に関連する啓発活動は今月だけでも10以上行われており、各啓発活動のWebサイトのURLも掲載しているので、それらを見ていると、とても勉強になると思います。


口腔機能探求部

3年前口腔機能の探求というサイトを作りました。

言語聴覚士、歯科医師、助産師、理学療法士など個人や法人(学校を含む)などから講義のご依頼を頂き、主に実技を中心に口腔機能についてお話してきました。

ところが去年、世界的な感染拡大により、特に実技を含む口腔機能に関しての講義は開催しにくくなりました。

理学療法士の古泉さんと行う予定だった顎舌セミナーの実技編も

理学療法士の小松さん、作業療法士の石田さんと企画していた「PTOTSTで考える」の愛知セミナーも中止


ありがたいことに、それでも講義の依頼メールは連日頂いており、何とかオンラインという環境でも、口腔機能について学ぶ環境を作れないかということで、去年の春に「セルフケアで学ぶ口腔機能」というテーマでzoomでの講義をスタートしました。

2第6回 口腔機能探求部

上記のようなテーマについて、基本的には実際に参加者の皆さんに

①自分の口腔機能等をAssessmentして
②セルフケアを行い、自分で再評価を行う

という流れで行っております。

獲得している機能のばらつき

言語聴覚士の学校では、口腔機能に関して”正常”と”疾患による影響”を学びます。ところがこの”正常”には当然バラつきがあり、教科書通りの機能を獲得しているわけではありません。

実際に参加された方は、病気をしていない方であっても、言語聴覚士であっても、口腔機能にはバラつきがあること、どのように食べ、どのように発音するかには違いがあることがよく分かったのではないでしょうか。

第1回の内容をもう一度

今回は新人STさん応援プレゼント企画もかねて、要望の多かった第1回口腔機能探求部の内容をバージョンアップしてお届けしたいと思います。

口腔機能のバラつき、口腔と全身との関係、そして実際に2つのセルフケア(もしかしたら増えるかも)を行いながら、口腔機能について楽しく学びましょう。

◇開催日
5月22日(土)21:00
◇参加費
マガジンを定期購読されている方:追加料金は必要ありません。
新人STさん応援プレゼント企画に申し込み頂いた方:招待。
上記に該当しない方:3,500円(先着10人)
◇参加方法
zoomを使用します。
URLは当日20:00頃、この記事の下部に掲載します。
(購読者・購入者の方のみ閲覧できます)
◇用意するもの
・自分の口腔内をさわりますので、指手消毒できるもの(もしくはグローブ)
・飲み物
・筆記用具


◇参加URL
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今月の勉強会は終了しました。
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アンコール開催を終えて

今回は去年開催した第1回の内容をお送りしました。

ただやはりこの一年の赤ちゃんや子どもたちの臨床を通して新たに気付いた点、大切だと思った点を随所に追加してお話ししていったので、結果的には新しい内容も半分以上入った内容となりました。

今回行った口腔機能評価のなかでも口唇周囲のAssessmentに関しては、ぜひ口腔ケアが楽に行えているか関連付けながら行っていきましょう。

実際の臨床では、今回の口腔機能評価から、そのまま下顎と口唇周囲筋の分離機能と構音機能の評価に入っていきます。また次回以降の口腔機能探求部で共有していきますね。

enjoy!

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国内外11人の言語聴覚士を中心に執筆。このmagazineを購読すると、言語聴覚士の専門領域(嚥下、失語、小児、聴覚、吃音など)に関する記事や、言語聴覚士の関連学会に関する記事を読むことができます。皆さんからの体験談など、様々な記事も集めて、養成校で学生に読んでもらえるような本にすることが目標の一つです。

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