[記事]まずはここから、口腔の観察力強化のための4STEP
こんにちは奥住啓祐です。今年に入り、これまで訪問したことのなかった県の言語聴覚士さんや歯科の先生方から個別の研修依頼のご相談を受けることが増え、2022年いろいろと変化を感じています。
つい先日、今年最初の依頼研修が無事に終わり、受講後のアンケートを拝見していると、経験年数が15年以上や20年以上という言語聴覚士の先生方も多く参加されていた事を知り驚きました。
この記事を執筆している時点で頂いている回答の約30%が20年以上の先生方からでして、ベテランの先生方から頂いたメッセージを読んでいると、口腔機能探求部でお伝えしていることの大事さが再認識できて嬉しく思います。
下記のように口腔機能が関連する活動は幅広く、「口腔」のアセスメントの視点を深めていくと、結果的に呼吸、発声、構音、嚥下、口腔衛生等、様々な活動との関連付けが行えるようになってきます。もちろん小児、高齢者関わらず。
今回の記事では改めて、口腔の観察力を高めるために学生さん~ベテランの先生方まで誰でもできるトレーニング方法を共有していきます。これは新しい特別なものではなく、言語聴覚士であれば失語症や構音障害等の評価の際には行っていることであり、同様の視点で口腔のアセスメントも行っていきます。
今回のワークは言語聴覚士の同僚同士で行っても良いですし、歯科の先生等他の職種の方と一緒に行うのもおススメです。
さて、本題に入る前に言語聴覚士関連の情報提供をいくつかさせて頂きます。
口腔の評価の現状と課題
一番の課題は、口腔機能の評価について学ぶ際に、始めから既にある口腔機能の検査を用いて学ぶことで、本来観察できるはずの口腔の課題が見えなくなっていることではないかと考えています。
皆様からの優しいお気持ちは、共同プロジェクト「言語聴覚士オンライン」の活動に活かしてまいります。