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[講義動画]②「セルフケアで学ぶ舌の機能訓練(オーラルハンドリング)アプローチ編」@口腔機能探求部

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こんにちは言語聴覚士 奥住啓祐です。

今月は共同運営しているデータ分析関係の勉強会も開催予定で、準備を進めています。興味のある方はそちらも是非ご参加ください(無料・見逃し配信なし)。


4月23日(土):前処理R 
4月29日(金):意思決定のためのデータ分析勉強会

前処理Rは R におけるデータの前処理にフォーカスした勉強会で、理学療法士のミッチーさんと、産業医の西田先生と運営しています。今回で第2回目の開催となります。こちらは既に40人程キャンセル待ちとなっておりますが、もしかしたら参加枠を増やすかもしれません。避けては通れないデータの前処理について一緒に学びましょう(オンライン開催)。

意思決定のためのデータ分析勉強会はデータ分析をお仕事にされている方と共同運営している勉強会で、16回目の開催となります。今回は珍しく医療、介護系のテーマについてのLT発表も複数ありますので興味のある方はご参加ください。「第4の経営資源データについて考える」というテーマでの講演も予定しています。(Hybrid開催)

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さて、今回は口腔機能探求部のお知らせです。先月行いましたオーラルハンドリング①評価編。日々のアセスメントに活かして頂いてますでしょうか。

今月は、①評価編の内容をベースにして、②アプローチ編のお話をします。まだ①評価編の内容を視聴されていない方は先にそちらを受講されてから、ご参加ください。



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☆ オーラルハンドリング編については5本分の記事を下記マガジンにまとめています。記事個別に購入するよりもお得な金額となっています。

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研修概要

テーマ:オーラルハンドリング②アプローチ編
対 象:言語聴覚士など口腔に関わる専門職(初参加大歓迎)
用意するもの:グローブ(素手でも可)、鏡、筆記用具
見逃し配信:公開中(実際の患者さんへの訓練場面はカットして公開します)

研修内容①オーラルハンドリングの基礎

「代償運動を見逃さない」

これは口腔機能探求部でずっとお伝えしていますね。舌の徒手的誘導をテーマにお話しますが、触れる、触れないに関わらず、絶えず代償運動の有無についてアセスメントをし続ける意識が大切。

舌の前後運動のように、一見とても簡単そうに思える運動であっても、クライアントの口腔機能の状態によっては、とても難易度が高いタスクであることは共有しました。口腔周囲筋の観察のポイントと、関連付ける力がついてきた方は、遅くとも開口した段階で「この方には舌の前後運動も難しい(もしくは出来るけど大変)だろう」と予想がつくと思います。

歯科・小児歯科医院で子ども達を観察していると、舌の前後運動はできるけど大変(力んでいる)というケースによく遭遇します。

頸が緊張したり、目の周りが緊張したり

中には舌の運動時に腰椎周囲や足部の緊張を無意識に高めてしまうお子さんもいます。こういった代償戦略は脳血管疾患を抱える高齢者の方にも観察されることですね。

食べ物を食べる、想いを口頭で伝える。

舌に麻痺があったり、癌で切除してもいろんな工夫をして食べたり、話せるように、口腔周囲筋が関わる活動も、教科書に書かれているような戦略以外の様々なパターンで行えることは、ある意味人間の強み。

ただしクライアントが無意識に採用した代償戦略が、効率的なのかというのは実際にアセスメントしてみないと分かりません。

開口、舌の前後運動、母音の構音など、一見簡単そうに(又はできているように)見えてしまう活動も、先入観なく、その方がどのような戦略で行っているのか観察し、言語化できるようにトレーニングしていきましょう。

今回、セルフケアとして、自分の舌を徒手的に誘導していきます。その際にも、こちらからアセスメントを行うように求めます。始めは舌を誘導しながら、アセスメントを行うというデュアルタスクに苦労すると思いますが、臨床において大事なスキルなので、ゆっくり反復練習していきましょう。

徒手的誘導の際に観察すべきポイント

上記、代償運動(クライアントが行う工夫)について、徒手的誘導を行う際に、どのように観察していくのかポイントをお伝えしていきます。

このポイントが分かると、実際にクライアントの口腔機能訓練を行う際に、気付けるアセスメントの情報量が増えると思います。

研修内容⓶舌に触れる前に行うこと

舌を前にだすなど、求めているタスクを伝えて、①聞いて出来るか、②セラピストの見本を見たらできるかの確認は、触れる前に行うと思います。

少なくとも提示する課題については見本を見せられるように「自分ができる」状態にはしておきたいですね。これらの点について改めて共有します。

研修内容③舌の徒手的誘導(乳児、成人)

舌の徒手的誘導について、実際に口腔内に触れる前から舌に触れたあとの流れの構成要素を乳児と成人と分けて紹介します。

乳児の口腔の触り方については、実際の症例の動画をお見せしながら紹介しますが、見逃し配信では、実際のクライアントへの関わりの部分はカットして公開します。


*実際に乳児に関わる方は、ぜひ一度実際の乳児へのケア場面を見学に来られてください。

ちなみに、私自身、今回お伝えする舌の徒手的誘導については、行うことで声が出しやすくなるので、講義を行う前にセルフケアとして自分で行うことが多いです。今回はあえて事前のセルフケアは行わずに、講義中に皆さんと一緒にセルフケアとして行い、実際に声がどのように変化するのか実験してみましょう。



見逃し配信URL

研修終了後、クライアントの画像や訓練部分を編集でカットします。アーカイブ動画については、削除する予定はありません。ゆっくり視聴されてください。

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