2018年のクリプトゲーミングの総括(記事翻訳)

記事元:https://www.coindesk.com/beyond-cryptokitties-10-trends-that-defined-the-year-in-crypto-gaming

仮想通貨が乱高下した年だったが、新たなデジタル資産としてNon-Fungible Tokens(NFT)がビシバシ注目されてます。

NFTに関する10トピック
1. 新規格の誕生:
NFTは現在様々な規格でゲーム資産としての開発が行われている為、規格統一の必要性が生じている。元々はイーサリアム上のERC-721規格で開発されたがその後、様々な規格が誕生している。例:EnjinのERC-1155やERC-998など他トークンの所有や手数料(Gas)コストの削減が可能。

2.NFTマーケットプレイスの誕生:
新興のNFTがCryptoKitties後誕生。年前半にリリースされたOpenSeaやRareBitsではこれらトークンのゲーム環境外売買を可能にし、FanBitsの様なユーザーが独自のトークンを作成することができるツールも出だしている。今の所、この様なプラットフォームはデジタル資産としての価値が不明瞭な為、購入者を惹きつけられてない。

3.デジタルアート市場の活況:
Rare Art Labs, SuperRare, dada.NYCの様なユーザー主導のデジタルアートプラットフォームが活況となった。希少性と信用を担保し、二次流通の際にもアーティストや流通に売上が入るという従来のアートとは異なる新たな仕組みを実現。

4.記録的売上:
仮想通貨の乱高下が騒がれる中、Gods Unchained cardが6万ドル、CryptoKittyが17万ドル、Decentralandの仮想不動産が20万ドルと一部NFTが非常に高値で売買された。

5. セカンドレイヤー体験:
NFTの長所はファーストレイヤーサービスに許可なく作成することが可能な点。CryptoKittiesは今年KittyVerse上での二次創作を奨励し、その結果KittyRaceやKittyHatsなどが生まれた。(残念ながらあまり人気はない)

6.知的財産権での悶着:
CryptoKittiesのAxiom Zenは3月にNBAスターのSteph CurryをモデルにしたCurry Kittyを発表したが、アイデアの盗用であるとして訴訟問題となっている。正式な商標を取得し再リリースを試みているがコミュニティの反感を買う事となった。

7. CyptoKittiesの次:
直近にCryptoKittiesは1500万ドル(約17億円)の追加出資を獲得。これにより新たなブロックチェーンゲームの開発が行われる予定。同時期に2億ドル(約250億)の追加出資を受けたNiantic(ingressやPokemon Goなどの開発元)と出資元が被っている事から二社の協業が睨まれている。

8.UXツールの改善:
dappsやNFTの喫緊の課題は自身のMetaMaskにイーサリアムを保持する必要がある事だったが、Bitskiではユーザー自身がprivateKeyを管理する必要のない保管庫を提供するなどユーザーの利便性が上がるツールが出現している。Coinbase Wallet, Vault, OperaやTrust Walletなどもブロックチェーンゲームをケータイだけで完結するサービスを提供している。

9. よりスケーラビリティ(拡張性)のある技術へ開発者が移動:
引き続き拡張性に苦しむイーサリアムからEOSやWAXへ開発者達が移動。Mythical GamesはEOSベースのブロックチェーンゲームに対し1600万ドル(20億弱)の出資を獲得、Blockade GamesもLoom Network上のゲームNeon Districtに1300万ドルの出資を獲得。

10. 注目タイトル:Gods Unchained
CoinbaseがバックについたブロックチェーンゲームGods UnchainedがFuel Gamesより今年リリースされた。Gods UnchainedはNFTを利用したカードゲームでオフチェーンでのプレイが可能。カードパック購入時の資金が賞金としてプールされる仕組みで既に30万ドルの賞金が積み上がっている。

2019年の予想
1. ステーブルコインが躍進:
Block Chainゲーム上でプラットフォーム上で安定的に稼ぎ始めると売上をステーブルコインへ換える動きが可能性が高く、アイテムなどもETHではなくドルと連動したUSDCやDaiで販売される様になるだろう。

2.遊びと仕事の境界線が曖昧に:
ゲームの流動性が上がる事によってユーザーによるゲームを通したマイニングとステーキングが明確化し、報酬を得るためにプレイするユーザーが増えることが予想される。

3. セレブによるデジタル商材の販売:
今年はSnapchatのBitmoji、Genies, Zepetoなどオリジナルアバターサービスも躍進した。それを受け、セレブなどがNFTを利用したアバター向けデジタル商材などの販売が増える事が予測される。


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