ぼっくざブック
小説読むんですって、嫌だワ。
音楽、映画、小説。ゲーム。
10代の頃から世間一般よりはふれているだろう、とは思うんだけどそれぞれ「すごく好きです!!」とは言い切れない程度。
頭のリソースは世間一般よりは少ないのですべて均等に手を出すことも出来ないし、なんならどれにもふれないこともある。
ただふれるときはベタベタふれる。で急に飽きる。
急にすごい勢いで穴掘りだしたと思ったら飽きて別の場所に穴掘りだす、中途半端に浅い穴がいっぱいある。そんな性分。
で、今は小説。
2週間で9冊か。結構な勢いで読むものだからあまり印象を覚えてなかったりするので備忘録としてノートで一言感想でも書いてみようかなと思いましたとさ。もちろんネタバレはしないよ。
法廷占拠 爆弾2
これの前作にあたる『爆弾』が面白かったから読んだ。
面白いけどたぶん「意外と売れたから続けようや!」って感じなんかな?新しい大風呂敷へのブリッジな気がして1作目よりは地味な印象。
3作目が出るならまとめて読むのがいいかも。
そうでなければ1作目だけでいいかも。
地雷グリコ
大雑把なジャンルとしてはライアーゲーム系。
1冊の中で4か5種類くらいのゲームをやる。じゃんけんとかを改造したようなゲームでルールはシンプル。学のないアタシでも安心。ただ最後のは急に難解。
漫画化もしてる。
『ライトノベル』と言ったら大雑把だけど、諸々の表現がいい感じで?清潔感あって?新時代ライトノベルって感があった。
いろんなラノベ読んでるわけではないのであくまで偏見なんだけど、ラノベの「平成初期のアニメの感性引きずってる感」がすごく苦手なアタシとしては新鮮だった。ミステリも書いてるらしいのでネクスト米澤穂信(氷菓とかの作家さん)って感じの作家さんだなと思った。
ライアーゲーム系好きなら読んでも損はないと思う。
焼けた釘を刺す
くわがきあゆ さんという作家で、結構売れてたっぽい『レモンと殺人鬼』が面白かったので。
デビュー作『焼けた釘』を文庫化するにあたりタイトルが少し変わったそう。
「あなたはだまされる!」ってコピーはいろんな本に書かれているけど推理小説を読み慣れてる人が「そうなの?」と読んでみると「こういうやつかあ」と既視感があったり、肩透かしを食らうことが多い。自分もその類ではあるんだけどこれは「おお?!」と思った。
以前なんでか手品が得意なおっさんと酒を飲んだことがあるんだけど、手品師って「自分は騙されないぞ。きっとここがこうだ」とある程度の構造を把握したうえで構えている人へのカウンターがアイデアの素だったりするそう。二手先というか、後出しジャンケン的というか。
『レモンと殺人鬼』や、この後に書く同じ作者の作品全体で言えるけどこの作家さんはミステリ作家、ってより手品師に近いような気がして結構毎回新鮮な驚きを得られるからすこです。
この方の作品の中なら一番オススメかも。
復讐の泥沼
同じく くわがきあゆ 作品。
さっきはミステリとして、という点でこの作家さんの話をしたけどなんでこの作家さんを連続で読んでるかというとキャラクターが好みというところです。ダイナマイツです。
この作品はミステリでなくサイコサスペンス、と謳っているのでそちらの側面が強い。
ダイナマイツ度で言えば
【釘 < レモン < 復讐】
でした。ダイナマイツ。
ちなみにダイナマイツ度が高いほどオススメ度合いも低くなるよ。
東京結合人間
この人は職場のPCで爆音でAV見ながら片手に持った鎖を地面に叩きつけ奇声を上げながらめちゃくちゃちゃんと仕事してる人。って感じの作風。
特定の作家さん、キャラクターを好きになることがほとんどない私ですが現役作家で「この人のファンです」と唯一言える白井智之さん。
そんな私ですら当作は「引くわあ!!」と積んでいたのですがいい機会なので読みきりました。
「男女って結婚すると男性の肛門に女性が頭を突っ込んで結合するじゃないですか。そうすると身長も倍。手足も4本になるでしょう?でもたまに困ったもんで…」
という常識の上で話が進む。
この方の作品は全て無茶苦茶な設定下敷きがあるんだけど当作が一番絵面が想像しづらい。
なのでその分評価も下がっちゃう、って感じ。
ダイナマイツですけどね。倫理観もダイナマイツなんで、下品。そう、下品です。
オススメはしないです。
そこそこの分量になったしちょうど半分だからここで一旦締め。
もし興味を持ってくれてどれかを読んでダイナマイツな感じを捉え、「もちさん、これダイナマイツだったよ」と教えてくれたりすると嬉しいです。
へばの。
※続きを書いたドン