2024/03のヒットソング
春を越えて初夏のような陽気の出てき始めた3月末日。
また今月聞いた中でグッときた曲をまとめました。
軽い感想と共にご紹介していきます。
1.nubo / Eternal Flight / 永遠なる飛行
3月リリースのPlanetary Vision / 惑星のビジョンより
アルバム全体を通して直接鼓膜を震わせるような立体的な電子音に包まれながら、小鳥の囀りや道端の話し声が聞こえてきて、懐かしい田園風景を瞼の裏に映し出してくれます。
この曲は流れゆくような音の流れに身を任せ、無重力空間を漂うような眩い景色を見せてくれます。とてもいいアルバムでした。
2.Cusp / Your Freedom
3月リリースのEP Thanks So Muchより
シカゴの4人組Cuspは去年出したアルバムもとてもよく、要注目のバンドでした。
今作もシューゲイズと捻くれギターオルタナを見事に融合したワクワクの止まらないグッドな1枚。
唐突なサビのコーラスワークにどうしようもない気持ちにさせられたこの曲が1番のお気に入り!
3.Diane Birch / Jukebox Johnny
3月リリースのシングル曲より
恥ずかしながら存じ上げなかったDiane Birch、キャロルキングやジョニミッチェルやローラニーロといった往年の名SSWの血を確実に引き継いだ素晴らしいアーティストです!!
そんなDiane Birchの新譜が4月にリリースされます!今曲はその先行シングル曲。ゆらめくようなコードワークと跳ねるようにシンガロングしたくなるサビ、すごくいい曲だと思います。
アルバムも要チェックです、、、!
4.Torrey / Really AM
3月リリースのTorreyより
このアルバムもすごく良かった…圧倒的な轟音や透き通るエフェクトを重ねながら歌心も滲み出る1枚。
その要素がガツンと込められてハッとする気持ちにさせられるこの曲をピックアップ!少しでもいいと思ったらアルバム通してめっちゃおすすめです。
5.Or Best Offer / Jacket
1月リリースのCenterより
こちらもシカゴの2人組、Or Best Offerのデビュー作。
不協和音の「響き」の部分を結晶化し、つぶやきに近い歌と曇天のような持続音で彫刻のような世界観を作り出す1枚。
ラストを飾る今曲はラストに捩じくれた鋭角なリフで打ちのめされます。
今月1番聞いた1枚です、同郷のガスターデルソルを彷彿とする前衛的なポストロック〜スロウコアやドローンが好きな方に全力でおすすめします。
6.ally st. ives / Abstract Daddy
1月リリースのDryleaze Marching Bandより
宅録ミュージシャンはその音に一人きりでのめり込むからこそ、不安や苦悩といったネガティブな感情が強く滲み出る作品が数多くあります。
この作品もそんな不安のエッセンスを隙間に感じながら、幽玄な美しさを携える1枚だと思います。
トータスのようなハンマービートに重ね塗りされていくギターや電子音で段々と高揚していくこの曲が一番のお気に入りでした。
7.TYLA / On and On
3月リリースのTYLAより
今ハウスミュージックの1ジャンルでアマピアノと呼ばれるものが話題を呼んでおり、このTYLAはその中でもジャンルを問わず注目を浴びているアーティストです。
トロピカルなパーカッションと空白を大事に編み上げられたリズムトラック、その上を優雅でメロウな歌声が飛び交います。
踊れて、癒されて、感動します。
NEW JEANSにも通じる幽玄なハウスミュージックが好きな人、ただただ甘いソウルフルな歌声を求める人にもおすすめの1枚!
8.Ariana Grande / eternal sunshine
3月リリースのeternal sunshineより
せ、切なかぁ、、、、、
もうイントロのフレーズに完全に心を奪われました、、
アリアナグランデの最新作はこれまでで最もセンチメンタルで内省的に感じます。
その中でも表題曲でもあるこの曲の切なさたるや…
2024年の3月を象徴するような1曲になりそうです。
9.柏原芳恵 / Na・gi・sa
88年リリースのLover’s Sunsetより
この曲もめちゃくちゃグッときました、、、!
うっすらとトロピカルなパーカッションとニューエイジな感覚もあるシンセが込み上げるような切なさを表現する1曲です。
80年代のアイドルのアルバムにまだまだいい曲いっぱいあるんだろうなぁ…
10.Geogie Fame / Gray's March
13年リリースのSwan Songsより
街角のパブで演奏されるような心踊るアンサンブルが素敵な1曲です、途中の盛り上がりとかもう最高…
ジョージフェイムは60~70年代のアルバム大好きでよく聞いてたんですが最近のアルバムも遜色全くない歌声とクオリティで恐るべしです‥聞いていきたいと思います。
11.いろのみ / 雪兎
3月リリースの四季より
ピアノと琴を操る二人組のいろのみの最新作、それぞれの楽器の残響音が溶け合いながら感傷的な琴線を優しく刺激する本当に美しい1枚でした。
公園を散歩しながら聞いていると自然の風景がどれも映画のワンシーンのように感じられる、素晴らしい作品です。ぜひ雄大な自然に触れながら聞いてみてください。
以上11曲のご紹介でした。
春は別れと出会いの季節と言いますが、個人的にも4月から新しい職場で働くことになります。
そんな期待と不安がないまぜになったような時間を共に過ごした音楽達。きっと聴くたびにあの時の風景や感情も思い出すことになると思います。
そういった心の日記の一ページに挟み込まれる、栞のような役目を果たすのが芸術だと感じています。
みなさんも思い出を、音楽をはじめとした芸術で彩ってみてはいかがでしょうか。
今後も素晴らしい音楽に出会えることを待ち望みながら、日々を過ごしていきたいと思います。