見出し画像

2024/06のヒットソング

新年が明けてもう半年が過ぎました。
個人的には新しい職場の仕事が多忙を極めたり、新しく組んだバンドの初ライブを行ったり、自炊にハマって毎日色んな料理やデザートを作ったり、色々な石鹸を取り寄せて試したりとしていたら気づけば半年という思いです。
そんな2024年6月に聴いた中でグッときた曲をプレイリストにまとめました。
また軽い感想とともにご紹介していきます。
もし気になったらぜひ一聴してみて下さい。


1.ベランダ / Funeral

4月リリースのスピリットより
巷で話題になっていたベランダの新譜、ようやく聴きました。
とってもいいアルバムです。スカートやミツメ、グソクムズといった風景描写的でありながら音楽的な創意工夫を重ねる日本語ロックの正統後継者だと思います。
今風の空間的なアプローチもありながら60年代~70年代のオールドロックへの情景もそこかしこに見え隠れします。
そんな中でも一つ一つ言葉を重ねていく大作バラードの今曲はどうしようもなく素敵で、2~3分でインスタントな曲が並ぶ現代においてメロディを丁寧に紡いでいくという方法論を迷いなく選んだ純粋な音楽愛を確かに受け取る1曲だと思います。


2.Margo Guryan / Goodbye July (Demo)

6月リリースの編集盤Words And Musicより
Numero Groupというレーベルがあります。このレーベルは現行の新人アーティストの作品ではなく、過去に誰にも知られずしかし確かに素晴らしい音楽を作ったアーティスト作品を発掘し世に再提示する事を目指す再発レーベルです。
そんなNumeroが60年代にたった1枚の名盤を世に残したSSW Margo Guryanの未発表〜デモ〜またその名盤アルバムをコンパイルした編集盤をリリースしました。
この曲は過去に発表されているデモ音源集にフルバンドで収録されていた楽曲のさらにピアノと歌のみのデモバージョン。
しんと静まり返る湖に響くような神秘的なピアノのコードワークと澄み渡る歌声がとても感動的な1曲です。


3.UMI / bird's eye view

22年リリースのForest in the Cityより
今現行の音楽でとても面白いと思う音楽の一つにオルタナティブR&Bがあり、その界隈の音楽は常日頃から聴き進めています。そんな中で出会った1曲。
ひたすらの恍惚リフレインに震えるように突き抜ける歌声、こんなの感動するに決まっているんですって。。。

4.Berhana / Janet

16年リリースのEP Berhanaより
こちらも前述のUMIと同様な流れで出会った1曲。
ダンスホールのようなチープなシンセサイザーとスローな16ビートに包まれながら夢見心地のような優しさ。素晴らしい1曲だと思います。


5.Soul Survivors / All I Need

09年リリースのHeart Full Of Soulより
60年代より活動していたブルーアイドソウルグループSoul Survivorsのちょっと詳細のわからない1枚、新録なのでしょうか、、、?
それでも音はとても素晴らしいです、その中でもインプレッションズカバーの今曲はシンプルながら恍惚な上物のアレンジが素直に素晴らしいと思います。
クリスマスシーズンにもまた聴きたい!


6.Francesco De Gregori & Checco Zalone / Putesse essere allero

4月リリースのPasticheより
イタリアの名カンツォーネシンガーFrancesco De Gregoriの最新作、卓越した演奏者たちと共に芳醇な歌声を堪能できるいい1枚でしたよマジで!
中でもピアノ奏者のセンスがずば抜けて素晴らしいと思いました、いったいどなたなんだ名前だけでも知りたい‥
そんな素晴らしい歌とメランコリックなピアノ伴奏が堪能できる今曲がとても素晴らしいです。


7.Pierre Akendengue / Considerable

75年作のAfrika obotaより
アフロ〜キューバンジャズ界隈のアーティストでSSWでもあるPierre Akendengue。
聴いたことないアルバムを聴いてみましたが、やっぱり素晴らしかった、、
小気味のいいパーカッションとグロッケン〜シンセサイザーのアンサンブルがニューエイジな趣も少し感じる今曲がお気に入りです。


8.Lightman Jarvis Ecstatic Band / Becoming

21年リリースのBannedより
もうジャケットからプンプン漂う粉くさいアシッドの香り
そのまんま60年代のサイケデリックを呼び起こすような1枚でした、そんな中ニューエイジな高周波で瞑想できる今曲はすごくお気に入りです。樫の木で組み上げられた即席の小屋でひたすら鐘の音がならしているような、そういうスピリチュアルな曲は大好物です。癒し。


9.Mike Lindsay / table

6月リリースのsupershapes, Vol. 1より

今月大プッシュの1枚!
Laura Marlingと共にLUMPというグループでも活動するMike Lindsayのソロ名義作品です。
そこかしこに現れては消えゆく生楽器や打ち込みを駆使したパーカッションを土台に、Terry Rileyやジャーマンテクノを彷彿とするミニマルフレーズが散りばめられ、情感的な管楽器のジャジーなソロも飛び出し、ジャンル分け不要な荘厳な風景描写がなされています。
今曲はMorgan FisherとLol CoxhillのSlow Musicを思い起こすような反復フレーズもある特にお気に入りでキラーな1曲。
とにかく芸術的でどこでもない風景的な1枚、素晴らしい音楽体験が得られる1枚だと思いますのでぜひ1聴してみて下さい!


10.VIDEOTAPEMUSIC & oono yuuki / Susaki(oono yuuki Refloat Mix)

6月リリースのRevisitより
もう本当に大好きなアーティストVIDEOTAPEMUSICの新譜!
氏の作る音像は本当に多幸感と切なさに溢れていて、色んな風景と合わせて聴くことで素晴らしい感動を味わえることができます。
待望の新譜も片意地の張っていないゆるい作品で大好きでした。
特にアルバムのラストを飾る今曲は田園都市の原風景と夏の日差しのコントラストを目一杯に味わえる1曲だと思います。いつもありがとう。。。


以上10曲のご紹介でした。
引き続き今後も色んな音楽を聴いて、毎日の糧としていくことになると思います。
また素晴らしい音楽に出会える事を待ち遠しく思いながら、2024年下半期も過ごしていきたいと思います。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?