≪縫う≫ぞ、花海咲季を
概要よ
このnoteは、「むしゃくしゃしたので家にあった材料でなんとなく花海咲季のぬいを縫った記録」である。
かなりざっくりした書き口なので、「フーン、こんな感じで縫うのね」くらいの気持ちで流し読みしていただきたい。
完成品はこれよ
この前置き部分は読まなくても構わないわ
まずはこちらをご覧いただきたい。
「学園アイドルマスター」からオフィシャルで出されているぬいぐるみ、「ちびぐるみ」である。
かわいい。大変かわいい。
筆者は同じ「アイドルマスター」シリーズの中でも、「アイドルマスター SideM」もこよなく愛しているのだが、このSideMの「ちびぐるみ」も、それはもう、それはそれはもう、至極かわいい。
SideM界隈では、この「ちびぐるみ」はとんでもない人気ぶりである。
その理由は恐らく、
・途中加入であるC.FIRST含めた所属アイドル49人全員分が、既に世に解き放たれている。
・とにかくかわいい。
主にこの2点であろう。
あまりにも人気だったからか、もう全アイドル分が出ているのに、別衣装による「2周目」が決まっている。
ちなみに筆者の家には6ぬい(※1)のちびぐるみが居る。
そのうち5ぬいは「モーリーオンライン」でのオンラインクレーンゲーム、1ぬいは「モーリーファンタジー」店舗にある実機でお迎えした。
(※1)「ぬい」……ぬいちゃんを数える際の助数詞。
オンラインの際は「1回1000円」(ピッタリ1000円だったか980円とかだったかは記憶にない)もかかる代わりにかなり取りやすい設定になっている台でチャレンジし、1回~7回程度で入手。
実機は500円3プレイ×2回で入手。
(なお実機はリリースからだいぶ時間が経ったタイミングでのチャレンジだったため、アーム設定などは取りやすくしてあったのだろうと思われる)
さて、そんなキュートの権化「ちびぐるみ」。
「アイドルマスター シャイニーカラーズ」でもリリースされていたが、早速「学園アイドルマスター」でもリリースされると知り、筆者は頭を抱えた。
キャンペーンとともに学マスの「ちびぐるみ」が再登場していたのは、2024年5月21日(火)から。
この頃筆者は、脱サラに向け、おおいに奮闘していた。
具体的に言うと、フルタイムで仕事をしながら6月末締め切りの応募原稿を執筆しており、生活の大半を原稿に持っていかれていた。
結論から言うと、2024年5月16日(木)にリリースされていたアプリゲーム「学園アイドルマスター」を、「7月になるまでプレイしないぞ」と決めていたのである。
しかし筆者の中には、ある確信があった。
「私はきっと花海咲季が好きだ」
もともと「好きかも……」と思っていた感覚が確信に変わったきっかけは、こちらの動画。
【事前のイメージ】
強気な眼差し。
短い前髪から大盤振る舞いでお出しされているキューティーフェイス。
おもしれー女。つえー女。
【『かわいい集』でのご本人】
「えへへっ、そ、そっかなぁ~♡」
「どォこ見て言ってんのよォ!!!」
「んあぁぁあ~~! もぉ~~~~!(ジタバタジタバタ)」
「呼ぶわけないでしょ! バカーッ!」
「えへへっ♪ 照ぇれてるぅ~♪」
す、好き~~~~~~~~~~~~~~~♡
待っていてください、咲季さん。
7月1日になるまで、私はあなたに会えません。
しかし、私は私のすべきことを成し遂げ、あなたに見合う女になってから、必ずあなたに会いに行きます──。
さて、そんな中で迎えた、5月末の某日。
原稿に用いる資料を探しに博多を訪れた筆者は、なんの気の迷いか、「namco博多バスターミナル店」へも足を運んだ。
「学マスのちびぐるみ、すんごい人気らしいし、多分売り切れてるだろうなあ~。アイマスショップを覗きがてら、冷やかしだけしに行くかあ~」
「い、いや、全然居る! めちゃくちゃ居る!」
ここで筆者はしばし逡巡した。
「ちびぐるみ」自体のかわいさは、既によくよく知っている。
咲季のかわいさも、ある程度は知っている。
しかし、「ある程度は」である。
この当時、筆者はまだ「学園アイドルマスター」というゲームをプレイしていないのである。
いいのか?
やるのか?
こんな、学マスに対してまだ中途半端な人間が、この愛らしいムチムチの綿を軽率に「欲しい」などと思って、いいのか?
構わん!!!!!!!!!!!! やれ!!!!!!!!!!!!!!!
きっといつか欲しくなる!!!!!!!!!!!!!!!!
今しかないんや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
結果、まあまあな金額を溶かした。
落としていく穴のまわりにギチギチにそびえるアクリル板。
掴んでも掴んでも持ち上がることはなく、必ず真下へコロンと転がってしまうほど、限りなく弱く設定してあるアーム。
ちくしょう!!!!!! 阿漕な商売しやがって!!!!!!!!!!
「人気商品」が「リリース直後」だからって、こんな激辛な台にしてやがるんだな!!!!!!!
奮闘の末、筆者は愛らしいムチムチの綿を手にすることはできないまま、その場を去った。
いくら使ったのか具体的な数字を思い出すのはやめておく。
※取れなかった理由には筆者の経験不足も多大にある。
※同じ店舗で友人はことねを入手できていたらしい。しかし「かかった金額は覚えていない。途中で手持ちの現金がなくなったので、彼氏を呼び出して小銭を借りて続行した」とのことだった。
ちなみにこの書店コラボ、初回はSideMとのコラボであった。
SideMとのコラボは第3回も決定している。
話を戻して。
「ちびぐるみ」事件から約3か月が経った8月。
筆者は仕事を辞め、有給消化期間に入っていた。
一応目標を持って脱サラしたはずなのだが、なんとなく怠惰に過ぎていく日々。(サイテー!)
「ん~。ぬいちゃん、縫うか~」
以上が、いらん前置きである。
ぬい縫い歴はどれくらいなの?
咲季ぬいを縫う前に縫ったことのあるぬいちゃんは、合計6ぬい(※1)。
(※1)「ぬい」……ぬいちゃんを数える際の助数詞。
そのうち、まずは4ぬいをご紹介しよう。
左から順に、
・1作目「ぬいぐるめ」の綿毛くん。
まずはカンを掴むために、安い材料でざくざくと縫った試作品。
・2作目「ぬいぐるめ」の綿毛くん。
それなりに気合を入れて縫った本番。
・4作目「ぬいぐるめ」の綿毛くん。
かなり上達してきたので再度縫ってみたもの。
綿毛くんと声がよく似た若手男性声優・宮﨑雅也さんに見せたい一心で縫い上げた。
キュートなヨダレを垂らしており、宮﨑さんにも「あーっヨダレ垂らしてぇ!」とイジってもらえたが、実は失敗した部分を隠すための苦肉のヨダレであった。
ニットはフォロワーが、パンツは母が作ってくれた。
・3作目「アイドルマスター SideM」の花園百々人くん。
2色の布を重ねることでツートーンの髪色を表現するアイディアは、2人いる「ぬい縫いの師匠」のうちのおひとりの作品から拝借した。
師匠の百々人ぬい。超かわいい。
そして、もう1ぬい。
・5作目「ぬいぐるめ」の綿毛くん。
2人いる「ぬい縫いの師匠」のうちの、もうおひとりに献上した。
筆者のこのnoteより師匠のnoteの方がよほど参考になるので、次の章で紹介しよう。
服は、フェルトで簀巻きにして渡そうとしていた私を見かねた母が縫ってくれた。
せっかくなので「ぬいぐるめ」の宣伝も。
こちらが本家の綿毛くんである。
ぬいの世界からやってきたぬいちゃんが、居候先のにんげんたちに料理を振舞おうと奮闘する様子が更新されていたYoutubeチャンネル。
しかし、ぬいちゃんたちは急遽ぬいの世界に帰る(平たく言えばコンテンツが終了・更新停止する)こととなった。
「綿毛……ずっと私のそばに居てくれよ……もう自分で縫ってしまうしかない……そうしたら……とわに……そばに……」という執念が、私の「ぬい縫い」のはじまりである。
※あともう1ぬい縫ったし、かなり上出来なのだが、色々アレがソレで、ここにはお出しできない。ただ、「やっぱり同じ声がする」ということだけお伝えしておく。
たくさんの先人の知恵を参考にさせてもらっているわ
①師匠となるフォロワーたち
私には、「ぬい縫いの師匠」となるフォロワーが2人も居た。
1人はさきほどの百々人の製作者殿、1人は下記のnoteの筆者殿である。
この師匠に、先述した綿毛を1ぬい献上した。
右も左も分からないド初心者の頃は、このおふたりや、ともにぬい縫いを習うフォロワーたちと、わいわい通話をしながら縫っていた。
ちょっとでも躓いたら、師匠たちがすかさず解説イラストや写真を出して、丁寧に教えてくれた。
ありがてえ……ありがてえ……。
②型紙
ぬい縫い界では言わずと知れた巨匠、まろまゆ様の型紙を愛用している。
いつもお世話になっております。
先述した「過去のぬい」たちも、今回の咲季ぬいも、すべてこの型紙で作られている。
まろまゆ様による解説動画。
※型紙についての規約を動画の固定コメントに記載していらっしゃるので、ご利用の際はご確認をお願いします!
③ステッチ
基本的なお顔の縫い方は、たきゅーと様の動画を参考に勉強した。
この動画では、縫いはじめる前の丁寧な下準備もしっかりと解説されている。
筆者はおおいにズボラであるうえ、「それなりにかわいく仕上がれば十分だ」と思っているため、この動画にあるような下準備の大半をサボっている。
「できる限りキッチリ丁寧にやる」も良し、「ある程度のことは雑に流してざくざく進める」も良し。
材料よ
繰り返しになるが、このnoteは「むしゃくしゃしたので家にあった材料でなんとなく花海咲季のぬいを縫った記録」である。
その前提をふまえてご覧いただきたい。
左から右へ、上から下へ、の流れで各種を紹介する。
【写真1枚目】
①水に溶ける 刺しゅう用下絵シート
㈱リュッシュ
購入店:セリア
②接着芯
購入店:ダイソー
昔買ったものなので外装がなく製造元が不明だが、恐らくダイソーオリジナルの商品。
②肌用の布
グッズプロ クリスタルボア
色:ペールオレンジ
色白というよりは、ちょっと健康肌寄りかな? という印象。
③髪用の布
グッズプロ クリスタルボア
色:レッド
別のぬいを縫おうと思い買っていた生地。咲季の髪色としては赤みが強すぎるので、きちんと材料から買い揃える場合は他の色を選んだ方がよろしい。
④服用の布(上段3つの青、水色、ピンク)
購入店:ダイソー
伸縮性のない薄手の生地。
ピンクはね、今のところ使われていないけども、そのうち上着を縫います、そのうち……。
⑤服用の布(最下段の白)
購入店:ユザワヤ
伸縮性がある(大事)。なぜなら脱ぎ着が楽だから。
【写真2枚目】
⑥刺繍糸
青、赤:100円ショップでの購入品。
きれいに縫いたいなら100円ショップの糸はおすすめしない。
毛羽立ちが目立つこと、絡まりやすいことが主な理由。
今回は「青は顔ではなくスカート用」「赤は眉にしか使わない」を理由に「まあいっか」と思い使った。
紺、薄紫、ピンク:DMC社の刺繍糸。全国の手芸店などで買えるはず。
ぬいのお顔を縫うなら、手芸店できちんとした糸を買うのが断然おすすめ。紺:930番。睫毛用。真っ黒よりも学マスの絵柄らしい透明感とキラキラ感の雰囲気が出るかな~という考え。
薄紫:340番。おめめ用。
ピンク:760番。おくち、二重のライン、ほっぺ用。
撮り忘れたが、おめめのハイライトに白い糸も使っている。
⑦リボン
グログランリボン 3mm×約5m 51(アオ)
購入店:ユザワヤ
胸元の制服リボン用。家にあったリボンの中で、色と太さがちょうどよかった。グログランである必要性は特にない。
⑧縫い糸(黒)
㈱フジックス
レジロン 黒
家にあったミシン糸。手縫いでも問題なく使える。
⑨縫い糸(白)
YAGIコーポレーション㈱
シルキーサタン 手ぬい・まつり糸 白
家にあったやつ。
【写真撮り忘れた】
⑩綿
この時点で既に何度も材料写真を撮り直しているため、もう撮りたくない。
綿はいいよね? 写真なくても分かるよね?
道具よ
①アイロンとアイロン台
接着芯を布に貼り付けるのに使う。
②針山に刺さった針たち(3種)
一般的な縫い針:手芸店品か100円ショップ品かは忘れちゃった♪
2、3枚くらいの布なら問題なく縫えるので、基本はこれ。
ピーシング針:クロバーのめっちゃいい針。
noteの師匠から1本いただいた。
接着芯を貼った布たちや、4枚以上の布たちなど、厚みのある強敵にも立ち向かえる。
その代わり針穴が小さく、糸を通すのに気力がいるため、筆者はここぞという時にしか使わない。
まち針:縫う際の布の仮止めで何度か使ったが、筆者的には後述するクリップの方が多用した。個人のお好みでどうぞ。
③強力布用両面テープ
約10mm×約6m
㈱大創産業
購入店:ダイソー
リボンを固定するためだけに使った。
④小さいクリップ
購入店:100円ショップ(どこだっけ……)
手芸品コーナーより文房具コーナーを探した方が多分見つかる。
⑤洋服ブラシ
布の毛並みを整えるのに使う。
⑥粘着クリーナー(いわゆる「コロコロ」)
布の切り口からポロポロ出る繊維を取るのに使う。
写真を見れば分かる通り、既に咲季の赤い髪をコロコロしている。
⑦水性ペン
ZEBRA オレンジ
筆者はオレンジ色を激推しする。
というより、縫いたいぬいちゃんの「肌に馴染む色」や薄い色がおすすめ。
⑧はさみ
よ~く見ると「nuiTAINA」と刻印されている。
多部対名(たべたいな)が、ぬいを縫いたいな。フフ……。
⑨刺繍枠
撮り忘れました。ガハハ!
ここで一旦CMです。
【KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-】
KING OF PRISMシリーズの最新作!
2024年8月16日より、全国の各劇場にて公開!
※このnoteは【KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-】の重大なネタバレは含まないよう留意して書いております。
過去作に含まれる内容にはやや言及があります。
「キンプリ? 知らんな」という人も、
「プリティーリズムなら見てたけど……」という人も、
「あのなんか変な噂が多いトンチキ映画?」という人も、
もうなんでもいい、誰でもいいから、とにかく見に行ってほしい。
頭をからっぽにして、よく分からんままゲラゲラ笑うこともできる。
スタァたちの生き様をうつしたショーから真摯なメッセージをくみ取って、彼らを、そして自分自身を、大好きになることもできる。
きっと、あなたの人生のお守りになります。
CMここまで。
縫っていくわよ
型紙
今回はまろまゆ様の基本となる型紙をやや縮小したサイズで縫っていく。
完成サイズとしては10cmほど。
まろまゆ様の型紙以外に用意した型紙は、写真の左と、右の上段。
左:後ろ髪。まろまゆ様の後頭部用の型紙のラインの上に描き込んで作った。
右の上段:前髪。まろまゆ様のお顔用の型紙のサイズ感を踏まえつつ作った。
なお、後ろ髪と前髪はこの通りに布をカットするわけではないため、かなり雑な作り方でまったく構わない。
また、右の下段は、型紙の上に咲季の表情を鉛筆でがしがし描いておいたもの。
丁寧に作る場合はデジタルで作業した方がいいのだろうが、筆者は面倒くさがりなので……ね♪
刺繍下地シートに顔を描き込む
お顔の型紙の上に刺繡下地シートを重ね、オレンジの水性ペンでなぞる。
てきとうにカットしたシートをお肌用の布に貼り、刺繍枠にはめる。
なお、クリスタルボアには「上下」がある。
布をあらゆる方向からなぞってみると、ネコチャンやイヌチャンのように、毛並みの向きがあるのが分かるはず。
生地が変に逆立たないように、布の向きはきちんと確認しようね!
顔を縫う
たきゅーと様の動画から学んだ縫い方で、ざっくり縫っていく。
今回はすべて「1本取り」。
(「1本取り」って何? という方は、先述したたきゅーと様の動画をご参照いただきたい)
なお、たきゅーと様の「顔の裏にきちんと接着芯を貼る作業」を筆者は怠っているため、布がヨレヨレである。
今回のぬいちゃんは10cmほどのちんちくりんコンパクトサイズであるため、瞳は単色で簡素に縫った。
大きめのぬいであれば、複数の色でグラデーションにしたり、ハイライトカラーをふんだんに用いてもかわいいはず。
顔をカットして洗って干す
型紙のラインにそって、布をカット。
ぬるま湯で丁寧に洗って、刺繡下地シートを落とす。
布に折り目がつかないよう、広げたまま手のひらで挟むようにして水気を絞り、一晩ほど干す。
筆者が水性ペンの色に「オレンジ」を推した理由はここにある。
丁寧に洗って刺繡下地シートを落としても、ペンの色がうっすらと布の上に残ってしまうのである。
(少なくとも筆者程度の技術ではそうなる)
しかしオレンジであれば色が残っても目立たない。
むしろ血色感が出てかわいい。
「そんなんいらんわい!」という方は、とにかく薄い色のペンを使うといいと思われる。
また、水気を絞るときは、握り締めるのはおすすめしない。
このときについた折り目は、干した後も残ってしまう。
シワが寄ったり折れたりしないよう、丁重に扱うのがよい。
他の布もざっくりカットする
これは後ろ髪。型紙のラインを描き込みつつも、大幅に布が余るようにカットしておく。
これは頭の上の布。まろまゆ様の型紙より、かなり長めにカット。
理由① 縫っているうちに布がヨレて、長さが足りなくなることがある。
理由② 内側に縫いこまずに外に出してしまうことで、横髪にできる。
これは顎の布。これもうっかり足りなくならないように、長めにカット。
上段は左から前髪、後頭部、後ろ髪。
下段は左から頭の上、触角×2。
ボディの布は撮り忘れていた。エヘ。
一通りカットしたら、各パーツにある切り込み部分(「く」の字に凹むラインでカットしてあるところ)を縫う。
先述のまろまゆ様の動画で分かる範囲であるため解説は割愛。
ボディを縫う
布を裏返して、「中表」の状態で、「半返し縫い」でさくさく縫う。
(用語は別途お調べいただきたい。私がつらつら書くより分かりやすい解説がごまんと出てくる)
このとき、布を押さえるのには本来まち針が活躍する場面なのだが、今回のサイズは布が小さく、縫っている最中に針が邪魔になる。(手に刺さりかける)
そのため、小さなクリップで仮止めしている。
肩から縫いはじめて、脇~腕~両足~もう片方の脇~腕の先くらいまで塗ったら、裏返して「中表」にしていた布を、表向き(「外表」)にする。
中に綿を詰めて、まだ縫っていない残りの部分は「コの字縫い」で縫う。
このとき、糸はカットをせずに残しておく。
乾いたお顔をブラッシング
乾いたお顔の布は毛羽立っているため、衣類用のブラシで毛並みにそってブラッシング。
接着芯を貼る
すべてのパーツに接着芯を貼る人もいれば、すべてに貼らない人もいる。
筆者は「ちょっとしっかりしててほしい布にはなんとなく貼っておく」くらい。
今回は「前髪」「触角」「後ろ髪」に貼ってみた。
仮縫いをしながら雰囲気を見る
「どの布とどの布を、どの向きで縫うのか」を考えながら、仮縫いしてみます。
仮縫いは「玉止め・玉結びしない」「おおまかに縫う」ようにしています。なにせ、後から抜く糸なので。
本格的に縫っていく
すべて半返し縫い。
まずは「前髪」と「お顔」を、目の位置から上くらいまでの範疇で縫う。
次に触角を入れてみる。
触角はまろまゆ様の型紙には含まれないが、髪に立体感が出るため、筆者は毎回作っている。
(まろまゆ様も解説動画の方では前髪周りのパーツを複数作っていらっしゃる。作りたい髪型次第で調整するのがよい)
矢印の上の方が布の表だとして、完成形の向きは
(←触角)(顔→)(前髪→)
にしたいため、裏返して縫うときは
(触角→)(←前髪)(←顔)
にして縫う。
触角は頭の輪郭にそってなめらかな曲線にしたいので、切れ込みを入れつつ角度をつける。
触角の布は、毛先を手前に出したいため、縫い目を入れるのは目の横の位置くらいまでにする。
お顔と前髪と両サイドの触角が縫えた状態。
この時点ではまだ髪が長い。
トレードマークであるお団子のパーツを作る。
横長にカットして、二つ折りにして縫って、中に綿を詰めるスタイルにしてみた。
~この辺でこまめに写真を撮るのを忘れている~
後頭部や後ろ髪などもなんか良い感じにチクチクぬいぬい。
顎の辺りを少しだけ縫わずに残したまま表向きにひっくりかえしたのが、上の写真。
このあと綿を詰めて、残りはまたコの字縫いで耳まで綺麗に縫いきる。
ちなみに、黄色い部分が先述した「頭の上の布」の、長めに残しておいた部分。
内側に入れこまずに、水色の部分をチマチマ縫うことで、顎の布と縫合。
~写真撮り忘れているが耳も小さく作って縫っている~
(咲季のぬいだからイヤリングつけたくなるかもしれないなって……)
綿を詰めたあとで、バランスを見ながらヘアカットしたものがこちら。
前髪や後ろ髪の布を余らせていたのは、「縫って、綿を詰めたあとに調整」するため。
これもnoteの師匠から授かった知恵である。
ボディの糸をカットせず残しておいたのは、頭と縫合するときに、またイチから糸を用意するのが面倒くさいから、というオチ。
服はどう縫ったか覚えていない。作るのがイヤすぎて記憶を失った。
完成!
完成させた翌日、さっそくお出かけ。
先述した「彼氏に小銭を借りてどうにかことねのちびぐるみを捕獲した友人」と、彼氏を差し置いてデートしてきた。
フン……あたしの方があの子とつきあい長いんだからね……。
東京・国立科学博物館で開催された「大哺乳類展3―わけてつなげて大行進」の巡回展が、2024年8月25日まで、福岡市博物館でも開催されている。
有償の音声ガイドのナビゲーターは内田雄馬さん。
アイドルマスターでいえば、SideMにて桜庭薫を演じている。
とてもいいガイドであった。音源だけなら全国どこでも「聴く美術」というアプリから650円で購入できるため、気になる方は是非。
(会場現地での再生機器のレンタルだと600円で、ちょっとお安い。それでも筆者も友人も迷わずアプリで購入した。だってそうすれば会場を出た後も聞けるんだもの。オタクってそうだよね)
筆者はこの日、3回見た。
キンプリの応援上映は複数回観劇して観劇スキルを上達させながら挑む参加型エンターテインメントである。
が、不慣れな方も、「一度だけ」でもいいから、ぜひ応援上映へ行ってほしい。
「慣れているエリート(※2)」のペンライトの挙動を見ているだけで、個性豊かな合いの手を聞いているだけで、きっと愉快なはずである。
(※2)「エリート」……KING OF PRISMのファンのこと。
筆者が感動したペンライト芸は「DNA」と「鳥居」である。
同じ芸を見せてくれるエリートとの同席の機会があれば、きっと意味が分かるはず。
ちなみに筆者は剣を振りかざし、友人の筋肉と戦った。
なお、こちらにも内田雄馬さんが涼野ユウ役(左から3番目の紫の男の子)でご出演されている。
丸一日内田雄馬さんの声を聞いていたことになる。
ぬいって良いわね
かわいいね
おわり