ガッチャマンの歌。

嫁さんが職場の人から鮭もらってきた。

先輩がお客さんから頂いて、数があったのでそれを
頂戴してきたらしい。

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デカい・・・・


貰った先輩も鮭なのかサーモンなのかわからんと。

こいつの皮もとりあえず引いてサク状態に。
生ごみ出たのでシンクを綺麗にして処理。

冷凍なのは間違いないのと
サーモンじゃない場合は生食してはアニサキス野郎が
ファンキーなのでとりあえず焼き目付けて蒸して食った。

美味かった。

嫁さんが就職して日々わからないことだらけで
帰宅すると疲弊しているもんで
自分には家事しか出来んし愚痴はイクラでも聞く。←鮭とかけた

嫁さんもごめんね、ありがとね、頑張るね。と言う。
ここは俺がしっかりして支えながら自分も躍進せねばと
意気込んで食後の洗い物をしていると


♪~♪~
誰だ!だれだ!ダレだ~♪
視界の端に黒い影~♪


気のせいと・・・・・思いたい・・・・・

その瞬間息子がシンクの引き出しの隙間をみて
「ゴ○キ○ブリだ!」←でてる

本能的に戦略的撤退をしてしまうおれ・・・

ここで思い出を振り返ろう。

息子と同じ年だった8歳の俺は虫に対して無敵だった。
家でゴキb・・・
ここからはガッチャマンと呼ぼう。

ガッチャマンが現れたら俺を呼べと家族、親戚にまで豪語するほど
ティッシュ2枚程度の武器で瞬殺。
科学忍法火の鳥なんぞ使わせる間も与えないほどキラーマシーンであった。

殺虫剤の開発チームが俺の身体を隅々まで調べ上げに来るかもしれない。

そんなレベルであった。

虫かごの中に大量のセミを捕まえて平気で中に手を突っ込んで
指と指の間に計4匹のセミを挟んで
アンダースローでセミサイルを発射していた。

まるでブルーインパルスのように編隊を組んで飛んでいく様は
さぞ見ごたえがあったろうに。

そんな無敵な頃があったにもかかわらず、人間とははかない物。
大人になれば、歳を重ねると出来なくなっていく、苦手になっていく。

そう、俺はガッチャマンが怖い。
前回玄関の靴の横に現れたときは、
「なぁ、そのまま出て行ってくれへんか?」とネゴシエイトした。

結果はドアを開けるとやつは出ていった。
話がなかなか分かるやつだ。

しかし今回は唐突にきた。
挨拶も、呼び鈴も、ノックもなしでだ!

やつは引き出しに入り込み逃げる逃げる。
しかし、おれも今までやるときはやる。

大人になり恐れながらもやっつけてきたのだ。
妻とじわじわ追い詰めたのだ!

俺がやつを止める!
その瞬間奴は俺の動きを見計らったように、同時に動いた。

クロスカウンター。

井上尚弥かと思った。

俺は怯んでしまいシンクの下、油や調味料などが置いている広いエリアへ。

やってしまったぁぁぁぁ!

そこからは嫁さんがぐいぐい責める。
こっちは恐れながら少しずつ物を出してるにも関わらず
バンバン行く。
引っ越し屋さんくらい運びだす。

カッコいい・・・。

い、いかん、このままでは支えると決めて
ありがとうと言ってくれた妻に愛想つかされてしまう!

全て探してもやつはいない。
どこだ・・・・。

ん?なんだこの穴は・・?

シンクの真下、水道の排水管が通っている所に虫なら余裕で出入りできる
サイズの穴があるじゃない!?
何かで隙間を埋めてはいるが埋め切れていない!

ここから逃げやがった!
やつめ、恐れをなしたな!


嫁に!

表に出てみると丁度そこの裏が
トトロのメイちゃんが中トトロと小トトロを探すのに
家の床下を覗き込んだあの穴があるじゃないか・・・。

そうか今までおかしいと思っていた。
成虫サイズのガッチャマンが唐突に台所に現れることがあるのは
ここからだったのか。

穴埋めを即終わらせる。
片付けに入ろうとすると先ほど引っ張り出した物の中から
2Kgのトマト缶が。
そういえば親父にもらった記憶が。

賞味期限はなんと3年前!!!!
うひょー!

コイツも処理しなければ。
またまた生ごみ処理。

ガッチャマンが歩き回ったであろう引き出しと中身も
洗い、まさかの22時から大掃除レベル。

ひと段落。

そうか。奴はもしかしたら
あの穴の事と、賞味期限の切れていたトマト缶を処理するように
教えにきてくれたのかもしれない。
さすがヒーロー・・・・。


いや、だまされんぞ!!

穴は塞がり、缶は処理出来たが、
貴様のせいで、妻は情けないものと可哀想なものをみる目で
先ほどから僕を見ている。
失ったものはデカい。

次はこうはいかんぞガッチャマン!!!

我が名はベルクカッツェ。←悪役

正義の反対は、また違う正義なのだよという
言葉を胸に一服したいと思います。

かしこ








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