「配当利回り5%」は難しいのか?田端が徹底解説!
Xで「配当金5%!」「不労所得30万円ゲット!」などと投稿されてるポストに対して、「年利5%なんてすごい!」といったコメントがついているのを、見たことはないでしょうか?
田端は「配当利回りだけを気にすれば、年利5%なんか簡単だろ!」と思っているので、今回はこのテーマを深掘っていこうと思います!
※この記事は、田端信太郎のYoutubeチャンネルで公開した動画「配当利回り5%は難しい?」の内容をテキスト化して、note用に再編集したものです。
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「配当」というものの性格を分かっていますか?
早速、当たり前の話なんですが、「配当」は業績が悪くなると減りますよね?しかし、株価が下がれば「配当利回り」は上がるんです。
例えば、株価1000円の会社が、配当を年間30円出していれば、配当利回りは「3%」。
一方で、配当金の30円を据え置きにしたまま、業績が悪化し、株価が半分の500円になったとすると、配当利回りは「6%」になる。
日経新聞などの経済や株のサイトには、必ず「予想配当利回りランキング」があります。
そこを見てみると、
・ドリームI(インキュベータ):予想配当利回り約14%
・極東証券:予想配当利回り約10%
・日産自動車:予想配当利回り約6%
というように、予想配当利回りが「5%を超える銘柄」が並んでいます。
※上記は11/6時点での情報で、現在11/12時点での「日産自動車の配当」は無くなっています。
「日産自動車株を買えば、配当6%不労所得生活だ!」思った人へ。
甘い!実際はそんなにうまくいきません。
そんなに高配当が好きなら、米国債を買った方がよっぽどマシ。
「予想配当利回り」がこれだけ上がっているということは、逆に言うと、直近で「株価」が下がっているということになる。(もちろん例外はあり、100%確実ということではない)
株価が下がるということは、その会社の業績が下がることを市場が織り込んでいるということ。
例えば、下記の会社があったとして
この会社の株価が、「600円」まで下がったとすると、「予想配当利回りは5%」になる。
配当金が大好きな人たちは、これを見て「5%の大台に乗った〜!」「FIREだ〜!」と喜ぶだろうが、実際に買ってから1か月後くらいに、「業績悪化につき予想配当金30円を引き下げます」「配当は10円です」という発表があるかもしれない。
そうなると結果的に、「600円で買った株」が「配当金10円」になると「配当利回りは1.66%」まで下がってしまう。
何が言いたいかというと、今後、減配になったり、株価自体も動くかもしれないのに、「配当利回りの高さだけを見て株を買う」なんて、こんなバカな話はない。
最悪の場合は「配当金がゼロ」になることもあるし、直近で言うと、日産自動車がまさにそれ。
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