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香川照之さん事件:トヨタのメディア対応に典型的な社長への「忖度」を見た!
こちらのnoteは日記だけではない。今日は、R25創刊以来の「メディア野郎」であり、ZOZO時代に前澤社長への取材可否の判断や、広報責任者もやっていたメディアと企業コミュニケーションのプロの端くれとしての田端の目線で気になったことも書いて行こうと思う。
世間では、香川照之さんが銀座のクラブでホステスにやらかした事件の余波が凄い話題である。私、個人の感想としては、胸を揉むよりも、髪を引っ張るほうが、ドン引きである。前者は「スケベ」の延長だが、後者は「暴力」の始まりである。
「鬼が来た」「坂の上の雲」「龍馬伝」あたりの演技は鬼気迫るものがあり、すごい俳優だと思っていたが、まあ、あれくらい真剣かつストイックに仕事に没頭して打ち込む完璧主義の人は、夜に酒飲むと人間が壊れたように加害的になるというのは、これまでのビジネス人生でしばしば見てきたことなので、驚くと言うよりは、なるほどなあ、という程度の感想だが。
さて、今回の文章の本題は、香川さんではない。香川照之という俳優をこれまでの日本企業では最大規模のオウンドメディア「トヨタイムズ」の「編集長」に起用し、数年に渡って会社の顔として、CM等でも宣伝してきトヨタと、社長肝いりの案件として「トヨタイムズ」を推進してきた豊田章男社長の本件についての対応が、すれっからしメディア野郎の私には、「これぞTHE忖度!」という「侘び寂び」を感じさせるものだからだ・・・。
まず、私が指摘したい・・・豊田章男社長と、香川照之さんの関係だ。
豊田章男社長が肝いりのオウンドメディアである「トヨタイムズ」の「編集長」、まあ実際には、豊田章男社長への公式インタビュアー的な位置づけでしかないとも言えるが、自分とオウンドメディア上で大いに接点を持つ「広告塔」の起用が、宣伝部や代理店(トヨタイムズは電通の提案)に任せっきりのはずがない。
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