感想「ナイトライド 時間は嗤う」11/18公開〜ベルファストの夜明け〜
Fan's Voiceさんの試写会で観ました。
ドラッグディーラーが足を洗おうと画策した最後の大口取引をワンショットで映します。
運転しながら通話で次々と問題に対処していく絵面は、トム・ハーディ主演作「オン・ザ・ハイウェイ」のよう。
ただ、通話相手もオールスターキャストだったかの映画と比べると、本作は撮影が危うげ。
それがスリルを加速させ、危険なドライブはアツいラスト15分へ。
以下ネタバレあり。
いやー本物の職質はびっくりしました!
主演俳優の肝の据わり方よ。
問題に対処する主人公の姿と重なり、目が離せませんでした。
あと彼が車に乗り込む前に大きく映し出される、壁一面に書かれた戦争捕虜サポートのメッセージ。
舞台のベルファストはかつて宗教や言語の違う人たちが武器を取り合った紛争の影響が根強く残っています。
恋人が武器の所持や殺人をとても嫌がっていたこと、異なる言語を話す彼女と主人公が結ばれること、そして彼が過去を断ち切ること。
祈りのようなラストでした。