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新入社員「ここ分からんな……せや! ChatGPTに投げたろ!!」

とある日の昼下がり。
わたし「このプログラムのコード、ここってどういう意味なの?」
新入社員「あ、ちょっと待ってください、調べます!」
(ChatGPTを起動して、分からない箇所のコードをコピペして送信)
ChatGPT『ズバババババババババババババババババババババ!!(質問に答える音)』
新入社員「(ChatGPTの回答を読み上げてから)あー、こういう意味らしいですねー」
わたし「お、おう……」

なんてことが、どうやら今の時代、普通になってきているのかもしれない。

というのも、去年入った新入社員のうちの一人と、まさに上のような会話をしていたんですよね。

あとは、CSS(Webサイトの見た目とかを整えるやつ)で、
『この場所の背景をこの色にするにはどう書けばいいか〜』とGPTに投げた回答を、そのままコピべして使っていたり。
(仕様相違のため、もちろん後ほど修正となりました)

しかし、去年の私は、新入社員みんながみんなそうではないだろう。そう思っていました。
なぜなら、もう一人の新入社員は、ChatGPTなんか使わず、しっかりと分からない箇所は先輩社員に質問したり、自力で調べたりしていたから。
(というか、ChatGPTなんか使うより、自分でバリバリ書いたほうが捗るんだろうなあ、というレベルでデキるタイプの人だった)

そして、今年もまた。新入社員を二人、面倒をみることになったのですが。
……なんと、二人とも、ChatGPTの使い手だった。

マジかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。もしかして私、時代に取り残されている??

確かに、便利そうかもなぁ〜とは思うのですが、普通に問題アリな気がするのもまた事実。

心配に思っているところを、ちょっと語らせてください。そして共感してほしい。誰かに共感してもらわないと、自分を見失ってしまいそうなので。

懸念点その1「それ、勉強にならなくない??」

今年の新入社員については、研修ということで、勉強のために模擬的な案件の作業をさせているらしいです。
(らしい、というのは、私よりも上の人たちが、新入社員の研修内容を決めたうえで、技術的なサポートは私みたいな下っ端に丸投げお任せしているので、私が特に指示しているわけではない)

でも、勉強なのに、AIに質問して、返ってきた答えを貼り付けるだけって……それ、勉強になってないんじゃ……?

懸念点その2「品質を担保できるの?」

実務が始まってから、実際にコードを書くことになって。
分からない箇所をChatGPTにぶん投げて、なんとか機能の実装ができたとします。……でも、根本的に、何をしているかとかは、自分で書いたコードじゃない以上、理解しているとはまず言えない。

その状態で、品質を担保できるのだろうか、と不安になってしまう。

そもそも、AIは万能ではないので、AIが返した内容を真偽確認しなければならない。趣味で使うのであればともかく、仕事で使うなら当然。
でも、根本的に理解していない人間が、AIが返してきた内容の真偽を確認するのはまず無理じゃない? と、不安になってしまう。

あと、書いたコードのテスト、デバッグをするときはどうなんだろう。
去年の新入社員は、AIに頼り切って書いたコードのテストができていなかったけれど。私はちょっと自信ないなぁ。

懸念点その3「個人的な嫌悪感」

ここまで長々と語ってきたけれど、これが一番の理由でもある。
趣味でAIを使うのは、面白いしいいな、とは思うのだけど、仕事にAIを使うのってどうなんだろう? あまり言葉で言い表しにくい、複雑な感情ではあるけれど……

あと、安易にChatGPTに情報をポンポン入れちゃうってのもどうなんだろう。実務で使うとしたら、そのシステムの仕様とかも入れなきゃいけないんじゃないの? 実際にChatGPTにコードを書かせたことはないので、あくまで推測でしかないけれど。

と、ここまでつらつらと懸念点を書いていったけれど。
一番の問題は、どうせSFチックな妄想だと思っていた「AIに人間の仕事が奪われる」が現実になりそうっていう事実なのかもしれない。

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