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第二章  壺の中にはアイテムが入ってるって皆知ってるらしい。

 壺は全部壊さなくてはならない。それがお約束なんだってさ。

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 私はゲームというものが身近にない幼少期を過ごした。ゲームをするのは専ら友人宅であったが、プレイしてみたところで日頃コントローラーにすら触れることのない私が上手くプレイ出来る筈もなく、マリオもカービィもロックマンも何度死したか分からない。ポケモンで殿堂入りしたこともない。武器の強化を知らず、レベルの必要性を見いだせず、RPGでは村人すべてから話を聞くものだと知ったのも20歳を越えてからだった。
 今尚、私は究極のゲーム音痴と名乗って差し支えないだろう。ゲームのお約束というものが、さっぱり分からないのだから。

 そんな私だが年単位でFPSに触れている。勿論未だ上手いとは言い難い。下手の域からは抜け出せていないだろう。周りが上手すぎるのかもしれないが……お荷物にしかなっていない自覚はある。しかしやめたいと思ったことはないのだから自分でも不思議だ。楽しいし、上手くなりたいという気持ちは今も失ってはいない

↑こちら先月の一人FPSの練習↑


 ところがだ。金にもならない役員仕事が私の前に立ちはだかった。一点集中型の私は仕事と趣味を同時に進行できる器用さがない。仕事がどっさり増えた分、結果趣味の一つとなっていたゲームが犠牲になってしまった。それが去年の夏の話である。半年以上1人で2つの役員仕事をやってきた私に、この春めでたく3つの仕事が追加された。
 私はこれまで頑張ったと思う……だが、その頑張りを褒められることも、労われることもなく、仕事は更に追加された。
 そんな私に「貴方なら出来るわ」などと無責任によく言ったものだ。それを言って良いのはセイラさんだけだろう!?

 プツンと何かが切れる音がした。

 お約束というのは、決してゲームだけに当て嵌まるものではない。私には私のお約束というものがある。私は比較的真面目で責任感も強めの性格と自覚している。故に、無責任な言葉や態度にキレるのも私にはよくあるパターンというやつだ。

「出来るわじゃねーんだよ。出来るまでやってたんだよ💢」

 主任教諭やママ友にこの台詞を吐き捨てなかっただけでも、私は褒められていいと思うのだ。本当に。

 週に2日は仕事を投げ捨ててゲームの時間を取る努力をしよう。他の趣味やプライベート、時には仕事で出来ない事もあるだろう。けれど仕事の為にゲームの時間を犠牲にする理由はない。

 だってきっと、仕事を頑張るよりゲームを頑張った方が、褒めてくれる人達がいるからね!!


p.s.
 母音だとは思わなかった……楽しそう(笑)
 人生においてナマステをちゃんと挨拶として活用した記憶がないな!?
 戦いのあとの体力回復もまたお約束ってやつだよ。

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