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第十五章 萌えってなんだ? 〜萌え転がれないヲタクの走り書き〜

 束子はふと考えた。「萌ってなんだろう?」と。
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 束子はヌルいヲタク人生を歩んできた……と思う。「コスプレしてたやつがヌルい?はぁ!?馬鹿言うんじゃねぇよ!」と怒られてしまいそうな気もするが、周りのヲタク達の熱量が凄すぎる所為なのか、私の感情表現が乏しいのか……周りと比較した時に、私はヌルいヲタクだなぁと常々思うのだ。
 漫画やアニメなどといった、所謂クールジャパンコンテンツに於いて、好きなキャラクターというのは居る。なんなら好きになるキャラクターの傾向も理解している。眼鏡最高かよといつも思っている。  
 しかしながら、原作や2次作品を見聞きしたとて(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァすることも、†┌┘墓└┐†を建てることも、┌(┌^o^)┐ホモォ…することも、実はあまりないのだ。ラブストーリーが苦手なのでNLよりはBLの方が読むのに抵抗はないが……素早く掛け算が出来る上位腐女子でもない。語彙力を喪失する限界オタク、というものもよく聞くが、語彙力を失う事もあまり経験がない……寧ろ何がどう素晴らしかったのかを言語化してしまいがちだ。

 こうなると「もしや私は根本的に萌えを理解して居ないのではないか!?」という疑問が浮上する。
 萌って………なんなんだ……?
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もえ………?

 言語化出来ないのなら調べるしかない。と言うわけでGoogle先生の出番である。調べたところ、【萌という漢字は本来芽が出ることをさしている】らしい……。そして、【ヲタク用語としての萌はサブカルチャーにおけるスラングで、愛着心・情熱・欲望などの気持ちをいう俗語、好意の感情】なのだそうだ。先生ありがとう。 
 もしや、愛はあるが、私には情熱が、激しさが、足りないのか。好きなものはある。好きなものはあるのだ!けれど、好きなものは隠して一人楽しむのが好きな所為もあるかもしれない。好きという感情を人前に晒すこともあまり好きではない気もする。なんというか……他人が「好きだ!」と主張する姿に敬服することはあるのだが、好きという感情を自分が人前に晒すことは格好良いことに思えないのだ……。

 なる……ほど……?もしや私が萌え転がらないのは、人前で無駄に格好つけていた所為なのか。いやいや、これへ仕方ない事だ。仕方ないことなのだ。だって過去、格好つけな束子ばかり望まれていたし、そもそも私の周りの人間は私に対して萌え転がっていたのだから……いや、これ誇張じゃねぇからな!?バレンタインにチョコ17個も、下駄箱に入ったラブレターも、プレゼントも経験済だからな!!?ミュやステと言う文化がまだない頃に2.5次元呼ばわりされて生きてきたんだからな!?基本女の子からだけどな!!!!

結論・萌えられてたら萌え転がれない


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 この先私が萌え転がることはあるのだろうか。「尊い」しか口に出来ないような激情に駆られることがあるのだろうか。そんな未来を想像して……やっぱりあんまり人前に晒したくねぇな!!?と思う日曜日であった。

p.s.
 最後に映画館で見た映画はガンダムです!その前に見たのはガンダムで、その前に見たのもガンダムです!!
 作りたいのか作りたくないのか判断に悩みますw完成が楽しみだね!マジで私も作りたい。
 愛ってなんだろうな……萌えと似てるけど違うものなのかな……またドツボに嵌りそうだわ!

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