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無職の父と、田舎の未来について。第16回 小さなメディアがもたらす本当の価値と、モヤモヤを重ねた先の道について/さのかずや(仕事文脈vol.16)

さのかずやです。オホーツクハウスにいます。前回は「もうストーブを焚いています」と書いていましたが、今回は春、先週と今週で雪が溶け、もうそろそろストーブがいらなくなりそうです。季節はめぐる……

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今年は流氷がたくさん見れました

オホーツクハウスの1年で得たモヤモヤと学び

昨年の春から、「オホーツクハウス」という事業をやっている。家を借りて、宿としてお客さんに貸している。
見事にコロナウイルスをくらい、2月、3月の予定が全部きれいにキャンセルになり、冬の観光シーズンがまるっきり潰れてしまった。オホーツクの流氷時期、観光が壊滅である。流石にある程度はお客さん来ると思って空けていたのに、完全に空白になってしまった。こればっかりはしょうがない。

とはいえ、「オホーツクハウス」をやってきたこの1年の学びはたくさんあった。
前回の書いた借りた家は、完全に忘れていたルールのために宿泊業ができない場所だったので、途中まで進めたところで諦めて賃貸を終了した。ボロかった壁ちょっと直したのに……純粋に100万くらいの損失。泣きたい。残高はカツカツ。これも経験。100万円あればできたことがたくさん……ううう

オホーツクハウスは夏に結構お客さんが来てくれたものの、11月12月1月あたりは面白いほどお客さんが来なかった。まあその時期の知床は来ても見るものがない。そして待ちに待った観光シーズンの2月3月にコロナが直撃。年に2回しかない山場が台無し。
そうは言っても、コロナをくらいまくっていることを差し引いても、そんなにお金にはなっていない。人1人が生活できるにはまだまだ遠い。

ちゃんと事業になるまでの道のりは遠いけれど、この冬、いろんな友達やお兄さんお姉さん、若者たちがあちこちから来てくれた。オホーツクハウスでご飯つくったり夜遅くまでアホみたいに飲んだり、ちょっとだけ結構真剣なこと話したりできた。それだけでも、ぼくがオホーツクハウスをやっていることにはかなり価値があったように思う。

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石狩鍋やったよ
(オホーツクハウスには鍋とかガスコンロとか食器とかいろいろあります)

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