8/6『田舎の未来 手探りの7年間とその先について』関連イベント「ていねいに考えてみた、田舎の暮らしと未来」 レポートです
8/6(火)、『田舎の未来 手探りの7年間とその先について』関連イベント「ていねいに考えてみた、田舎の暮らしと未来」を開催しました。「田舎」「ていねい」「暮らし」というワードから、リタイアして田舎暮らしを楽しむ達人の話かと思ったら、金髪と短パンの若者が現れ斬新な話がどんどん出てきてびっくり、という感想が飛び出したイベントです。
こちらも大学生インターン上原子さんにレポートしてもらいます。「参加したけど難しくてよくわからなかったから、聞き直して理解したい」と志願、えらい子... がんばってる若者の声をお届けします!
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こんにちは、インターンの上原子です。
8/6(火)にオリオン書房ノルテ店 本棚珈琲さんで、かまくらブックフェスタ関連イベント「ていねいに考えてみた、田舎の暮らしと未来」が開催されました。
『田舎の未来 手探りの7年間とその先について』の著者であるさのかずやさんが、「次の70年に何をのこす?」をコンセプトにしたウェブメディア「70seed」編集長の岡山史興さんと、さのさんが経営する北海道清里町のゲストハウス「オホーツクハウス」滞在スタッフでありデザイナーの鈴木大輔さんをゲストに迎え、田舎の暮らしと未来について考えました。
『田舎の未来』のイベントでは、参加者のみなさんに、日本地図に、自分の出身地の場所にシールを貼ってもらっているそうですが、この日も北海道や関東、四国九州など、全国各地の出身者の方が集まってくださいました。
身近にある生活を大切にする「ていねいな暮らし」というものが流行する昨今、田舎へ行けば自分の理想的な暮らしができるという気持ちを抱いて地方へ移住した人が、実際に目にした田舎の現状や環境と、自分の理想とのギャップに驚き、田舎に対してネガティブなイメージを抱いてしまうことも少なくないと言います。
田舎に移住し、そこで理想的な生活を送るためには、ある程度の努力が必要であるというお話もされていました。
富山県舟橋村の農業のブランディングをやられることになった岡山さんも、ブランディングというものがどのようなものなのかを農家の方々に伝えるために、そこで採った南瓜を「ハート南瓜」と名付け、売り出したと言います。このように、地方の方々に、その活動に関わる意義を実際に体感していただくことが大切なのだということを日々感じていると仰っていました。
田舎は、みんなで支え合って生きている感覚や自分がその中の一員であるという感覚がとても得やすい場所。これから暮らしていく人々は、田舎の町の良いところを守り続けていく努力が必要だ、という話がとても印象的でした。
北海道の田舎出身であり、現在は京都で暮らしている私にとっても、さのさんの著書や今回のイベントはとても興味深く、地元のことや、いま暮らしている場所について改めて考える機会となりました。
SNSが人と人の繋がりを生むツールではなく、批判だけが横行するツールとなってしまった現代だからこそ、自分で何かアクションを起こして、実際に行動に移し、自分を取り巻く環境をより良い場所へと変える努力をしていくことが大切なのだと実感することができました。(上原子)
左から、「70seed」編集長の岡山史興さん、さのかずやさん、デザイナーの鈴木大輔さん