会いたくて◯◯をはじめた #2(仕事文脈vol.20)
この2年、ちょっとした雑談や誰かと親しくなる機会が少なくなった。コミュニケーション不足を感じながら日々を過ごしていると、なんとなく自分が前に進めていないようで焦ったり、同じ考えに心が囚われてしまったりする。停滞感、不安、人恋しさ……それは、人を新たな何かに駆り立てもする。スクール受講、マッチングアプリなど、コロナ禍に新しい何かをはじめた4人に話を聞いた。(取材・文:小沼理、丹野未雪)
CASE2 マッチングアプリ
Sさん
(40代・会社員・女性)
再開したマッチングアプリで気づいた自己矛盾
今揺り戻しの最中
久しぶりに友人たちと円卓を囲んだ2021年の年末のこと。十数年の付き合いになるある友人は最近マッチングアプリを始めたと話し始め、絞り出すように言った。「新しい友だちが欲しいんだよ……」。休日はイベントなどに出店し、お客さんやたまたま出会った人と雑談をかわす。そうした機会が激減し「知り合い」しかいない世界で、友人は閉塞感を感じていたようだ。
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