文学の中の「オンナ・コドモ」―あるいは家庭―の領域の仕事/小川公代(仕事文脈vol.20)
家族と仕事を結びつけるもの、それはケア実践の場としての「オンナ・コドモ」の私的領域ではないだろうか。そして、「女も外に出るならオトコ並みに働け、子どもの躾は家庭(母親)がせよ」といったような議論が生まれるほど(*1)、 ケアは常に社会の周縁におかれ、その価値も貶められてきた。注意しなければならないのは、林香里氏がカギ括弧付きでカタカナ表記するこの「オンナ・コドモ」と「オトコ」の領域は決して生物学的な男女の性別や、身体的成長段階としての大人と子どもの別を表しているのではないということだ。
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