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こいのぼりの好きなもの探り17 9/7の「星野源のオールナイトニッポン」(ゲスト:オードリー若林正恭)

「星野源のオールナイトニッポン」とは、星野源さんが毎週火曜日深夜1時から(ほぼ)生放送している、ラジオ番組です。そのゲストとしてオードリー若林さんが登場したのがこの回。大好きな人と大好きな人が約2時間、ラジオで話す。夢のような時間でした。
 聴き終わった午前3時。とんでもないものを聴いてしまったという高揚感と日頃からの悩みが2人の言葉で解決していく快感、「生きていてよかった」という感情がぐちゃぐちゃに入り混じり、今まで流したことのない種類の涙が出ました。そしてその日はやっぱり眠れないまま、朝を迎えてしまいました。
 この放送をきいて、色々な感情が動いたわけですけれども、口をついて出てきた私の感想は「自分から湧いてくる感情や価値観に向き合ってきた人たちが、楽しそうにしていることが嬉しかった。」です。
 ファンとして星野さんと若林さんの創作物に触れている時、考え方が似ている !と強...く感じるところがあります。2人とも自分の感情や考えを、同調圧力や納得のいかない意見によってねじ曲げないんです。それはつまり、自分から出てくる感情や考え、それに伴う行動に責任を持つ、という行為でもあると思います。そして自分の価値観と丁寧に向き合っているからこそ、誰かの価値観を認めることができる。私はそんなお2人のスタンスに共感するし、それを貫き通している姿にとても憧れる。目指してもいます。
 けれど一方で、そのスタンスを日本で貫き通すには、エネルギーが必要だよなあ、としみじみ思います。星野さんの言葉を拝借すると、少しでも社会の「普通」とずれたことをすると、誰かがとやかく言ってくる。日本ではその傾向が特に顕著な気がしています。
 とやかく言う人たちも悪気があるわけじゃないし、むしろ善意でぶつけてくる人もいる。だから最初は話してお互いを知りたいなとも思う時期もありました。しかし実際そういう人と話をすると、かなりの確率でこちらの価値観を否定するためだけの言葉を並べられて、ドヤ顔をされるのが落ちだったりします。(もちろん私にも反省すべき点はあると思うのですが。)ただこちらのエネルギーが削られるだけだったんです。「なんでこの人はこんなに自分の考えを強要してくるんだ?不快だ 」と更に無駄な嫌悪感が湧き出てきて厄介...でした。とやかく言われるのは、すごくめんどくさくて、疲れます。
 そういうめんどくささを感じているからこそ、自分の感情・考えを無下にしないスタンスを貫いている人生の先輩が、楽しそうにしていることが、私は嬉しい。このスタンスのまま歳を重ねても、こうやって分かり合える人と出会って楽しくできるんだ。そう思えることが有り難かったんです。「私はこのままでも楽しく生きていける」と未来に期待できること。大好きな人たちが期待させてくれること。星野源さんと若林さんの話しているあの時間は私にとっての希望そのものでした。

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(外出しておらず、新しく撮った写真が全くないこいのぼりです。こちらは長年愛用しているお気に入りのブックカバーです。)

こいのぼり


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