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東京のモヤモヤするところ調査(仕事文脈vol.16)

世界的にもどでかい人口総数約1400万人が生活している東京は、さまざまなイメージと実態が絡まりあう大都市だ。住んでいる人、住んでいた人に、それぞれ感じ考えた、好き嫌い、メリットデメリット、個人的に思うところを聞いてみた。(編集部)


QUESTION
Q.1 現在住んでいるところはどこですか? そこに住むようになった理由は。
Q.2 「東京」について思うこと、言いたいこと、モヤモヤすることは何ですか?
Q.3 将来住みたい場所や、理想の生活はありますか?


01.〝無〟か〝有〟か、絶えず判断を迫られる

増村さんアイコン

名前:増村十七
職業:マンガ家
出身地:東京都

1)東京都世田谷区。カナダのマニトバ州というところで永住権を取ろうとしていたが、挫折して逃げ帰ってきたため。
2)東京では〝 無視〟が基本だ。
都内の街頭デモに参加して、趣旨が書かれたプラカードを掲げていたとき、通りがけの婦人たちが寄ってきて、文面を読み上げ始めた。でも、こちらが「こういうデモです〜」と話しかけると、みんな一瞬の戸惑いのあと目線を躱して去っていった。東京では、自分にとって〝無〟か〝有〟かの判断が絶えず迫られていて、〝無〟であれば、対象をモノとして良い。「自ら寄ったデモで参加者に話しかけられる」ケースは、きっとギリで〝無〟に振れたんだろうな、と思った。
3)大きなパーティで、空き部屋を見つけて一人でいるような状態が好きなので、できるだけ騒がしい街の中で、静かに暮らしたい。動物がいた方が楽しいだろうけど、別れが悲しいので、人間だけの暮らしで良い。

02.それって時代遅れだよ?

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名前:グルーチースマーフ
年齢・性別:30代・女性
職業:大学講師
出身地:ソウル

1)東京・隅田川の花火がちらっと見える場所に住んでいる。川を眺めながら1日を始めたいと思い、ここを選んだ。
2) ①ジェンダーレス時代に逆行しているようなピンクとブルーの東京五輪マスコットキャラクターがダサくて見苦しい。マスコットの性別を断定できる要素がないと言ってはいるが、東京五輪のオンラインショップをチェックすると、ミライトワは男性、ソメイティは女性を想定していることが丸見えでモヤモヤする。それって時代遅れだよ?
②クレジットカードでお会計をすると、なぜか2枚出てくるレシートにモヤモヤ。ポイント明細まで合わせると3枚になることもしばしば。何か特別な理由でもあるのかな?だって紙もったいないし、地球にも優しくないんじゃないか。
3)「女子力」という言葉がないところ。そして年一回は海外旅行に行くための体力・精神・金銭的余裕のある暮らしが現時点で夢みる理想の生活(笑)。


03.ふらっと歩いて寄り道できて、いいなあ

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