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【特別公開!】『仕事文脈vol.21』企画会議・その2(前編)

『仕事文脈vol.21』の企画会議、第2弾(前編)!今回は、おもに第1弾で決まった特集テーマ「政治」について編集部で話し合う様子をお届けします。具体的な出来事について話しながら、どう企画に落とし込んでいくか考えます。新しいアイデアも出てきました。

参加者:特集班チーフライター・小沼さん、編集者・丹野さん、発行人・宮川

いま「政治」特集をやるなら避けて通れない右派とジェンダー

宮川:よろしくお願いします。特集テーマ「政治」と「勉強」ということで。

丹野:まだ見てないんですけど、映画の『教育と愛国』、よさそうですよね。2017年度ギャラクシー大賞を受賞してた番組の映画版ですし。

宮川:いわゆる愛国教育ってことかな。

丹野:教科書への政治介入によって、結果いまどういう教科書になってるかを追っているらしいんですけどね。

小沼:あ、教科書。僕も今回の会議のメモをさっきつけてて、教科書にジェンダー教育が盛り込まれているものが増えてきてるみたいなことを書いてた。

宮川:最近?

小沼:最近。

宮川:山口智美さんの話なんだけど、男女共同参画の法律ができたときって民主党政権で、自民党が反対する立場。それで各地の統一教会とかいわゆる草の根保守の人たちが「行き過ぎたジェンダー教育」みたいなことを言い始めて、地方の自治体に入っていった。男女共同参画なのに「お年寄りを大切にしましょう」とか「ひな祭りもこいのぼりもダメになる」とか言ってお年寄りにウケがよくなって、国が推進してた男女共同参画がどんどん変わっていっちゃった。そういうことで保守派が成功体験を積み上げて、進みかけていたもの、それこそ別姓とかLGBTQとかも進まなくなった。そのあと自民党政権になって推進する立場になったから、ますますバックラッシュが進んだという仕組みみたいだよね。

丹野:ポリタスに斉藤正美さんと山口智美さんが出てた回を見たら、すごい面白かったです。あの話で面白かったのが、斉藤さんが保守派の人たちと「結局論点が同じっていうか、同じレベルで話せる」みたいなことをおっしゃっていて。立場や意見が違うんだけど、話はできる、みたいな。それすごいおもしろいですよね。

小沼:めっちゃ知識があるんですよね。資料とかニュースとかすごい読んでるし。

宮川:そうそうそう。

丹野:だから一般的に抱いてる保守的な人たちのイメージと実態が違ってたんだなっていう。

宮川:だから気がつかなかったんだよね。

丹野:まさかっていう。

宮川:彼らはSEO対策もうまくて「ジェンダーフリー」っていう言葉が当時あまり使われてなくて、『世界日報』系のサイトが一番上に来るようになってたと。そんなに広告料もかからなかったって言ってたよね。いちいち戦略がうまい。「家庭が大事」とか、誰も反対できないことを言ってて。

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