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無職の父と、田舎の未来について。/さのかずや 第8回・さとり世代の将来の夢と、「仕事」を疑うことについて。(仕事文脈vol.13)

田舎の足の引っ張り合いと「消費者根性」

 2年勤めた広告会社をやめて、大学院に入り、1年が過ぎた。いろいろと面白そうなネタに浮気し ながらも、ぼくは飽きずに田舎のことをやっている。いまは故郷の北海道遠軽町に帰ってきていて、調査と取材を進めている。

 遠軽町は、遠軽厚生病院の産婦人科が昨年廃止されたのをはじめ、様々な機関や事業においてじわじわと縮小が続いている。それに対して街ができることは、本当にセンスのない広告に貴重なお金をばらまくくらい。ぼくが帰ってきて、いろんな方と話していて感じる最も大きな問題は、遠軽町の住民に「住民はサービスを受ける側である」という思い、言わば 「消費者根性」が染み付いていることにあるのではないか、と感じている。

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