こいのぼりの好きなもの探り22/ 最終回
本日、アルバイト最終日!ということでこれまでのnoteの振り返りです。好きなものについて書こうと思ったのは、ちょうど就活の時。あなたの強みは?あなたの意見は?という問いを考え続けるうちに、何が自分の意見なのか、自分の感覚がわからなくなっていたからでした。
とりあえず「誰に何を言われようと好きだ!」と言い切れるものについて考えを巡らせてみよう。そうやってジャンルを問わず、その時に熱量があるものについて、手当たり次第に書いてきました。ところがいざ振り返ってみると、ほとんどがエンタメでした。笑 映画、テレビ番組、ドラマ、アニメ、お笑い。その中でも特にお気に入りな作品たちに共通していたのは、日常の一コマを面白がるような、くだらなさを愛でるような要素が入っている点。そしてそれでありながら、強い信念を感じるものです。作品を見る中で私が惹かれたこの要素は、人間に対しても当てはまる気がしています。信念を持って生活している人。日々を面白がっている人。そんな人が好きだし憧れます。私もそんな風に毎日を過ごしたい。どんな風に生きたいのか、指針が定まっただけで、あらゆる場面での決断がしやすくなった気がします。これはnoteを書いていて受けた、最もの恩恵です。
そして文章を書くにあたり、自ずと私にとっての好きとはなんだろうとも考えるようになりました。結局わからず、ふわっとしています。でもずっと感じていたのは、取り上げた作品や人物に対して、好きというよりも、ありがとうという言葉の方がしっくりくるなあということ。楽しませてくれてありがとう。新しい景色をみせてくれてありがとう。綺麗なものをみせてくれてありがとう。代わりに言語化してくれてありがとう。こんな最高な作品を作ってくれてありがとう、っていう感じです。いつもありがとうって手を合わせながら、エンドロールの最後の方に流れる、ぎっしりと並んだ名前の数々を目で追っています。そういう風に先にありがとうが先にきて、次に好きがやってきます。みんなそういうものですかね?
最後に嬉しかったこと。好きなものに想いを巡らす中で、以前よりも自分と異なる考え方を持つ方に対して関心が沸くようになりました。あの人がこのシーンを見たらどう思うんだろう?どんな感情になるんだろう?というように。それは自分の感情や価値観と同様に、他者の感情や価値観も重んじるということが、多少はできるようになったということでもあると思います。誰かと関わることを楽しみたいのであれば、この感覚は大事なんだろうな。どんなに忙殺されても忘れないでいたいです。
まとまりのない総括になってしまいましたが、これにてtbスタッフマガジンを卒業します。このnoteを読んでくれた方々、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
(写真は那須塩原駅。良いところです。)
こいのぼり