【インタビュー「投票に行かない」を選んだ人】 #3 書店員 Nさん(仕事文脈vol.21)
「民主主義ボイコット」を経て、
迷いながらも投票に参加する
(書店員 Nさん)
政治的な抑圧を感じる状況で
芽生えた違和感
2022年に大学を卒業し、出版社と書店で働くNさん。過去に、あえて「投票に行かない」ことを選んだことがある人だ。「民主主義ボイコット」と呼ぶそのアクションは、大学に通っていた4年の間、実行していたという。
「私は1998年生まれで、生まれた時からバックラッシュの中にいたと思うんですね。2000年代から性教育へのバッシングがあって、物心ついた頃には安倍政権。家族で政治の話をすることも絶対なかったし、学校で先生がそういう話をしたら『ちょっと危なくない?』って雰囲気になっちゃう。そのくらい、抑圧があったと思うんです」
ジェンダーや報道などさまざまな場面で政治的な抑圧を感じる中、2016年には選挙権年齢が18歳に引き下げられた。当時高校生だったNさんは、施行された最初の世代だ。それでも「学校は何も教えてくれなかったし、周囲も関心がなかった」。
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