虹色眼鏡 第5回/チサ/everybodylooser(仕事文脈vol.13)
私がまだ猫で巴旦杏のがらんどうの中にいたころは、狂ったみたいにとにかく目につく端から小説や映画や音楽を、読んだり観たり聴いたりしていた。コカインの吸引の仕方とか、テキーラのショットにはレモンがついてくる事とか、酔っ払った男女は大抵セックスをする事とか、そういうショーモナイ事を教えてくれたのも大体は映画だった。その頃の私はもはやカルチャーが好きとかそういう事以上に(以前に)多くの事を知らないって事が何よりも恥ずかしくて、誰よりも人間になりたかったからだった。
青春映画はどの時代も熱烈な支持を受けるらしい。五月蝿いほどの緑が眩しい岩井俊二のリリィシュシュとか、どうにもならないくらいにジャンキーなトレインスポッティング、1980年代アメリカのちょこっと頭の悪そうなブレックファストクラブ。00年代のイギリスを舞台にしたティーンズドラマ、Skinsも例外ではないだろう。Skinsは言っておくけどヤベェドラマだ。
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