ムダ(だったかもしれない)な時間は今(1)
編集会議だったか雑談だったか、昔どれだけムダな時間を使ってたかって話になった。「超暗いB級映画ばっかりみてた」「マイナーなバンドのファンクラブで密かに活動」「飲んで記憶なくしたこと多数」「大人になってからスポーツ始めて大怪我して入院」とかなんとかだんだんムダ自慢になってきて、でもそれって結構今役立ってるんじゃ?という推論から生まれた当企画。ムダ、というか目的のない、ある種の熱量から始めた行動の力強さを再確認することになった。頭いい、とか意識高い、だけじゃ到達できないものが確かにある。(取材・文 編集部)
「冬ソナ」から始まり翻訳者へ 興味と時代の波がつながった
小山内園子さん(韓日翻訳者/社会福祉士)
1992年に大学を卒業してNHKに就職しました。最初は福島に赴任して、2年後に東京の報道局に異動になりました。ニュースをやりながら24時間ネタを探して企画を出して、撮影して番組を作る。打ち上げやってその晩からまた企画を出すの繰り返しで、声なき声とかマイノリティとかを代弁するのがメディアだと思ってたのに疑問に感じて。8年いましたが、社会福祉士という国家試験を受けるために辞めて、受験資格を取るために通信教育で勉強し、今も所属している女性支援のNPOのボランティアも始めました。
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