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「初心者狩り」しかできない人は今後さらに稼げなくなります。-副業占い業界の現状と未来の簡易考察-

注意。「noob狩り」は今後さらに厳しくなってきます

当記事はコンサルサービスや講座を売りたい占い師さま向けです。

「コンサルサービスが売れない」「変な客ばかりに購入される」このような悩みを抱える方が見受けられるので、すこしそのあたりについて解説したいとおもいます。

コンサルサービスを展開にするにあたり誰をターゲット(コア客)を考え、方針をとるのが一般的です。たとえ大きく分けて以下。

  • 初心者(A群)狙い

  • 中級者(B群)狙い

  • 大物(C群)狙い

法人相手だと「二代目社長」「創業社長」など。

本で得た知識ですので、実践的ではないのかもしれません。ただ、この考えがないと軸がぶれるのでそれほど間違っていないとはおもっています。

なお、余談ですがとあるコンサルタントは貞観政要の「創業と守成」の意味を取引先相手によって変えていました。「うまいな~」「ものは言いようだな」と思った次第です。

話を戻します。

誰をコアな顧客とするのか? 私は今まで主張してきたとおりどちらかというと中級者狙いです。

すである程度すでに売れている。ファンもしっかりと獲得している。けれど伸び悩んでいる。そんな状況に陥っている方たちを狙っています。なぜなら、私のスタイルとしてB群の方たちを上に押し上げるのが一番儲かるからです。中級者で行き詰っている方はちょっとした改善提案でグッと上に伸びるからですね。それでいて初心者とは異なり、コミュニケーションコストはかなり低く済みます。忌憚なく申せば「効率よく、それでいて大きく稼がせてくれるのが中級者」と言えるでしょう。

初心者の方でも伸びしろは大きいのですが、初心者であるため収益の面ではすぐに劇的な変化は訪れません。うさんくさい情報商材屋の自己申告ではないのですから。※すべての情報商材屋の存在を否定しているわけではないのでご注意ください。私も結局は彼らと同じ穴のムジナですから。

そうです。初心者は劇的な変化は訪れない。で、あればこちらが受け取る利益も限られる。よって私は主に中級者さんを狙っています。こちらもビジネスですからね。ただ、私が求む顧客像はなかなかいません。私の技量が足りず、未熟という要因が多くを占めるとは感じています。でもここで足踏みするわけにもいかない。だからこそ、私は次の戦略を採用しています。「初心者を中級者にして、それから回収していく流れ」です。

最初は自身(私)が赤字になるかどうかのサービスを提供。(初心者の)顧客が稼げるようになってから、私も稼がせていただく。この流れを重視しています。依頼者さまが稼いでから私も稼ぎをいただく。これが健全なサービスと言えますからね。

でも、流行っているのは私のスタイルではありません。SNSで猛威を振るっているのが初心者狩りです。初心者向けの情報商材・講座を買わせて、あとはドロン(消える)、または放っておく。いわばスラングで言うところの「noob狩り」。占い副業では「ほかの副業に失敗した人を狙う」のも定石なので、広義では「リスポーン狩り」とも言えるでしょう。どちらも実力がない人が使う手法です。ただし、外面を気にしなければ儲かります。だからこそ雨後の筍のごとく現れては消えていきます。

Ⅹ(旧ツイッター)に代表されるようにSNSを主な集客の場(狩り場)にしている方たちの投稿をすこし見るだけでも分かりますよね。明らかに初心者狙いです。DMと言えば「Xのダイレクトメッセージ機能でしょ」といった具体。紙媒体のDM戦略についての投稿なんて見た経験ありませんからね。投稿も主にプラットフォームの攻略に割かれています。この時点で「中級者狙いではない」と、なんとなく察せられます。みんなオンライン施策にばっか気をとられているから私のような弱小に出し抜かれているのにも気が付かない。まぁ、もともと狙う相手が違うのでいいのかな? 

初心者狙いは数を持てる。しかし・・・

初心者の数は中級者より圧倒的に多いですよね。 そのため専門的な投稿をしている方より初心者を対象にしているアカウントが尊重されます。フォロワーの違いも如実にでてくるでしょう。これはyoutubeでも同じです。専門家でもないyoutuberの「〇〇大学」といったチャンネルばかり見て、専門家のチャンネルは視聴しない。あるあるです。

「え? なんでこれほど素晴らしい動画があの薄っぺらい内容の動画より伸びてないの?」

このように感じる動画に出会ったのであればすでにその分野で初心者を脱しているという証明でもあります。初心者のうちは難しい内容を簡単に解説してくれる「大衆向け動画」。実力がついてくると自然にごく一部に向けた動画に行きつくでしょう。初心者のうちはなかなか穴場の動画・配信者は見つけられませんから。でも、SNSはフォロワー(数)が権威性を増します。なのでフォロワーは獲得しやすい。それでいて深い知見は求められない。勉強する必要性も薄くなります。

専門家・プロから見れば薄っぺらい人物が知名度・権威性を持つようになってしまうのが今の世の中です。

上記は戦略のひとつなので全然悪くはありません。ビジネスですから違法でなければなんでもありです。ですが、この戦略は実際にマンツーマンでやり取りをする場面になるとかなり大変です。SNSで獲得した層は基本的にあまりお上品ではないのが理由です。※言葉を選んでいます

そのために「やばいお客さん」を引き込む確率が高い。なので幾重ものフィルタリング施策を設ける必要性がでてくる。でもやっぱり面倒事ばかりが発生する。ならばと採用するのが情報の売り切りです。中長期間のマンツーマンのサービスに重点をおかず、売りっぱなしで収益が発生する流れをつくる。情報商材屋の完成です。やり取りが発生すると相手が精神的にもたれかかってくる。まさにおんぶにだっこ。悪い意味での依存です。補足:商材屋が言う「依存させろ」はやり過ぎると危険なんですけどね

入り口(間口)が大きすぎるため、誰がいつ悪客となるのか分からない。よって、やり取りを重ね、導いていくサービスは採用したくない。なので情報商材の販売(ローンチ)を重ねるだけ。ローンチをするために自分の手が届く範囲のインフルエンサーに協力を仰ぎ、仲間内で賞賛し合う。それ見て考える能力が乏しい人が商品を買う。そうなるとクレームが発生する。やっかいなお客さんが増える。なのでやることは多いがあまり実にならない。けれどやるしかない。師匠と仰ぐ人にもおべっかを使わないといけない。それっぽい投稿(ポスト)もしなければいけない。ずっと走りっぱなしの状態。そのうち息切れしてへたり込む。こういった方々が増えてきています。といいますか、以前から存在していました。参入しては消え、消えては参入が続いている状況。順番待ちの列はまだまだ途切れません。

毎日 有益ポストしているのにクレーマー気質の人しか寄ってこない・・・

数千円の情報商材をどんどん売って、半自動化したいのか。それとも数十万円の高額サービスを適度に売りたいのか。どちらかに絞らない人が結構いておどろきます。ちなみに精神衛生上においては前者の方が楽です。ずっとヒットを打っているようなものですからね。後者はバント・バント・バント・ホームランのくり返しです。※ずっとヒット・ホームランの方も存在しますが一握り

長々とした話になりましたが簡潔に言うと次のとおり。悩みの理由は「自分自身で引き込んでいるから」。

売れない層、売ったらいけない層をみずから引き込んでいるのが理由です。
だって、比較的まともな人が集う場所で集客しても「やばいお客」は紛れ込みます。注意している私だってひどい目に遭う機会もしばしば。治安の悪い土地でお店を開いて「なんでこんなに万引きが発生するんだ」と嘆くようなもの。それでもⅩ(旧ツイッター)はマシです。一部の方々が口を揃えて言う「あの場所」から集客するよりは断然マシなのですね。

初心者狩りの行きつく先

今まではなんだかんだ言ってもまだ今までの手法(初心者狩り)が通用しています。しかし、今後は通用するかどうか。通用しても競争が激化するでしょう。

物価上昇にともなう生活費の向上。新しい税金の導入。賃金低下・政治腐敗でさらに混沌としていく日本。「稼ぐ系」に注目する人々は増え、結果として副業をする。でも、1人当たり投資できるお金は減っていくと予想されます。よって、上級者・中級者に提案できる知見がない人はより手を広げないといけない。販売者は今まで相手にしてはこなかったさらに下層の人を対象にするしかない。

※「下層」とは投資できるお金が乏しく、副業を検討している人、また副業初心者を指しています。差別的な意味で表現してはいないのでご注意ください。

でも、おなじ戦略を採っている人はごまんといる。なので自分とおなじ戦略をとっている人たちと「それほどお上品ではない顧客」の取り合い、いや「奪い合い」に発展します。奪い合いに勝利しても理想とはかけ離れたお客さんです。つまりはコミュニケーションコストが高い。トラブル発生率も高く、クレーム気質な人たち。なけなしのお金で依頼をしたのですから料金分以上の恩恵を受けようとするのは当然ですね。ますます争奪戦激しくなるのに見返りがすくなくなっていく。上に行こうとせず、下ばかり見ていた弊害があらわれてくるでしょう。はやく抜け出すのをお勧めします。

おすすめ動画

今回、考察の一助となったのが以下の動画です。雲の上の方たちが忌憚なく意見をしているため必見です。プロはやはり言語化するのが上手です。


さらっと重要なことを申しますが、私の著書(電子書籍)はほぼリフロー型の縦読みです。余計な行間を挿入し、ページ数を稼ぐ施策はとっていません。装飾もせずに重要な箇所を太字にする程度にとどめています。実はこの時点で「文字ぎゅうぎゅう詰めの長文を読めない人」をふるい落としているのですね。別に横書きでカラフルな電子書籍も販売しているのですが、こちらはやべーことになってます。

で、そこのあなた。「私も長文は読めないかも?」そうおもわれましたか? 安心してください。ここまで読み進めている時点であなたは「読める人」です。本当に文章が読めない人はあなたが思っているよりいるんですね。動画全盛の時代の弊害とも言えるでしょう。情報の取得に動画は速度を上げてもそれほど密度が高くはありません。ですから最前線で戦っているビジネスマンはずっと本を読み続けているのです。

X(旧ツイッター)の集客戦略はよくわかりかねますが、長文ポストもふるいわけのひとつにしているのでしょう。数字が欲しいときは短文ポスト。有料サービス提供・企画の際には長文ポストを使う、など明確に意思をもって投稿している人も見受けられます。

自分のスタイルに合っていれば何も変える必要はありません。ですが、今の状況が辛いと感じているのであれば方針を変える必要があるでしょう。

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