30歳ではじめて失恋したはなし1
初めてちゃんと失恋をしました。
こんなに滅茶苦茶に苦しいとは思わなかった、なんなんだこれは死にたいぞ。
しかしある程度動揺も去ったのでこのように記事にしてみる。
これまで生きてきて、好きになった女性は3人いる。
2人は中学生の時の同級生、同じ時期に好きだった。
2人とも会話するのが楽しくて、いつも目線で追いかけて、一緒にいるだけで幸せだった。学校の帰り、公民館でとりとめのない話をした。一緒に帰って家まで送った。
1人は自分と同じオタクでアニメやらイラストの話で良く盛り上がった、可愛くて元気な人だった。
もう1人はクラシックバレエをやっていた。すらっとしていて、いつも後ろで髪をまとめておでこが印象的な綺麗な人だった。
中学で付き合ったりすることも別に不思議なことではないだろうけど、自分は「すごく好き」という思いはありながらそういう行動は取れなかった。
今の良い関係が壊れてしまうのが怖かったし、そもそも「付き合う」というのはどうすればいいのか分からなかった。
そんなこんなで「めちゃめちゃ好き!!!!!!」という感情を抱えたまま中学を卒業し、別の高校になり会う機会もなくなり「好き」という感情だけがくすぶり続けた。
高校にいけばまた誰か好きになるだろうと思っていたが、そんなことはなくずっと心の片隅にその2人のことが残ったままだった。
大学に進んでも好きになる人は現れなかった。
大学時代に「彼女をつくろう」と奮起し、一人の女性と交際することになった、すごくうれしかった。
好きという感情はあった、けれども中学の時に好きだった2人の様に「すきですきで仕方ない、恋焦がれている」という事もなく交際がスタートすると「彼女を作った、満足だ」と一気に冷めてしまった。「彼女をつくる」ということが目的化してしまっており、付き合った段階で達成感を感じ「よし、目標は達成したおわったおわった」と勝手に終了していた。
恋愛シミュレーションゲームなら伝説の木の下で告白イベントをこなせばそこでゲームはおわりだがこれは現実だったのだ。
本当に申し訳ないことをした、ごめんなさい。
この時好きという感情はありつつも「熱をあげる」という感覚はなかった、中学の時にあんな風に恋焦がれたのはきっと子供で未熟だったからなんだろうと思った。
好きだった2人もいつしか自分の心の中で小さくなり、思い出として自分の中に納まっているのを感じた、もう思い返して恋焦がれることもなくなった。
そうして時は流れアラサーになり、婚活をするに至った。
2人と交際したが、やはり恋焦がれるという感情は起こらず、「もう熱を上げて恋焦がれるという事は一生ないのだろう、このまま好きだろうと思う人となんとなく結婚したりするのだろう」と考えていた、この時までは。
3人目に好きになった人が出来たのだ。
もう二度と来ないと思っていた「恋焦がれる」という感情に再び出会った。
そんな相手と交際することになった、過去に好きだった2人とはそういった関係になれなかったのに。
嬉しくないわけがない、とてもとてもとても嬉しかった。
けれど、自分の隣にはもういない。
つらいつらいつらいつらいつらいつらい。
とにかくひたすらにつらい、寂しいとか後悔とか色んなものがないまぜになりつらいという感情しか出てこない。
なんでこうなってしまったのだろう。
なんか長文になりそうなので複数回に分けます。
俺に幸あれ。