独身税が始まるから結婚しようといったら本当に好きになりました!
それは幼なじみの蓮加の家でゴロゴロしている時の急な出来事だった
〇:はぁぁぁああ”っ!?
蓮加:うるさいっ
〇:お前ニュースとか何もみてないのかよ
蓮加:ゲームしてるんだから知らないよっ
蓮加:そんな目ん玉が飛び出るくらいなことが起きたわけ?
〇:ほんとに目ん玉が飛び出ると思ったよ
蓮加:なにそれ気になるんだけど〜
〇:これなんだけど......
そういって蓮加にスマホをみせると
蓮加:ぬぅぁぁぁに!!!これぇぇぇえ...!!
〇:ね?驚くでしょ?
蓮加:独身税ってなによ!
〇:そのままだよ。独身なら税金取りますね〜ってこと
蓮加:じゃあ〇〇もれんかも対象じゃん....
〇:そうだな
蓮加:しかも収入の10%も取られるじゃん....!
〇:消費税と一緒か
蓮加:重すぎるよ....
〇:これだと税金に殺されるぞ....
蓮加:あの税金メガn….
〇:こらこら、やめろ!
蓮加:でもほんとどうしよう....
〇:誰かと結婚するまでは辛抱かぁ
蓮加: …..
蓮加:その『誰か』はれんかじゃだめ...?
〇:え、なにをいってんだよ
蓮加:だから!その結婚相手はれんかじゃダメ?
〇:お前自分のいってることがわかってるのか?
蓮加:わかってる!10%もお金取られるなら結婚した方がマシ!
〇:なかなかすごいこと言ってんな
蓮加:だって独身税だけで某Switch買えるじゃん
〇:某を付ける意味ないじゃねぇか!
蓮加:とにかく!結婚しよっ
〇:そんな急に言われても....
蓮加:れんかのこと....きらい..?
そういって上目遣いで〇〇をみつめる蓮加
〇:き、嫌いじゃないけどさ....
〇:ほんとにいいのか?
蓮加:うん!
〇:まじかよぉ...
それから2人は結婚届をだし、無事に結婚した
…..のはいいのだが
蓮加:結婚した男女ってなにするの?
〇:うーん.....俺もわからん
蓮加:とりあえずゲームしーてよ
〇:そんじゃあ俺としようよ!
蓮加:え〜〇〇弱いじゃーん
〇:そんなことはない!1215日前には1回蓮加に勝ってる!
蓮加:なんでそんな前のこと覚えてるの!?
〇:いやまぁ嬉しかったからさ
蓮加:んーじゃあ今日も負かしてあげるっ!
〇:おう!ぜったい勝ってやる!
それから『ここだぁっ!』や『もうキツイだろ!』や『このやろおぅ!』等、隣人からみればDVじゃかいかと勘違いされるのではないかと思うほどに乱暴な言葉を使っていると
〇:勝ったぁぁぁ!!
蓮加:ま、負けた....
〇:やった〜このゲームで1215日ぶりに勝ったぜ!
蓮加:むちゃくちゃ悔しいんだけど
〇:じゃあもう1回やるか?
図に乗っていると....
蓮加:やったぁぁっ!勝ったぁ!
〇:さすがに2回連続は勝てなかったか...
蓮加:勝ったからプリン奢ってね〜
〇:なっ....俺が勝った時はなにもくれなかったくせに
蓮加:おねがいされてないもーん
〇:マジでずるい女だ....
蓮加:〇〇が真面目すぎるだけだよ〜
〇:うぜぇ〜
こうしてお金のために結婚したも同然な2人は
いわゆる一般的な夫婦にはなれず....
蓮加:夫婦ってなんなんだろうね
〇:うん......ここ最近ずっとそのこと考えてる
蓮加:やっぱり勢いで結婚なんてするものじゃなかったのかな
〇:そうだな
〇:でもさ....俺.......いや、なんでもないや
蓮加:なにそのもったいぶる感じ〜
〇:いまはまだ言わな〜い
蓮加:なにそれ..笑
〇:え、てかこの感じなんか夫婦っぽくない?
蓮加:あ、いわれてみればそうかも
〇:ちょっとばかし隠し事をする方が夫婦っぽいのかな?笑
蓮加:それは違うでしょ!
〇:さすがに違うか..笑
こうして久しぶりに家庭に笑顔が溢れた
それから2ヶ月ほどが経ち
蓮加:今日の夜ご飯って蓮加が作るんだっけ?
〇:そうだよ〜
蓮加:よしっ..!じゃあ頑張ろうっ
〇:楽しみにしてるね
蓮加:うん!
蓮加:〇〇はお風呂掃除よろしくね
〇:はいよ
このように家事の分担を出来るようになっており、
一般的な夫婦に近づいていた
そんなある日
〇:れんか〜
蓮加:ん〜?
〇:ちょっと行きたい場所があるんだけど
蓮加:どこ行くの?
〇:いいから車乗って〜
蓮加:何それ..!?
〇:いいから行くぞー。あ、着替えも持ってきて!
それから蓮加は何も分からないまま車に乗り
〇〇の目的地へと向かう
蓮加:どこ行くの?
〇:ん〜れんかは楽しめるとこじゃないかな
蓮加:え、どこだろ
〇:それは行ってからのお楽しみかな〜
蓮加:ゲームより楽しい?
〇:そ、それは微妙かも.... (蓮加にとってのゲームって命みたいなもんだからな
それから車を走らせ着いた場所は....
蓮加:金沢だ〜!
〇:その通り!
蓮加:でもなんで金沢...?
〇:この前テレビを観て金沢が出てきた時に
「ここ行きたい!」
〇:っていってたからさ
蓮加:あれ覚えてたの!?
〇:うん。あのときすっごい目が輝いてたしね
蓮加:そうなんだ..!(〇〇ってこういうとこがカッコイイんだよなぁ)
蓮加:このまえテレビで観たとこ行きたい!
〇:庭園だったよね?
蓮加:そうそこ!
〇:じゃあ行こうか
それから明らかに地に足が着いていないくらい
ルンルンな表情で庭園へ向かっていた
蓮加:すっごいね
〇:たしかにすごい綺麗だね
蓮加:れんかが?
〇:うるせぇ
蓮加:つれないなぁ
〇:そんなことより早く写真撮らないと日が暮れるぞ〜
蓮加:はっ..!そうだった!
そして
「これじゃないなぁ」
「こういうのかなぁ」
「これだ!」
などなど苦戦しつつもすごく楽しそうな蓮加をみて
自然と笑顔になる〇〇
〇:やっぱ好きだなぁ
蓮加:ん?なんかいった?
〇:いや何でもない
蓮加:ほんと気になるんだけど!
〇:まぁ夜には分かると思うよー
蓮加:なにそれ....
それから日が暮れるまで蓮加のシャッターを切る音が止まることはなかった
それから庭園から旅館へと場所を変え....
蓮加:今日ほんと楽しかったぁ
〇:あんなにずっと笑ってる蓮加めずらしかったよ
蓮加:ゲームと違って気落ちすることないもん
〇:まぁそっか..笑
蓮加:連れてきてくれてありがとね
〇:おう!
〇:それと蓮加に1つ渡したいものがあるんだよね
蓮加:え..!なに?
〇:これだよ
〇〇の手には輝きを放ったネックレスがあった
蓮加:えぇぇぇぇえ!!
〇:そんな驚く?笑
蓮加:こんなプレゼントとかもらったことないもん
〇:喜んでもらえてるなら良かったよ..笑
蓮加:なんか今日すごい至れり尽くせりじゃん
蓮加:嬉しい通り越して怖いんだけど
〇:まぁな
蓮加:なにか隠してることでもあるの?
〇:もしかしてバレた?
蓮加:え、なに隠してるの..?
〇:それがさ....最近れんかのことが好きすぎるんだよね
蓮加: …..はい?
〇:だから!蓮加のことが好きなんだよ
蓮加:そ、そんな直球でいわれたら..///
〇:あれ、めっちゃ照れてんじゃん..笑
蓮加:〇〇が好きとかいうからじゃん!
〇:俺が悪いのかよ!笑
蓮加:当たり前じゃん!
〇:え〜いいんじゃんれんか〜
蓮加:ほんと〇〇大丈夫?
〇:大丈夫じゃないかも。これが恋かな..?
蓮加:1周まわってキモイんだけど
〇:おい!傷つくからやめろ!
蓮加:しょうがないな〜これから一生嫌いにならないって約束してくれるならやめる!
〇:それって....
蓮加:これからも一緒だからね!
〇:よっしゃぁぁああ
こうして結婚してから好きになった2人は幸せに暮らしたのだとか