2023シーズン:WEEK15 TB戦の結果と感想
WEEK15のTB戦は
20-34で敗戦
パスカバレッジがボロボロで完敗。プレーオフの可能性はまだ残りますが、この内容では厳しいと言わざるをえません。パスを投げればほぼ決まるんですから。オフェンスも完璧には程遠いですが、見どころがあるのが救いです。
TB戦のインアクティブ
WR Christian Watson
CB Jaire Alexander
S Darnell Savage
RB AJ Dillon
LB Brenton Cox Jr.
T Caleb Jones
WR Samori Toure
・RBジョーンズ、ILBウォーカーが復帰
・CBアレグザンダーは6週連続欠場
・RBディロンが初の怪我で欠場
・WRトゥーレよりPSのメルトンが優先されたのが興味深い
・TBはCBデイヴィス、Sニール、ILBホワイトと主力が欠場
怪我人
WRリード(つま先)WRウィックス(不明)
怪我を抱えて出たWR2人が再び負傷。軽傷を願います
感想
オフェンス
最初のシリーズは復帰したRBジョーンズのランを多用(8回)してゴール前まで進出(4thダウンでラヴの酷いパスミス)。以降はほとんどランを使わずにそれなりに得点は取れたものの、いつもながらレッドゾーンが課題(2/5)で勝利に必要な点を取ることはできませんでした。ディフェンスが酷すぎるので勝利までは厳しいにしても、もう少し得点効率を良くしないといけないですね。
現状ラヴはパスを投げまくるほうが調子が良く、ランやショートパスを絡めるとドライブが止まることが多いので、パスヘビー自体は悪くない選択だとは思いますが、オフェンスがもう1つ先に進むにはランをもう少し絡めないと厳しいという印象も受けました。特にゴール前で点を取りきるランは重要ですね。ディロンがいたとしてもゴール前では苦戦しているので、ブロック力の問題が大きいと思います。
パスオフェンスは良いところも悪いところもありますが、若手レシーバー陣のさらなる成長が見られるのは嬉しい部分。WRリードのスクランブルドリルからのTDキャッチ、WRウィックスのゾーンを打ち破るルートラン、TEクラフトのミドルでの活躍とRACの力強さ。ワトソン、マスグレイヴがいなくてこの内容ですから、彼らをうまく使えればハイパーオフェンスの構築も十分に可能でしょう。
パスプロは及第点だっと思いますが、大事な3rd、4thダウンでプレッシャーを受けるのは気になります。ラヴのブリッツの予測もいまひとつでしたが、パスプロそのものも耐えきれないように見えますね。RBのブリッツピックも含め課題の1つです。
ディフェンス
ここまで普通の成績だったメイフィールドが突然エリートQBになりました。先週のデヴィートに続き、並みのQBを優秀に変えるディフェンスです。
具体的にはパスカバレッジが酷すぎます。投げれば決まる状態ではお話になりません。これだけ酷い状態は初めて見たレベル。ゾーンが下手なのにゾーンディフェンスを多用して崩壊。選手の問題も多々ありますが、彼等のパフォーマンスを引き出すのもコーチの仕事です。
パスラッシュは良かったですね。ヴァンネスを始めとして若い選手も頑張っていました。プレッシャーをかけてこれだけパスを通されてしまうのですから、いかにカバレッジが酷かったかわかりますけどね。
ちなみにPFFのカバレッジグレードは29.3で、最近5シーズンで最低の数字だそうです。
QBラヴ
29/39 284yd 2TD レーティング111.5
数字上は悪くないですが、マイナス面の方が目立った試合だったと思います。
・パス精度が悪い(最初のドライブでTDパス等)
・腕を振れない緩いパスが散見される
・判断が悪く可能性の低いパスを投げる
・パスラッシュの読みが悪くラッシュを避けられない
・プレーの変更が遅くディレイを食らう
一方で良いプレーも多く見られ、今後に向けて成長が期待できないわけではないと思います。特にスクランブルから良いパスを2つ決めたのは成長を感じました。残り3戦でどれだけ良いところを見せられるか。KC戦までで能力の高さは見せたと思うので、これからはそれをいかに安定して出せるかが問われます。
ラフルアHC会見
・厳しい試合だった。あらゆる局面で圧倒された
・前半終了前のポゼッションは非常に残念だった。2nd&29でビッグプレーを決められ得点に繋げられた
・今はDCの交代を考える時ではない。まずは戻ってフィルムを確認しなくてはいけない
・CBストークスは3週間練習が出来ていたので先発させた
・(最初のドライブでの4thダウンギャンブルについて)哲学的に対処可能な状況では攻撃的であるべきだと信じている
・あと3試合は全てプレーオフと変わらない位置づけだ。毎日少しずつでも前進しなければならない
バリーの解任については「今はその時ではない」と言っていますが、「試合後はそのタイミングでは無いが、フィルムを見た後は解任の可能性がある」という感じに聞こえました。
QBラヴ会見
・より多くの点を取るためにはレッドゾーンにかかっている。我々はボールをうまく運んでいたがTDで終えることができなかった
・今後勝ち続けるためにロッカールームに問題はない
・WRリードは素晴らしいキャッチを決めてくれた
その他
バリー解任について
いまのところ、シーズン後に解任で良いと思っています。仮にチーム内部から暫定DCを置くとして、CAR,MIN,CHIというオフェンスが悪いと言われているチーム相手に好成績を残したとしてもその内容はあまり信用できません。
そして、バリーの解任を昨年決断できなかったラフルアがその暫定DCを3戦の成績で、来シーズン正式にDCにする可能性を捨てきれないからです。
ラフルアは内部のコーチを守りすぎる傾向にあり、上記の恐れはかなり現実味があると思っています。
ラフルアについて
実績が酷いバリーをDCに置き、昨年「後半内容が良くなった」と言って解任できなかった責任は大きいと思います。正直、ラフルアを解任でもおかしくないと思いますが、一昨年まで勝率の良かったコーチなのでもう1年はやらせるでしょう。次のDC選びはGMも交えて行わないとまた選択を間違う可能性がありますね。前回、ラフルアの欲しい人材を登用して失敗したのだから、同じやり方でDCを選ぶのは許されないでしょう。
GO!PACK!GO!